ロシア海軍の為の様々なタイプの新たな支援船(補助船)が建造される
- カテゴリ:ロシア新世代水上艦
『イズベスチヤ』より
2023年3月6日0時1分配信
【船と業務:ロシア海軍は「軍用曳航」艦隊を更新する】
様々な用途の新たなシリーズ艦船は完全に国内コンポーネントから建造される

ロシア海軍は新たな補助船のラインを受け取る。
主な要件~全ての新たな「船」は国内コンポーネントからのみ建造されなければならない。
新たなシリーズには、曳船、軽給油船、補助船、サルベージ船が含まれる。
軍当局の情報筋によると、基本的な戦術-技術特性、そして更に艦隊の新たな部隊の予備的な概要は既に形成され、承認されている。
専門家は、ロシアのコンポーネントからのみで船を作成しようとする事は簡単な課題では無いが、その実現は、将来の為の重要な貯蓄を提供できると指摘した。
[初の輸入代替]
『イズベスチヤ』が軍当局の情報筋から伝えられたように、補助艦隊の新たな船の為の主な要目と外観は既に合意されている。
主な要件~これらは完全にロシア製コンポーネントで造られなければならない。
現在、設計作業が進められている。
ロシア海軍の艦隊及び小艦隊に必要な船の隻数とタイプを定めなければならない。
合計で2つのラインの補助船の建造が計画されている。
第1は汎用船体であり、これをベースに様々な船、特に水上修理所(工作船)と病院船が建造される。
第2のラインには様々な船の船体が含まれており、その中には小型給油船、曳船、サルベージ船、そして物理的干渉と磁力を除去する汎用艦が在る。
「ソビエト連邦は大規模な補助艦隊を有していました」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』に想い起こさせた。

「ソヴィエト社会主義共和国連邦の為の特殊船は、特にドイツ民主共和国、ポーランド、フィンランドで建造されていました。
今や、このような機会はロシアには有りませんので、自身で部隊を管理する必要が有ります。
多くの補助船は、交換する時期に来ています。
更新プロセスは、現在、我々が望んでいるような速さでは進行していません。
その為、艦隊は新たな大洋クラスの給油船1隻のみ~アカデミック・パシンのみを受け取り、このような船が更に数隻建造されます」
最も重要なのは、メカニズムの輸入代替プログラムであると専門家は指摘した。
「実際には、艦船の中身~これが最も重要です」
彼は話した。
「とあるコンポーネントは既に開発されており、幾つかは作成を待っています。
輸入代替艦隊の作成は難しい課題です。
ですが、艦船が完全に開発された時、これは将来へ向けて大いなる有利なスタートとなります。
特に、将来的には、独自の漁船の建造が可能となります」
[まさしく、そこに在る]
ロシア補助艦隊は様々な用途の船で構成されている。
水中積載作業の為のプロジェクト419及び141サルベージ船はロシアで勤務に就いている。

プロジェクト535潜水夫船は1970年代から勤務に就いている。

海洋曳船は長期に渡り在籍している。
パンデミック中にその能力が使用された病院船「イルティシュ」は、1980年代にポーランドで建造された。
病院は、外科、蘇生、治療、救急部門、集中治療室、回復病棟、レントゲン室、診断センター、薬局、医療倉庫で構成されている。
総合体力トレーニングの為、競技型スポーツ(テニス、バレーボール、ミニサッカー)のジムとホールが船内に用意されている。
診断センターには、ジム、プール、サウナ付き浴場、射撃場、リラクゼーションサロンが含まれる。
船は沿岸と海上からの犠牲者の受け入れが可能である:両舷には2つの梯子があり、プラットフォーム上へ一度に6名を引き揚げる為の電動クレーンが在る。
医療船室が在る。
これらに加え、船上にはヘリコプターKa-27PSが駐留できる。
2014年から艦隊はプロジェクト02690海上クレーンを受け入れている。

