ロシア海軍太平洋艦隊の中型偵察艦SSV-535カレリアはハワイ沖に居る
- カテゴリ:ロシアの水上艦

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年1月20日12時45分配信
【ロシアの偵察艦は再びハワイ諸島の近くで発見された】
この数週間、アメリカ合衆国沿岸警備隊は、ハワイ沖の国際水域を航行するロシアの偵察艦を監視している。
『Navy Recognition』が伝えたように、これはおそらく、NATO分類「ヴィシュニャ」型のSSV-535「カレリア」についての話である。
アメリカ軍によると、ロシア艦は国際法規の枠組みで行動しており、船舶航行にとっての危険は示されていない。
しかし、それは自動識別システムの信号を送信していない事が示されている。
ロシア海軍の偵察艦は、アメリカ沿岸沖に出現する事が多いのは注目される。
特に2021年春には、同じSSV-535「カレリア」がハワイ諸島近くで行動していた事が報じられた。
アメリカのジャーナリストが示したように、ロシア軍は特に、カウアイ島の射爆場バーキング・サンズで行なわれている事に関するデータに関心を持っていたようである:アメリカ合衆国海軍と対ミサイル防衛局は、この施設で様々なミサイルの試験を行なっている。


SSV-535「カレリア」は、プロジェクト864(コード名「メリディアン」)中型偵察艦である。
ポーランドのグダニスク北方造船所で1986年に起工された。
1988年夏に太平洋艦隊へ加入した。
2014年から2017年まで艦船修理センター『ダーリザヴォード』で近代化が行なわれた。
1980年代にこのような艦は計7隻建造された。
それは無線交信を傍受し、ソナーの能力を調査し、様々な種類のセンサーの助力による情報収集の為に意図されている。
プロジェクト864艦の排水量は約3400トン、船体の長さ-94.4 メートル、幅-14.6メートル。
最大速力-16.5 ノット、航続距離-7900海里。乗組員-150名。
これに加えて70名まで乗艦できる。
自艦防護の為、「メリディアン」型偵察艦は30mm砲複合体AK-630Mと高射ミサイル複合体「オサー-M」を装備している。
プロジェクト864中型偵察艦SSV-535「カレリア」は、ポーランドのグダニスク造船所で1986年に起工され、1987年に進水、1988年8月9日にソヴィエト海軍へ就役しました。
1988年中にウラジオストクへ回航され、早速太平洋上で行動を開始しました。

西部大西洋でアメリカ海軍の原子力ミサイル巡洋艦「テキサス」を追尾するSSV-535
(1988年12月15~16日)

1989年10月~11月にハワイ諸島付近へ進出し、その後、韓国沖や日本付近へ行き、国際合同演習『チームスピリット』を監視しました。
1990年末から1991年初頭にもハワイ諸島付近へ進出しました。
1992年には沖縄付近へ進出しました。
2002年には予備役となり、翌2003年には艦上のアンテナなどが取り外され、同型艦SSV-208「クリルイ」へ移設されました。

2012年、SSV-535「カレリア」の近代化改装と現役復帰が決定され、2013年7月にウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』へ移動しました。

2014年から近代化改装が始まり、2017年7月20日に第515独立偵察艦大隊へ復帰しました。




2021年5月21日には、アメリカ海軍の太平洋ミサイル試射場が在るハワイ諸島のカウアイ島西岸バーキング・サンズの西方21kmで確認されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦カレリアはハワイ沖に出現した]
2022年3月20日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2022年3月22日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
2022年3月29日にも対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2022年3月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
2022年12月3日にも対馬海峡を南下して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部』公式サイトより
2022年12月5日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
その後に太平洋へ進出し、2023年1月中旬にはハワイ諸島沖で確認されました。
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