近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは試験を準備する
『イズベスチヤ』より
2023年1月15日0時0分配信
【アドミラル」は艦隊へ:ロシアは近い将来に原子力超巡洋艦を受け取る】
長期に渡る近代化の後、海軍の最も強力な艦はどのような能力を得るのか

国防省は「アドミラル・ナヒーモフ」の為の試験の準備段階の作業スケジュールについて合意した。
プロジェクト11442M巡洋艦は、世界最大の戦闘艦の内の1隻である。
1980年代末に建造され、北方艦隊の一員として勤務を行なっていた。
しかし、1990年代末には修理に出された。
「ナヒーモフ」のロシア連邦海軍への復帰の為の作業は2013年に始まった。
近代化の後、更新された巡洋艦はロシア海軍で最も強力な艦となり、まさしく旗艦となる。
それはどのような巡洋艦か、そして更新後にどのような能力を得るのか『イズベスチヤ』は纏めてみた。
[原子力の「オルラン」]
軍当局の情報筋が『イズベスチヤ』へ話したように、原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の艦上での作業、そして更にはその試験の準備段階のスケジュールは既に合意されている。
その完了後、国家委員会は、巡洋艦が試験の為に海上へ出る準備を整えているのかどうかを判断する。
プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦の歴史は、遠く1960年代にまで遡る。
この当時、ソヴィエト社会主義共和国連邦は核動力装置を搭載する大型対潜水上艦の構想の研究を開始した。
当時、それにとっての主な任務は、戦闘当直海域で敵の原子力水中ロケット艦の破壊と考えられていた。
研究の結果、設計局は排水量8000トンで核動力装置を持つ大型対潜艦「オルラン」プロジェクトを開発する為の技術課題を作成した。
開発はレニングラード北方計画設計局へ委託された。
プロジェクトは当初から優先度が高いと見なされており、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍総司令官S.G.ゴルシコフが直接監督していた。
既に設計過程で艦へ多層対空防衛手段の追加装備が、その後、潜在敵航空母艦グループに対する使用へ指向される打撃対艦ミサイル複合体が提案された。
排水量の増加と艦の可能な用途の汎用化により、それは「重原子力ロケット巡洋艦」として分類され、数隻のシリーズの建造が決定した。

プロジェクトのトップ艦の起工は、1974年3月26日にレニングラードのバルト造船工場で行なわれた。
「キーロフ」と命名された最初の重原子力ロケット巡洋艦は1980年に海軍へ引き渡された。

トップの「キーロフ」に続き、改正プロジェクト11442の下で更なる2隻の巡洋艦が建造された:ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍がそれぞれ1984年と1988年に受け入れた「フルンゼ」と「カリーニン」


第3の「ユーリー・アンドロポフ」は1989年に進水した。
1991年にソヴィエト連邦がその存在を消した時、それは未だ完成していなかった。

新たなロシアで、それは「ピョートル・ヴェリキー」の名で完成し、運用へ入った。

1998年、試験の後にロシア艦隊の新たな旗艦が受け入れられた。
[修理に関する問題]
ソヴィエト時代に建造された他の重ロケット巡洋艦も1990年代初頭に改名された。
トップの「キーロフ」は「アドミラル・ウシャコーフ」、「フルンゼ」は「アドミラル・ラーザレフ」、「カリーニン」は「アドミラル・ナヒーモフ」と呼ばれるようになった。
これら全ての運命は劇的である事が判明した~このような大型艦は、1990年代には提供できなかった高価な整備と修理を必要としていた。
その結果、前世紀の1990年代末には、3隻の原子力の巨人全てが埠頭で凍結された。



2008年になって初めて、生産合同『セヴマシュ』は重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の修理の準備を始めた。
同時に、11442Mの指定番号を受けた艦の大規模な近代化プロジェクトの開発が進められた。
2013年6月、国防省と生産合同『セヴマシュ』の間で費用500億ルーブル、海軍への引き渡し期限2018年の契約へ署名された。

