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コルベット「ボイキー」は2013年5月末-6月初頭にロシア海軍へ引き渡される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【海軍は1ヶ月半後にコルベット「ボイキー」を受領する】
2013年4月18日

コルベット「ボイキー」は2013年5月末~6月初頭にロシア海軍へ引き渡される予定である。
『インタファクス』は、株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」広報サービスより伝えられた。

これまでに、国家受領航海試験の海洋部分を成功裏に終えた同艦は、バルチースクからサンクトペテルブルクへの移動を完了している。

コルベットの機動性及び速力試験が実施され、全ての集合体、システム、ユニット、航海及び電子電波装置、更にはコルベットの艦載兵器が点検された。
特に、水上及び空中目標に対するミサイル及び砲射撃が実施され、魚雷及び深海爆雷複合体の発射が実施され、対潜ヘリコプターKa-27のコルベットへの着艦の課題及び艦の対空防衛任務課題が果たされた。

この時点で艦の機器装置の検査が準備され、その後、最終仕上げと塗装が実施される。

プロジェクト20380コルベットの2隻目の生産艦「ボイキー」造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で2005年7月に起工され、2011年4月15日に進水した。
シリーズのトップ艦・コルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
2隻目のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、2011年10月14日にバルト艦隊へ引き渡された。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。

造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」はロシアの大手造船企業の1つであり、株式会社「統合造船業営団」の管理下に在る。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]

2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。

納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]

2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]

2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]

更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]

3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]

3月15日、最終試験となる国家受領試験が開始されました。
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]

3月末に対艦ミサイルの発射試験を実施しました。
[最新コルベット「ボイキー」は対艦ミサイルを発射した]

4月上旬に国家受領航海試験は完了しました。
[最新コルベット「ボイキー」の航海試験は全て完了した]

4月15日、最終検査の為に建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻ってきました。
[最新コルベット「ボイキー」は最終検査の為にサンクトペテルブルクへ戻った]
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この後は艦の総点検が行なわれ、船体を再塗装した後、受領証書への署名が行なわれます。

今回の記事によれば、受領証書への署名が行なわれるのは今年5月末~6月初頭になるとの事です。

受領証書への署名が行なわれた後、ロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)の初掲揚式典が開催され、名実共にロシア海軍へ就役します。
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