クレーンは、あらゆる種類の吊り上げ作業を実行し、水上艦、潜水艦、船へ、核弾頭や弾道ミサイルを含む貨物(弾薬、爆発物)を積載できる。
ロシア海軍の救助船も、殆どはソヴィエト時代に建造されたものである。
しかし近年、21300「デリフィン」シリーズの建造が始まっている。
トップ船「イーゴリ・ベロウソフ」は2005年に起工され、2012年に進水した。
現在、それは太平洋艦隊で勤務に就いている。

救助船は、緊急事態の潜水艦の乗組員の避難のみならず、潜水艦への空気、電気、そして救助手段の供給を用意できる。
有人・無人水中装置「デリフィン」の助力により、緊急事態の物体を捜索し、調査できる。
船の救助装備の基本は、深海潜航複合体GVK-450である。
それは深度450メートルまで潜航し、緊急事態の潜水艦から船員を水上へ引き上げ、圧力チャンバーは同時に60名の潜水夫の減圧を提供する。
2016年、海軍の為に2隻のプロジェクト20360M海上兵器輸送船が発注された。
シリーズの最初の代表「ゲンナジー・ドミトリエフ」は、2021年に進水した。
その全長は77メートル、幅は15.8メートル。
船は2ヶ所の貨物倉、コンテナで貨物を移送する為のエリア、吊り上げ能力20トンのクレーン、ヘリコプター発着場を装備する。
船体は結氷時の作業の為に強化されると伝えられている。
更にロシアは、北方艦隊で勤務に就く給油船シリーズを建造する。

2020年1月、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」が艦隊へ加わった。
次の船は2024年に艦隊への受け入れが予定されており、6隻から成るシリーズ船は2028年の完成が計画されている。
これらの何隻かは北方艦隊支援船グループへ加わる。
給油船は海上で戦闘艦へ燃料を補給するのみならず、北極沿岸インフラのリソースを保障する。
プロジェクト23130中型海洋給油船の排水量は9000トン、全長130メートル、幅21メートル、最大速力16ノット。
船は2ヶ月間に渡り自立航行できる。
最大航続距離は8000海里。
船は船内へ3000トンの重油、2500トンのディーゼル燃料(軽油)、500トンの航空機用ケロシン、150トンの潤滑油、1000トンの真水、100トンの食糧と補給品を搭載できる。
現在、ロシア海軍には、ポーランドで建造されたプロジェクト320病院船3隻が在籍しています。
(1番船「オビ」は1997年8月16日に除籍)
「エニセイ」(黒海艦隊、1981年1月30日就役)
「シヴィーリ」(北方艦隊、1989年7月就役)
「イルティシュ」(太平洋艦隊、1990年8月10日就役)

この内、稼働状態に在るのは、2013年~2014年に近代化改装を行なった太平洋艦隊の「イルティシュ」のみです。
1969年~1988年にポーランドで28隻が建造されたプロジェクト304水上修理所(工作船)は、現在、6隻が在籍しています。

PM-138(黒海艦隊、1969年10月31日就役)
PM-56(黒海艦隊、1973年11月23日就役)
PM-82(バルト艦隊、1978年9月30日就役)
PM-15(太平洋艦隊、1982年9月10日就役)
PM-86(バルト艦隊、1987年6月30日就役)
既に船齢は、一番新しい船でも30年を超えており、最も古い船は50年以上になります。
これらの船の後継として、将来的には船体を共通化した汎用プラットフォームが建造されます。

プロジェクト02690海上クレーンは2014年から2020年に13隻がサンクトペテルブルクの『アルマーズ』造船所で建造され、北方艦隊に4隻、太平洋艦隊に4隻、黒海艦隊に2隻、バルト艦隊に2隻、カスピ小艦隊に1隻が配備されています。
ロシア海軍の潜水艦救助船は、最古参の「コムーナ」(1915年7月14日就役)が船齢100年を超え、それ以外の各艦隊の船も1970年代末~1980年代に建造された船であり、こちらも船齢は30年を超えています。
ソヴィエト連邦解体後に建造されたのは、プロジェクト21300S救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)のみです。
プロジェクト20360M海上兵器輸送船は、ロシア内陸部ルイビンスクの造船所で2隻が起工されています。
[ブラチエフ・ノベーリ造船所で建造]
「ウラジーミル・ピャロフ」:2018年3月15日起工