2014年10月24日、巡洋艦は『セヴマシュ』の貯水池へ運ばれ、その後、艦の近代化作業が始まり、それは現在も続いている。

古い機器の交換、動力装置の修理の配線の量は計画を上回り、修理はスケジュールから逸脱した。
予算は、当初のプロジェクトを更に超過する事が判明した。
多くの面で『セヴマシュ』は数百の企業の全ての協力をゼロから再構築し、ロシア国外の独立国家共同体(CIS)諸国に残されていた工場のコンポーネントとユニットの代替を探す必要が有った。
しかし、今日において『セヴマシュ』は最終的な据え付け作業へ入る。
兵装システムの設置が進められ、機器の作業が完了する。
艦は最初の係留試験と、その後の航行試験の準備を進める。
同社が発表した計画によると、これは2023年末までに実行されなければならない。
このクラスの艦のその後の試験は、長時間~半年から1年半、或いは2年ほど掛かるかもしれない。
[新たなスタート]
更新された「ナヒーモフ」はどのように変わるのか?
ここでは、重原子力巡洋艦の初期の特性について話さねばなるまい。
艦の満載排水量は約26400トン、船体の長さは250メートル、幅28.5メートル。最大速力31ノット、時速57キロメートル~これは、重量20000トンを超える建造物にとっては驚異的な指標である。
艦は、全ての兵装、電子機器、レーダー、通信手段、動力装置、戦闘監視システムを完全に更新する。
行進された巡洋艦の主要打撃力は、長距離有翼ミサイルとなる。
20基の重量級超音速ミサイル「グラニート」に代わり、艦は幾つかの推測によると、「カリブル」及び「オーニクス」を持つ10組の汎用発射装置複合体「カリブル-NK」を装備する。
推測が正しければ、これは80基のミサイルとなり、我々の水上艦隊にとって記録的な数である。
同じ装置で極超音速の「ツィルコン」も使用できる。
この兵器の水上艦の為のヴァージョンは、2022年には既に海軍へ軍備採用されている事を想い起こして欲しい。
「ツィルコン」は最新のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」へ配置され、試験が行なわれた。
巡洋艦の防衛は、ゾーン対空防衛複合体「フォルト-M」及び「パーンツィリ-M」により実行される。
今日において、これは艦隊の艦の為の最も現代的な対空及び対ミサイル防衛システムの1つである。
対潜防衛は、ミサイル複合体「オトヴェート」と多目的魚雷システム「パケート」により提供される。
後者の魚雷は、巡洋艦を攻撃する敵魚雷や、艦及び潜水艦を攻撃できる。
「ナヒーモフ」の受け入れにより、ロシア海軍は強力な防衛システムと独自の打撃極超音速ミサイル及び超音速ミサイルを装備する世界で最も重武装の艦を受け取る。
このような戦闘ユニットが、特に支援を受けて解決できなかった戦闘任務は1つとして無い。
艦隊の有効性は、航空機と潜水艦に支援される艦の戦隊のグループ行動に在る。
従って、「アドミラル・ナヒーモフ」グループは、現在建造中のプロジェクト22350大洋フリゲートと多機能打撃原子力潜水艦「ヤーセン-M」型で構成されなければならない。


まさしく、このような組み合わせが、近代化された巡洋艦へ汎用能力を与える。

プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず(核燃料が撤去された程度)、岸壁に係留されていました。

近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]

2014年10月24日に『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠しました。

[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]
近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]
タービンエンジンはメーカー(サンクトペテルブルクの『キーロフ・エネルゴマシュ』工場)へ送られ、修復されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]
「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)も発注されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]
「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]
2017年から大型機器の設置が始まりました。

[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」には、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト-M」、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、そして超音速対艦ミサイル「オーニクス」及び打撃有翼ミサイル「カリブル」を発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14、対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」、対潜ミサイル複合体「オトヴェート」などが装備されます。
つまり、搭載兵器はロシア海軍の新世代水上艦と同等になります。
[近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵装を得る]
2020年3月末から、以前にメーカー修理へ出したタービンエンジンの取り付けが始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは修復されたタービンエンジンを設置する]

2020年8月18日、「アドミラル・ナヒーモフ」は『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)から再進水し、同社の艤装岸壁へ移動しました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは屋外ドックから再進水した]
その後、兵装の取り付け作業が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフへの兵装の取り付けが始まる]
兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末、2021年末、2022年と何度も延期されてきました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022~2023年に完了する]
しかし結局、機器の納入業者の問題などにより、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の完了は2023年以降に延期されました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の完了は2023年に延期される]
「アドミラル・ナヒーモフ」の新たな乗組員チームは、北方艦隊のみならず他の艦隊(バルト艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊)からも集められ、2022年末までには訓練が始まります。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの乗組員の形成が始まる]
近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装を終えた後、30-40年間に渡り現役に留まる]
2023年1月15日0時0分配信
【アドミラル」は艦隊へ:ロシアは近い将来に原子力超巡洋艦を受け取る】
長期に渡る近代化の後、海軍の最も強力な艦はどのような能力を得るのか

