重航空巡洋艦アドミラル・ゴルシコフの艦首プレートはセヴェロドヴィンスクで記念碑となる
- カテゴリ:空母ヴィクラマーディティヤ


『イタル-タス通信サンクトペテルブルク支局』より
2013年4月19日16時53分28秒配信
【巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の艦首から外されたエンブレムはセヴェロドヴィンスクで同艦の記念碑となる】
アルハンゲリスク、4月19日/イタル-タス特派員ウラジーミル・アニフリエフ
巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」/現インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の艦首から外されたエンブレムはセヴェロドヴィンスクでロシア艦の記念碑となる。
本日(4月19日)、イタル-タス特派員は造船都市の政庁広報サービスより伝えられた。
赤い星を中心として2つの金翼を持つ錨の形のマークは、防衛造船所セヴマシュでの航空母艦の近代化実施中に取り外され、造船所で丁寧に保管された。
「同社管理部はセヴェロドヴィンスク市庁へ、それ(エンブレム)を艦の記憶を不朽にする為の記念碑とする事を提案しました」
広報サービスは述べた。
レリックは重量4.5トンの金属と長さ6.6メートルの翼から成る。
将来の記念碑の設置場所として、パーヴェル・コトフ提督記念海軍幼年学校の敷地が選ばれた。

「これはセヴェロドヴィンスクの若者の愛国教育の為の素晴らしい細工物として大いに貢献するでしょう」
社会問題担当副市長アレクサンドル・ウコフは指摘した。
記念碑を設置する資金を調達する為、確実な市庁の予算のみが財源として使用される。
セヴマシュによると、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は7月3日に航海試験の為、白海へ出航する予定である。
1ヶ月以内に、艦の主動力装置のボイラーは異なる動作モードで点検作業が行なわれる。
8月3日、バレンツ海において納入された「艦上航空機」システムの艦上航空隊の航空機及びヘリコプターが参加する飛行試験が開始される。
10月前半に艦はセヴマシュへ戻り、インドへの引き渡し準備を開始する。
11月15日、航空母艦は発注者へ引き渡される。
昨年、航空母艦は海洋において明らかになった問題点を除去する為、航海試験後にセヴマシュへ戻った。
現時点で、それらの殆どは解消された事を造船所の代表者は保証した。
その上で艦の主動力装置のボイラーの修理を完了する必要が有る。
周知のように、これらの障害の為、昨年12月に「ヴィクラマーディティヤ」を納入する事は出来なかった。
作業は、ボイラーを設計した特殊設計局と、それらを生産するバルト工場の代表者の参加を得て実施されている。
セヴマシュに対し、8基全てのボイラーを復旧して納入する課題は5月に果たされる。
2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1,500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。
当初の契約総額は15億ドルとされ、同艦を航空母艦へ変身させる為の全ての改造作業は2008年に完了する計画だったが、契約履行時期は遅れた。
ロシア側は、作業量の過小評価と、艦の近代化の為の追加費用の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の修理及び近代化の為の修正された価格の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」へ改装される前の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」(旧バクー)の艦首には、赤い星と金の翼のエンブレムが付けられていました。


これは、他の同型艦の艦首にも付いています。
重航空巡洋艦「キエフ」

重航空巡洋艦「ミンスク」

重航空巡洋艦「ノヴォロシースク」

更には、ロシア海軍の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」、未完成のまま中国へ売却された「ワリャーグ」の艦首にも有ります。
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」

重航空巡洋艦「ワリャーグ」


重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、「ヴィクラマーディティヤ」へ改装する際、このエンブレムを取り外しました。

今回の記事によれば、それは保管されており、この度、記念碑として日の目を見る事になりました。
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