ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊はウラジオストクへ戻った
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月21日3時39分
【太平洋艦隊艦船支隊は海賊対処当直を終えてウラジオストクへ戻った】
ウラジオストク、4月21日-ロシア通信社ノーボスチ、アナトリー・イリューホフ
日曜日、アフリカ沿岸での国際対海賊作戦に参加後、祖国へ帰って来た太平洋艦隊艦船支隊の歓迎式典はウラジオストクで開催され、古き海軍の伝統により、乗組員には遠距離航海を成功裏に終えた証である子豚の丸焼きが贈られた。
ロシア通信社ノーボスチは、太平洋艦隊の代理人ローマン・マルトフ1等海佐より伝えられた。
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」で構成される第8艦船支隊は2012年11月にウラジオストクを去り、ウラジーミル・ウドヴェンコ少将の指揮下で海賊と戦う為にアデン湾へ向かった。
(2012年)12月末から(2013年)3月4日まで支隊は民間商船団を海賊攻撃の危険性から保護した。
ロシアへの航路の途中、太平洋艦隊将兵は、3月25日-30日に、第12回国際兵器・軍事機器展示会「LIMA-2013」が開催されているマレーシアのランカウイ島を訪れた。
4月14日-18日には南朝鮮の釜山港を訪れた。
「遠距離大洋航海を終えた海軍将兵を出迎える為、金角湾沿岸には太平洋艦隊司令部、市当局、親戚、友人、同僚、軍楽隊がやって来ました。
3隻の艦船の艦長(船長)は、子豚の丸焼きと贈り物を受け取りました」
対談者は話した。
彼は、太平洋艦隊艦船支隊は2007年からアデン湾において商船を海賊攻撃から保護する為の国際作戦に関与している事を想い起した。
「世界の大洋で最も危険な海域の1つであるアデン湾では、ソマリア海賊が絶えず商船狩りを行なっており、船員を捕えて人質とし、高額の身代金と引き換えに解放しています。
これまでに太平洋艦隊艦船はアデン湾の安全航路で様々な国の約120隻の商船の保護を実施しました」
マルトフ氏は指摘した。
『太平洋の境界線』より
【太平洋艦隊艦船は対海賊当直を終えてウラジオストクへ戻った】
ウラジオストクへ帰って来た第8支隊の大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」と乗組員の写真です。
ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊は、2012年11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]
[ロシア太平洋艦隊第8艦船支隊]
指揮官:ウラジーミル・ウドヴェンコ少将
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
中型海洋給油船「イルクト」
救助曳船「アラタウ」
2012年11月28日にはインドのムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]
12月半ばにイランを訪れました。
[太平洋艦隊の軍艦はイランを訪れた]
2013年の元旦はアラビア海で迎えました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はアラビア海で新年を迎える]
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊は新年を祝う]
2013年1月15日からアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊艦船部隊はアデン湾で海賊対処任務に就いた]
2013年2月7日にはセーシェル諸島を訪問しました。
[太平洋艦隊海賊対処部隊はセーシェル諸島を訪問する]
2月17日、タンザニア連合共和国のダルエスサラームに到着しました。
[ロシア太平洋艦隊海賊対処部隊はタンザニアを訪問する]
タンザニアで対海賊演習を行なった後、2月20日にダルエスサラームを出港しました。
[ロシア海軍はタンザニアで対海賊演習を行なった]
3月初頭にインド洋での任務を完了し、帰路に就きました。
[ロシア海軍第14次海賊対処部隊は帰路に就いた]
3月25日、マレーシアのランカウイ島を訪問しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを訪れた]
3月30日にランカウイ島を出港しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフ部隊はマレーシアを去った]
4月初頭、南シナ海で太平洋艦隊第9艦船支隊と会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]
そして4月14日、大韓民国の釜山へ入港しました。
[太平洋艦隊アデン湾海賊対処部隊は釜山を訪れた]
4月18日、釜山港を出港し、ウラジオストクへ向かいました。
[太平洋艦隊アデン湾海賊対処部隊は釜山を去り、ウラジオストクへ向かった]
そして4月21日、ウラジオストクへ帰港しました。
「マルシャル・シャーポシニコフ」は、2010年2月下旬にもアデン湾へ派遣されています。
[ロシア海軍第7次ソマリア遠征]
2010年5月からアデン湾で海賊対処任務に就き、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアのタンカー「モスクワ大学」の解放作戦を実施しました。
『ロシアの声』より
【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】
タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
しかし、拘束された10名も、ゴムボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
この作戦の指揮官は、当時、太平洋艦隊第44対潜艦旅団司令だったイリダル・アフメロフです。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]
この事件はロシアで映画化されます。
[アデン湾における大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフの活躍を描いた映画が撮影される]
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