最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2022年12月29日にロシア海軍へ就役する?

『MASHNEWS』より
2022年12月28日19時17分配信
【原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は12月29日に海軍旗を掲揚する】
プロジェクト955A(「ボレイ-A」)原子力水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の(海軍)旗掲揚式典は12月29日に開催される。
『MASHNEWS』は造船業界の情報筋より伝えられた。
情報筋は、式典は生産合同『セヴマシュ』の敷地で開催されると通知した。

以前、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は白海で試験を行なった。
原子力潜水艦は『セヴマシュ』で2014年12月26日に起工され、2021年12月25日に造船台から出渠した。
[『MASHNEWS』参照]
プロジェクト955A(「ボレイ-A」)戦略用途ロケット水中巡洋艦は、サンクトペテルブルク海洋工学中央設計局『ルビーン』により設計された。
このタイプの潜水艦の主要兵装は、新たなミサイル複合体「ブラヴァー」である。
ロシア海軍の第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)は、当初「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]
2014年12月26日のセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)での起工当日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]
艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」(ゲネラリーシムス)にまで昇進しています。

これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。
戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)

巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)

今回の「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。
2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]
2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]
2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役しておらず、白海で新造原子力潜水艦の試験の支援任務に就いている]

その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を行なっている]
2022年10月から洋上試験の最終段階となる国家試験が始まり、11月3日には国家試験の総仕上げとして白海からカムチャツカ半島のクラ射爆場への弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海からカムチャツカ半島への弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施した]
これで「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の洋上試験は全て終わりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を完了した]
2022年12月21日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」はロシア海軍へ納入されました。
[最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはロシア海軍へ納入された]
ロシア海軍の新造艦の就役は
1:造船所から海軍への納入(受領-納入証書)
2:聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典の開催(正式な就役式典)
の2段階に分かれていますが、12月21日に行なわれたのは「1」です。
そして「2」~正式な就役式典となる聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典は、非公式筋の情報ですが、12月29日になるようです。
ただ、以前には12月30日という情報も有りましたので、確定では有りませんが・・・
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する]
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