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東シナ海でのロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』は終了した

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『新華社通信』ロシア語版より
2022年12月27日20時11分配信
【中国とロシアの合同演習『海洋協同-2022』は完了した】

駆逐艦「済南」、12月27日/新華社通信

中国-ロシア合同演習『海洋協同-2022』は、火曜日に東シナ海エリアで完了した。

これは2012年以以降、中国ロシア海軍が実施する11回目の合同海上演習である。

演習は、両国軍の間の年次協力計画により規定されたスケジュールに沿って実施された。

厳しい海上条件にも関わらず、両海軍は、封鎖と監視、救助作戦、対潜作戦及び対空防衛といった包括的な演習の為の合同作戦を完了した。

合同演習は、中国ロシア海軍間協力の成功例の1つであると中国海軍王于少将は言った。


『タス通信』より
2022年12月28日11時7分配信
【東シナ海でのロシア-中国演習は終了した】

モスクワ、12月28日/タス通信

ロシア中国海軍演習『海洋協同-2022』は東シナ海で終了した。
ロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。

「太平洋艦隊と中国人民解放軍海軍の戦闘艦支隊は、東シナ海水域で実施された二国間海軍演習『海洋協同-2022』の枠組みにおける実地任務への取り組みを完了しました」
軍当局は話した。

ロシア連邦国防省が指摘したように、演習中にロシア海軍中国海軍の船員は、乗っ取られた船を解放する訓練を行ない、海上での合同捜索救助活動へ取り組み、更に通信訓練を実施した。

これに加え両国の艦は、対潜航空隊の支援下で仮想敵潜水艦を捜索し、噴射推進爆雷の一斉射撃を行なった。
更に水上戦闘艦を模した標的への砲射撃が行なわれ、高射ミサイル及びで空中標的を撃破した。
「演習期間中に計10回以上の戦闘訓練が合同で実施されました」
軍当局は説明した。

ロシア-中国合同海軍演習『海洋協同-2022』は、12月21日から27日まで東シナ海水域で実施された。
ロシア海軍から演習を代表したのは、太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「ワリャーグ」フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」「ソヴェルシェーンヌイ」である。

中国人民解放軍海軍からは、駆逐艦「済南」、「包頭」、フリゲート「浜州」、「塩城」、複合補給艦、ディーゼル潜水艦が関わった。



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ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2019年、2021年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

なお、それより以前の2005年8月下旬に実施されたロシア-中国合同演習『平和の使命-2005』において、初めてロシア海軍中国海軍の合同訓練が実施されました。
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『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

『海洋協同-2019』:2019年4月末~5月初頭に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

『海洋協同-2021』:2021年10月中旬に日本海で実施
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

2022年9月上旬にロシア極東方面で実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』にもロシア海軍中国海軍が参加し、演習が終わった後には太平洋ベーリング海、アリューシャン列島沖へ進出しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]


そして2022年12月21日~27日に東シナ海合同演習『海洋協同-2022』が実施される事になり、ロシア太平洋艦隊の演習参加部隊は12月19日にウラジオストクを出航しました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]

ロシア太平洋艦隊から合同演習へ参加したのは、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」「ソヴェルシェーンヌイ」です。

演習参加部隊は12月20日夕方に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年12月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

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12月21日には東シナ海の演習実施海域(済州島の南方)で中国海軍の演習参加部隊と合流しました。
[東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる]

中国海軍からは、駆逐艦「済南」、「包頭」、フリゲート「浜州」、「塩城」、複合補給艦、ディーゼル潜水艦が合同演習へ参加しました。

12月22日には合同操艦訓練や通信訓練を行ないました。
[合同演習『海洋協同-2022』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船部隊は東シナ海で合流し、合同訓練を開始した]


その後も両国艦隊は海上演習を続け、12月27日に合同演習は終了しました。

ロシア海軍の演習参加部隊は12月27日夕方~28日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年12月28日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
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