fc2ブログ

ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海での工場航行試験を完了し、国家試験を準備する

22-1228e.jpg
『MASHNEWS』より
2022年12月28日12時26分配信
【大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は航行試験を完了した】

沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)の専門家は、プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験を完了した。
工場の広報サービスは発表した。


点検の結果に従い、全ての航行証明書へ署名された事が強調された。
船は国家試験を開始する準備が整っている。

「船の試験中、全てのシステムと機器の動作を確認しました」
声明では、こう述べられた。

2022年春、船は工場航行試験プログラムの枠組みで初めてバルト海へ出航した。

02670.jpg
[『MASHNEWS』参照]
プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」(中央海洋設計局『アルマーズ』
が開発)は、救助曳船MB-305の修理及び改造の結果により作成された。
2016年3月19日に起工された。
船はロシア連邦国防省深海研究総局の為に建造され、その主な任務は水中での技術的作業の実施である。

沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)は、ロシア連邦海軍の為の艦船の供給者の1つである。
1945年から2020年までの期間に工場『ヤンターリ』は161隻の戦闘艦、100隻以上の大型民間船と400隻以上の小型民間船を建造し、約500隻の艦船を修理した。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
Igla.jpg

2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
MB305.jpg

2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。
22-0729a.jpg
21-0607c.jpg

2020年12月25日に進水しました。


2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
21-0607f.jpg
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験は2021年11月中旬に始まる予定でしたが、その航行試験を開始する為に『ヤンターリ』からバルチースク海軍基地へ移動したのは2021年1月末でした。
21-1229o.jpg
21-1229p.jpg
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは洋上試験の準備を進めている]

2022年3月11日、「エフゲニー・ゴリグレジャン」バルト海で航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で洋上試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは、2022年7月末に予定されていました。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年7月末にロシア海軍へ就役する]

しかし洋上試験が完了せず、引き渡しは2022年9月下旬に延期されましたが、これも実現できませんでした。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年9月下旬にロシア海軍へ就役する]

2022年12月13日、ようやく工場航行試験の最終段階が始まりました。

[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験の最終段階は12月末に完了し、「エフゲニー・ゴリグレジャン」は造船所へ戻りました。

今後は洋上試験の第2段階(最終洋上試験)となる国家試験が始まります。

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の国家試験が始まるのは、おそらく2023年1月になり、それを完了してロシア海軍へ引き渡されるのは、2023年春以降になるでしょう。
関連記事
スポンサーサイト