[ヴィンペル造船所で建造]
「ゲンナジー・ドミトリエフ」:2017年5月5日起工/2021年6月1日進水/2022年7月15日にセヴァストーポリへ到着、艤装中

ロシア海軍の現役の給油船(補給船)も殆どは船齢40年を超えており、その代替となるプロジェクト23130中型海洋給油船は1隻が就役、1隻が建造中であり、今年には3番船の起工が予定されています。
現在の所、少なくとも4隻の建造が予定されています。
[ロシア海軍の為に4隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される]
この他、プロジェクト03182小型海洋給油船が1隻就役、2隻建造中です。
2023年3月6日0時1分配信
【船と業務:ロシア海軍は「軍用曳航」艦隊を更新する】
様々な用途の新たなシリーズ艦船は完全に国内コンポーネントから建造される

ロシア海軍は新たな補助船のラインを受け取る。
主な要件~全ての新たな「船」は国内コンポーネントからのみ建造されなければならない。
新たなシリーズには、曳船、軽給油船、補助船、サルベージ船が含まれる。
軍当局の情報筋によると、基本的な戦術-技術特性、そして更に艦隊の新たな部隊の予備的な概要は既に形成され、承認されている。
専門家は、ロシアのコンポーネントからのみで船を作成しようとする事は簡単な課題では無いが、その実現は、将来の為の重要な貯蓄を提供できると指摘した。
[初の輸入代替]
『イズベスチヤ』が軍当局の情報筋から伝えられたように、補助艦隊の新たな船の為の主な要目と外観は既に合意されている。
主な要件~これらは完全にロシア製コンポーネントで造られなければならない。
現在、設計作業が進められている。
ロシア海軍の艦隊及び小艦隊に必要な船の隻数とタイプを定めなければならない。
合計で2つのラインの補助船の建造が計画されている。
第1は汎用船体であり、これをベースに様々な船、特に水上修理所(工作船)と病院船が建造される。
第2のラインには様々な船の船体が含まれており、その中には小型給油船、曳船、サルベージ船、そして物理的干渉と磁力を除去する汎用艦が在る。
「ソビエト連邦は大規模な補助艦隊を有していました」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』に想い起こさせた。

「ソヴィエト社会主義共和国連邦の為の特殊船は、特にドイツ民主共和国、ポーランド、フィンランドで建造されていました。
今や、このような機会はロシアには有りませんので、自身で部隊を管理する必要が有ります。
多くの補助船は、交換する時期に来ています。
更新プロセスは、現在、我々が望んでいるような速さでは進行していません。
その為、艦隊は新たな大洋クラスの給油船1隻のみ~アカデミック・パシンのみを受け取り、このような船が更に数隻建造されます」
最も重要なのは、メカニズムの輸入代替プログラムであると専門家は指摘した。
「実際には、艦船の中身~これが最も重要です」
彼は話した。
「とあるコンポーネントは既に開発されており、幾つかは作成を待っています。
輸入代替艦隊の作成は難しい課題です。
ですが、艦船が完全に開発された時、これは将来へ向けて大いなる有利なスタートとなります。
特に、将来的には、独自の漁船の建造が可能となります」
[まさしく、そこに在る]
ロシア補助艦隊は様々な用途の船で構成されている。
水中積載作業の為のプロジェクト419及び141サルベージ船はロシアで勤務に就いている。

プロジェクト535潜水夫船は1970年代から勤務に就いている。

海洋曳船は長期に渡り在籍している。
パンデミック中にその能力が使用された病院船「イルティシュ」は、1980年代にポーランドで建造された。
病院は、外科、蘇生、治療、救急部門、集中治療室、回復病棟、レントゲン室、診断センター、薬局、医療倉庫で構成されている。
総合体力トレーニングの為、競技型スポーツ(テニス、バレーボール、ミニサッカー)のジムとホールが船内に用意されている。
診断センターには、ジム、プール、サウナ付き浴場、射撃場、リラクゼーションサロンが含まれる。
船は沿岸と海上からの犠牲者の受け入れが可能である:両舷には2つの梯子があり、プラットフォーム上へ一度に6名を引き揚げる為の電動クレーンが在る。
医療船室が在る。
これらに加え、船上にはヘリコプターKa-27PSが駐留できる。
2014年から艦隊はプロジェクト02690海上クレーンを受け入れている。

