フリゲート「アドミラル・ブタコフ」起工式典は延期された

『イタル-タス通信サンクト-ペテルブルク支局』より
2013年4月16日17時04分09秒配信
【カリーニングラード工場「ヤンターリ」でのロシア海軍の為の4番目のフリゲートの起工式典は延期されたが、艦は建造される】
カリーニングラード、4月16日/イタル-タス
カリーニングラードの沿バルト造船工場「ヤンターリ」におけるロシア海軍の為の4番目のプロジェクト11356フリゲートの起工式典は延期された。
イタル-タス通信は、工場の報道秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。
「アドミラル・ブタコフと命名された戦闘艦の起工式典は、更に延期されました。
この重要な行事に参加すべきロシア国防省代理ユーリー・ボリソフ氏の業務計画が変更されたが故に」
ミハイロフ氏は話した。
フリゲート「アドミラル・ブタコフ」の起工式典が延期されたのは、今回が初めてでは無い。
当初の式典の日付は2012年10月中旬であり、その次は2013年3月上旬だった。
「これは、工場ヤンターリの落ち度ではありません。
(起工式典の)日付の変更は、式典に招待、或いは参加の希望を表明している高官の予定変更によるものであります」
ミハイロフ氏は指摘した。
しかし、沿バルト造船工場「ヤンターリ」公式代理人は強調した。
「艦の起工式典の延期は、別段困った事ではありません。
その建造は始まっておりますし、これらは、お互いに干渉しあう異なる事ではありません。
この艦の起工式典が計画された昨年10月の時点で、既にフリゲート"アドミラル・ブタコフ"の基礎セクションは船台に設置されております」
ミハイロフ氏は指摘した。
「艦の起工式典-それは新たなる建造の登録式典のようなものであり、艦の公式な誕生日と見なされます。
それは特別なプレートに表記され、基礎セクションに設置されてフリゲートの生涯全てに"付き添います"」
ミハイロフ氏は述べた。
ロシア連邦国防省が署名した2つの契約により、工場「ヤンターリ」において株式会社「北方計画設計局」が開発したプロジェクト11356艦が6隻建造される。
このシリーズのトップ艦であるフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、カリーニングラード造船工場で2010年12月18日に起工された。
2番艦「アドミラル・エッセン」は2011年7月8日、3番艦「アドミラル・マカロフ」は2012年2月29日に起工された。
現在、これらの艦の船体が形成されている。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、6隻のロシアのフリゲートを2014年から2016年にロシア海軍へ引き渡さなければならない。
プロジェクト11356警備艦は、大洋及び海洋エリアで敵の水上艦及び潜水艦を相手に戦闘活動を実施し、空中攻撃手段による攻撃からの防衛、単独或いは艦船部隊の一員として船舶を護衛する為に設計されている。
4隻目のフリゲートの名前となったグリゴリー・ブタコフは、ロシア海軍大将である。
彼はバルト艦隊及び黒海艦隊で勤務した。
彼は蒸気艦隊の発展に伴い、海軍の組織と戦術を再構築したロシアで最初の提督である。
「アドミラル・グリゴロヴィッチ」型(プロジェクト11356R/M)フリゲートは、既に3番艦までが起工されています。

[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
[フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の建造は計画通りに進んでいる]
4番艦は、当初、2012年10月に起工される予定でしたが、延期されました。
[プロジェクト11356Mフリゲート4番艦は2012年10月に起工される]
この時は、起工式典に出席する筈だったロシア連邦首相ドミトリー・メドベージェフの都合が付かなくなった為に式典は開催されませんでした。
その後、2013年3月20日に起工されると発表されましたが、これも延期されました。
[フリゲート「アドミラル・ブタコフ」は2013年3月20日に起工される]
そして今回は、2013年4月18日に起工式典が開催される予定でした。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月15日15時25分配信
【フリゲート「アドミラル・ブタコフ」は4月18日に建造を開始する】
起工式典には、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフ、ロシア産業・通商相レオニード・ストルゴフ、ロシア統合造船業営団総裁アンドレイ・ジャチコフが出席する事になっていました。
しかし今回の記事によれば、国防相代理ユーリー・ボリソフ氏が式典に出席できなくなった為に起工式典は延期されたとの事です。
ただ、「アドミラル・ブタコフ」の建造作業は既に開始されているとの事です。
ロシア海軍向けのプロジェクト11356フリゲートの為の有翼ミサイル「カリブル」垂直発射機はサンクトペテルブルクのバルト工場で製造されます。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為のカリブル発射機が製造される]
プロジェクト11356フリゲートはインド海軍向けにも建造されており、「ヤンターリ」で建造された第2期建造艦3隻の内、既に2隻はインド海軍へ引き渡されています。
現在、3隻目の「トリカンド」の航海試験が実施されており、今年6月には引き渡される予定です。

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