国防省は「アドミラル・ナヒーモフ」の為の試験の準備段階の作業スケジュールについて合意した。
プロジェクト11442M巡洋艦は、世界最大の戦闘艦の内の1隻である。
1980年代末に建造され、北方艦隊の一員として勤務を行なっていた。
しかし、1990年代末には修理に出された。
「ナヒーモフ」のロシア連邦海軍への復帰の為の作業は2013年に始まった。
近代化の後、更新された巡洋艦はロシア海軍で最も強力な艦となり、まさしく旗艦となる。
それはどのような巡洋艦か、そして更新後にどのような能力を得るのか『イズベスチヤ』は纏めてみた。
[原子力の「オルラン」]
軍当局の情報筋が『イズベスチヤ』へ話したように、原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の艦上での作業、そして更にはその試験の準備段階のスケジュールは既に合意されている。
その完了後、国家委員会は、巡洋艦が試験の為に海上へ出る準備を整えているのかどうかを判断する。
プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦の歴史は、遠く1960年代にまで遡る。
この当時、ソヴィエト社会主義共和国連邦は核動力装置を搭載する大型対潜水上艦の構想の研究を開始した。
当時、それにとっての主な任務は、戦闘当直海域で敵の原子力水中ロケット艦の破壊と考えられていた。
研究の結果、設計局は排水量8000トンで核動力装置を持つ大型対潜艦「オルラン」プロジェクトを開発する為の技術課題を作成した。
開発はレニングラード北方計画設計局へ委託された。
プロジェクトは当初から優先度が高いと見なされており、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍総司令官S.G.ゴルシコフが直接監督していた。
既に設計過程で艦へ多層対空防衛手段の追加装備が、その後、潜在敵航空母艦グループに対する使用へ指向される打撃対艦ミサイル複合体が提案された。
排水量の増加と艦の可能な用途の汎用化により、それは「重原子力ロケット巡洋艦」として分類され、数隻のシリーズの建造が決定した。

プロジェクトのトップ艦の起工は、1974年3月26日にレニングラードのバルト造船工場で行なわれた。
「キーロフ」と命名された最初の重原子力ロケット巡洋艦は1980年に海軍へ引き渡された。

トップの「キーロフ」に続き、改正プロジェクト11442の下で更なる2隻の巡洋艦が建造された:ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍がそれぞれ1984年と1988年に受け入れた「フルンゼ」と「カリーニン」


第3の「ユーリー・アンドロポフ」は1989年に進水した。
1991年にソヴィエト連邦がその存在を消した時、それは未だ完成していなかった。

新たなロシアで、それは「ピョートル・ヴェリキー」の名で完成し、運用へ入った。

1998年、試験の後にロシア艦隊の新たな旗艦が受け入れられた。
[修理に関する問題]
ソヴィエト時代に建造された他の重ロケット巡洋艦も1990年代初頭に改名された。
トップの「キーロフ」は「アドミラル・ウシャコーフ」、「フルンゼ」は「アドミラル・ラーザレフ」、「カリーニン」は「アドミラル・ナヒーモフ」と呼ばれるようになった。
これら全ての運命は劇的である事が判明した~このような大型艦は、1990年代には提供できなかった高価な整備と修理を必要としていた。
その結果、前世紀の1990年代末には、3隻の原子力の巨人全てが埠頭で凍結された。



2008年になって初めて、生産合同『セヴマシュ』は重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の修理の準備を始めた。
同時に、11442Mの指定番号を受けた艦の大規模な近代化プロジェクトの開発が進められた。
2013年6月、国防省と生産合同『セヴマシュ』の間で費用500億ルーブル、海軍への引き渡し期限2018年の契約へ署名された。

