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ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-34はコラ湾で演習を実施した

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『KORABEL.RU』より
2023年2月2日9時7分配信
【自律救助水中装置AS-34はコラ湾で操船へ取り組んだ】

北方艦隊は、水中有人装置AS-34と、その搭載船「ミハイル・ルドニツキー」が参加する救助部隊の訓練を実施した。

コラ湾の入り江の1つで、AS-34乗組員はシステムとメカニズムの動作点検を行ない、深海潜航と水上および水中での操船を行なったとロシア連邦国防省広報サービスは伝えた。 

計画訓練中、自律救助水中装置AS-34の乗組員は、更に救助船「ミハイル・ルドニツキー」の主指揮所の要員との連携へ取り組んだ。
救助装置は通信機器を点検し、船の指揮所から受信した指示を実行した。

演習活動には、北方艦隊捜索-救難作業部の軍人と民間人が関わった。

AC-34乗組員による演習任務遂行に加え、深海作業の為の救助装置の事前準備、その進水および船上への引き揚げの過程に注意が払われた。

プロジェクト1855「プリズ」深海自律救助装置AS-34は、1000 メートルまでの深度で遭難した潜水艦の乗組員を救助する為に意図されている。
ニジニ・ノヴゴロド中央設計局『ラズリート』により開発された。
自律航行時間は120時間、航続距離は39キロメートルである。
2014年~2016年に装置はサンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』で修理が行なわれ、その後、ノルウェー海での試験中に最大深度~1000メートル超え~まで潜航した。



プロジェクト1855「プリズ」深海救助装置(バチスカーフ)の4番艇(最終艇)AS-34は、ニジニ・ノヴゴロド市『クラースノエ・ソルモヴォ造船所』で1987年1月に起工され、1989年8月28日に進水、1989年11月30日にソヴィエト連邦海軍へ引き渡され、北方艦隊へ編入されました。

2000年8月12日の原子力水中巡洋艦「クルスク」爆沈事故の際には救助作戦へ投入されましたが、乗組員の救出には失敗しました。

2014年3月初頭に潜航訓練を行なうAS-34


その後、2014年春~2016年4月にサンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』で近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。
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復帰後は救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月23日就役)を母船として行動しています。
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2017年8月末にはノルウェー海北西で潜航試験を行ない、深度1005メートルまで潜航しました。
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