ロシア海軍太平洋艦隊向けの第3のプロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット「ブーイヌイ」の船体の組み立てが始まる

『MASHNEWS』より
2022年12月23日9時21分配信
【プロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」の艦首セクションは船台へ送られた】
造船所『アムール造船工場』は、プロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」の艦首セクションを組立-溶接作業所から船台へ移送した。
『統合造船業営団』広報サービスは発表した。
2022年末までに船台の作業所で艦の船体の最終的な形成が計画されている。
プロジェクト20385は設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。
コルベットは海域を哨戒し、水上艦及び潜水艦と戦い、艦支隊及び駐留所へ対空防衛を提供し、そして更に海上揚陸部隊の上陸及び行動の砲撃支援の為に意図されている。
2024年~2028年に艦隊は2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385艦を受け入れなければならない。
太平洋艦隊の最初のプロジェクト20385艦となったのは「グレミャーシチー」である。

[『MASHNEWS』参照]
公開株式会社『アムール造船工場』は、造船業界で最も古い企業の1つであり、ロシア極東地域における基礎的かつ唯一の大規模造船企業である。
これは、艦船及び総合機械製造の製品の大規模なリストの発展した生産施設を備えた本格的な造船企業である。


プロジェクト20385コルベットはプロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
20380の対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。
プロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]
2022年7月25日には恒久配備地ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着した]
2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)に発生した火災で損傷した為、就役は2024年に延期されました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の新たな上部構造物が完成した]
2020年12月15日、極東のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]
これにより20385コルベットの3番艦以降は『アムール造船工場』で建造される事になり、2021年8月23日に3番艦「ブーイヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]
2022年12月下旬、「ブーイヌイ」の艦首セクションが完成し、船台へ移送されました。
今後は船台での船体の各セクションの接合・組み立てが始まります。
2022年6月12日には20385の4番艦「ラズムヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20385コルベット「ラズムヌイ」起工(2022年6月12日)]
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