ロシア海軍北方艦隊の小型ロケット艦ラッスヴェートはバレンツ海で砲撃訓練を実施した

『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年2月4日15時12分配信
【北方艦隊のロケット艦はバレンツ海で砲射撃を実行した】
モスクワ、2月4日、インテルファクス
小型ロケット艦「ラッスヴェート」は、バレンツ海での演習中に砲複合体から海上及び空中の目標を「破壊」した。
北方艦隊広報サービスは発表した。
「北方艦隊のコラ多種戦力小艦隊の小型ロケット艦"ラッスヴェート"は、海上及び空中の目標への砲複合体による複合砲射撃を実行しました」
声明では、こう述べられた。
軍によると、艦載砲複合体AK-176及びAK-630の要員は、低高度からの敵の空中攻撃手段の攻撃の撃退へ取り組んだ。
「小型ロケット艦の乗組員は、接近する仮想敵水上艦を模した海上目標への一連の射撃を実施しました」
艦隊は伝えた。
プロジェクト1234.1小型ロケット艦「ラッスヴェート」は、内海及び近海ゾーンでの戦闘の為に意図されている。
兵装として6基の有翼対艦ミサイル「マラヒート」、砲装置AK-176及びAK-630、高射ミサイル複合体「オサー-MA」、更には電波電子兵装を持つ。
プロジェクト1234.1小型ロケット艦「ラッスヴェート」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の沿海造船工場(現アルマーズ造船所)で1987年6月1日に起工され、1988年8月2日に進水し、1988年12月31日にソヴィエト連邦海軍へ納入され、1989年3月1日に就役し、北方艦隊へ編入されました。

1989年6月にロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ回航され、当初はグラニトヌイ(ドルガヤ・ザーパドナヤ湾)に駐留する第55ロケット艦旅団の第292小型ロケット艦大隊へ編入されました。

後にリーナハマリ(ペチェンガ湾)の第294小型ロケット艦大隊へ転属しました。

1994年に第55ロケット艦旅団は解隊され、第7水域保護艦旅団の第108独立小型ロケット艦大隊へ編入され、ポリャールヌイへ移転しました。

1995年4月4日には初めて対艦ミサイル「マラヒート」6基を一斉発射しました。
1995年4月30日にはマーリ・オレニ島南方(マーリ・オレニ海峡)から同島を横切って対艦ミサイルを発射しました。

1999年6月にロシア西部(バルト海)で実施された戦略演習『ザーパド-99』へ小型ロケット艦「アイスベルク」と共に参加しました。
2005年2月14日以降は有限会社『科学生産合同プロマトヴトマチカ』(クラスノダール市)の後援を受けています。
なお、所属部隊の第7水域保護艦旅団は2013年2月23日付で親衛称号を授与され「ペチェンガ赤旗・第7親衛水域保護艦旅団」となっています。
現在、北方艦隊で現役に留まっているプロジェクト1234.1小型ロケット艦は、「ラッスヴェート」1隻のみとなっています。
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