2014年10月24日、巡洋艦は『セヴマシュ』の貯水池へ運ばれ、その後、艦の近代化作業が始まり、それは現在も続いている。

古い機器の交換、動力装置の修理の配線の量は計画を上回り、修理はスケジュールから逸脱した。
予算は、当初のプロジェクトを更に超過する事が判明した。
多くの面で『セヴマシュ』は数百の企業の全ての協力をゼロから再構築し、ロシア国外の独立国家共同体(CIS)諸国に残されていた工場のコンポーネントとユニットの代替を探す必要が有った。
しかし、今日において『セヴマシュ』は最終的な据え付け作業へ入る。
兵装システムの設置が進められ、機器の作業が完了する。
艦は最初の係留試験と、その後の航行試験の準備を進める。
同社が発表した計画によると、これは2023年末までに実行されなければならない。
このクラスの艦のその後の試験は、長時間~半年から1年半、或いは2年ほど掛かるかもしれない。
[新たなスタート]
更新された「ナヒーモフ」はどのように変わるのか?
ここでは、重原子力巡洋艦の初期の特性について話さねばなるまい。
艦の満載排水量は約26400トン、船体の長さは250メートル、幅28.5メートル。最大速力31ノット、時速57キロメートル~これは、重量20000トンを超える建造物にとっては驚異的な指標である。
艦は、全ての兵装、電子機器、レーダー、通信手段、動力装置、戦闘監視システムを完全に更新する。
行進された巡洋艦の主要打撃力は、長距離有翼ミサイルとなる。
20基の重量級超音速ミサイル「グラニート」に代わり、艦は幾つかの推測によると、「カリブル」及び「オーニクス」を持つ10組の汎用発射装置複合体「カリブル-NK」を装備する。
推測が正しければ、これは80基のミサイルとなり、我々の水上艦隊にとって記録的な数である。
同じ装置で極超音速の「ツィルコン」も使用できる。
この兵器の水上艦の為のヴァージョンは、2022年には既に海軍へ軍備採用されている事を想い起こして欲しい。
「ツィルコン」は最新のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」へ配置され、試験が行なわれた。
巡洋艦の防衛は、ゾーン対空防衛複合体「フォルト-M」及び「パーンツィリ-M」により実行される。
今日において、これは艦隊の艦の為の最も現代的な対空及び対ミサイル防衛システムの1つである。
対潜防衛は、ミサイル複合体「オトヴェート」と多目的魚雷システム「パケート」により提供される。
後者の魚雷は、巡洋艦を攻撃する敵魚雷や、艦及び潜水艦を攻撃できる。
「ナヒーモフ」の受け入れにより、ロシア海軍は強力な防衛システムと独自の打撃極超音速ミサイル及び超音速ミサイルを装備する世界で最も重武装の艦を受け取る。
このような戦闘ユニットが、特に支援を受けて解決できなかった戦闘任務は1つとして無い。
艦隊の有効性は、航空機と潜水艦に支援される艦の戦隊のグループ行動に在る。
従って、「アドミラル・ナヒーモフ」グループは、現在建造中のプロジェクト22350大洋フリゲートと多機能打撃原子力潜水艦「ヤーセン-M」型で構成されなければならない。


まさしく、このような組み合わせが、近代化された巡洋艦へ汎用能力を与える。

プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず(核燃料が撤去された程度)、岸壁に係留されていました。

近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]

2014年10月24日に『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠しました。

[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]
近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]
タービンエンジンはメーカー(サンクトペテルブルクの『キーロフ・エネルゴマシュ』工場)へ送られ、修復されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]
「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)も発注されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]
「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]
2017年から大型機器の設置が始まりました。

[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」には、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト-M」、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、そして超音速対艦ミサイル「オーニクス」及び打撃有翼ミサイル「カリブル」を発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14、対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」、対潜ミサイル複合体「オトヴェート」などが装備されます。
つまり、搭載兵器はロシア海軍の新世代水上艦と同等になります。
[近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵装を得る]
2020年3月末から、以前にメーカー修理へ出したタービンエンジンの取り付けが始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは修復されたタービンエンジンを設置する]

2020年8月18日、「アドミラル・ナヒーモフ」は『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)から再進水し、同社の艤装岸壁へ移動しました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは屋外ドックから再進水した]
その後、兵装の取り付け作業が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフへの兵装の取り付けが始まる]
兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末、2021年末、2022年と何度も延期されてきました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022~2023年に完了する]
しかし結局、機器の納入業者の問題などにより、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の完了は2023年以降に延期されました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の完了は2023年に延期される]
「アドミラル・ナヒーモフ」の新たな乗組員チームは、北方艦隊のみならず他の艦隊(バルト艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊)からも集められ、2022年末までには訓練が始まります。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの乗組員の形成が始まる]
近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
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