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ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38は日本海上空で訓練飛行を実施した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年1月19日8時15分配信
【ロシアの対潜航空機は日本海エリアで訓練飛行を実施した】
ウラジオストク、1月19日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊海上航空隊の2機の対潜航空機Il-38の乗員は日本海で練習訓練飛行を実施した。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「乗員は、現代的な電波位置測定及び水中音響の探知手段(レーダーとソナー)を使用して仮想敵潜水艦の捜索、分類、追跡へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

更に乗員は、水中音響ブイの仮想投下の行動手順へ取り組んだ。

Il-38の機長は、日中の困難な気象下で操縦する許可を得る為の管制飛行任務を遂行した。

飛行中、水面と山脈を越えて指定コースを通行し、地上の電波技術航法手段を欠く条件での操縦における整然とした行動の技量を向上させた。

飛行に先立ち、飛行エリアのルートと特徴を調査する為の事前準備が行なわれた。



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旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。
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現在は、北方艦隊太平洋艦隊に計30機程度が配備されています。

現用のIl-38は、2012年以降、Il-38N仕様への近代化改修が行なわれています。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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2025年までに計30機のIl-38Il-38N仕様へ近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]


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太平洋艦隊対潜哨戒機Il-38は、沿海地方ニコラエフカ飛行場カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に配備されています。

ニコラエフカ飛行場
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ニコラエフカには太平洋艦隊海上航空隊第7062ポルト-アルトゥルスカヤ(ポート・アーサー)赤旗航空基地が置かれており、Il-38と、近代化改修されたIl-38Nが駐留しています。

2015年3月以降は太平洋艦隊航空隊にも近代化改修されたIl-38Nの配備が始まっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38Nは北極圏を監視する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38は日本海上空を飛行した]

2022年2月12日には、対潜哨戒機Il-38Nオホーツク海周辺で太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居たアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しています。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]
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