東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2021年-)

『KORABEL.RU』より
2022年12月30日12時46分配信
【太平洋艦隊の艦は演習『海洋協同-2022』を終えてウラジオストクへ帰投した】
太平洋艦隊戦闘艦支隊は、ロシア-中国合同演習『海洋協同-2022』の完了後にウラジオストクへ帰投した。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」で構成される艦隊の艦支隊は、ロシア-中国2ヶ国間海軍演習『海洋協同-2022』の完了後、艦隊主要基地へ到着したと海軍情報供給グループは発表した。
困難な嵐の条件下にも関わらず、支隊の艦の乗組員は戦闘訓練で高い結果を示し、新年の前に祖国の港へ戻ってきた。
演習中にロシア海軍と中国海軍の船員は、乗っ取られた船を解放する訓練を行ない、海上での合同捜索救助活動へ取り組み、更に通信訓練を実施した。
両国の艦は、対潜航空隊の支援下で仮想敵潜水艦を捜索し、噴射推進爆雷の一斉射撃を行なった。
水上戦闘艦を模した標的への砲射撃が行なわれ、高射ミサイル及び砲で空中標的を撃破した。
演習期間中に計10回以上の戦闘訓練が合同で実施された。
合同演習は、12月21日から27日まで東シナ海水域で実施された。
ロシア海軍から演習を代表したのは、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」である。
中国人民解放軍海軍からは、駆逐艦「済南」、「包頭」、フリゲート「浜州」、「塩城」、複合補給艦、ディーゼル潜水艦が関わった。

ロシア海軍と中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2019年、2021年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。
なお、それより以前の2005年8月下旬に実施されたロシア-中国合同演習『平和の使命-2005』において、初めてロシア海軍と中国海軍の合同訓練が実施されました。


『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]
『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]
『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]
『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]
『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]
『海洋協同-2019』:2019年4月末~5月初頭に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]
『海洋協同-2021』:2021年10月中旬に日本海で実施
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]
2022年9月上旬にロシア極東方面で実施されたロシア連邦軍の戦略演習『ヴォストーク-2022』にもロシア海軍と中国海軍が参加し、演習が終わった後には太平洋やベーリング海、アリューシャン列島沖へ進出しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]
そして2022年12月21日~27日に東シナ海で合同演習『海洋協同-2022』が実施される事になり、ロシア太平洋艦隊の演習参加部隊は12月19日にウラジオストクを出航しました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]
ロシア太平洋艦隊から合同演習へ参加したのは、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」です。
演習参加部隊は12月20日夕方に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年12月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

12月21日には東シナ海の演習実施海域(済州島の南方)で中国海軍の演習参加部隊と合流しました。
[東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる]
中国海軍からは、駆逐艦「済南」、「包頭」、フリゲート「浜州」、「塩城」、複合補給艦、ディーゼル潜水艦が合同演習へ参加しました。
12月22日には合同操艦訓練や通信訓練を行ないました。
[合同演習『海洋協同-2022』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船部隊は東シナ海で合流し、合同訓練を開始した]
その後も両国艦隊は海上演習を続け、12月27日に合同演習は終了しました。
[東シナ海でのロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』は終了した]
ロシア海軍の演習参加部隊は12月27日夕方~28日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年12月28日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
ロシア海軍の演習参加部隊は12月30日にウラジオストクへ帰投しました。
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