クレーンは、あらゆる種類の吊り上げ作業を実行し、水上艦、潜水艦、船へ、核弾頭や弾道ミサイルを含む貨物(弾薬、爆発物)を積載できる。
ロシア海軍の救助船も、殆どはソヴィエト時代に建造されたものである。
しかし近年、21300「デリフィン」シリーズの建造が始まっている。
トップ船「イーゴリ・ベロウソフ」は2005年に起工され、2012年に進水した。
現在、それは太平洋艦隊で勤務に就いている。

救助船は、緊急事態の潜水艦の乗組員の避難のみならず、潜水艦への空気、電気、そして救助手段の供給を用意できる。
有人・無人水中装置「デリフィン」の助力により、緊急事態の物体を捜索し、調査できる。
船の救助装備の基本は、深海潜航複合体GVK-450である。
それは深度450メートルまで潜航し、緊急事態の潜水艦から船員を水上へ引き上げ、圧力チャンバーは同時に60名の潜水夫の減圧を提供する。
2016年、海軍の為に2隻のプロジェクト20360M海上兵器輸送船が発注された。
シリーズの最初の代表「ゲンナジー・ドミトリエフ」は、2021年に進水した。
その全長は77メートル、幅は15.8メートル。
船は2ヶ所の貨物倉、コンテナで貨物を移送する為のエリア、吊り上げ能力20トンのクレーン、ヘリコプター発着場を装備する。
船体は結氷時の作業の為に強化されると伝えられている。
更にロシアは、北方艦隊で勤務に就く給油船シリーズを建造する。

2020年1月、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」が艦隊へ加わった。
次の船は2024年に艦隊への受け入れが予定されており、6隻から成るシリーズ船は2028年の完成が計画されている。
これらの何隻かは北方艦隊支援船グループへ加わる。
給油船は海上で戦闘艦へ燃料を補給するのみならず、北極沿岸インフラのリソースを保障する。
プロジェクト23130中型海洋給油船の排水量は9000トン、全長130メートル、幅21メートル、最大速力16ノット。
船は2ヶ月間に渡り自立航行できる。
最大航続距離は8000海里。
船は船内へ3000トンの重油、2500トンのディーゼル燃料(軽油)、500トンの航空機用ケロシン、150トンの潤滑油、1000トンの真水、100トンの食糧と補給品を搭載できる。
現在、ロシア海軍には、ポーランドで建造されたプロジェクト320病院船3隻が在籍しています。
(1番船「オビ」は1997年8月16日に除籍)
「エニセイ」(黒海艦隊、1981年1月30日就役)
「シヴィーリ」(北方艦隊、1989年7月就役)
「イルティシュ」(太平洋艦隊、1990年8月10日就役)

この内、稼働状態に在るのは、2013年~2014年に近代化改装を行なった太平洋艦隊の「イルティシュ」のみです。
1969年~1988年にポーランドで28隻が建造されたプロジェクト304水上修理所(工作船)は、現在、6隻が在籍しています。

PM-138(黒海艦隊、1969年10月31日就役)
PM-56(黒海艦隊、1973年11月23日就役)
PM-82(バルト艦隊、1978年9月30日就役)
PM-15(太平洋艦隊、1982年9月10日就役)
PM-86(バルト艦隊、1987年6月30日就役)
既に船齢は、一番新しい船でも30年を超えており、最も古い船は50年以上になります。
これらの船の後継として、将来的には船体を共通化した汎用プラットフォームが建造されます。

プロジェクト02690海上クレーンは2014年から2020年に13隻がサンクトペテルブルクの『アルマーズ』造船所で建造され、北方艦隊に4隻、太平洋艦隊に4隻、黒海艦隊に2隻、バルト艦隊に2隻、カスピ小艦隊に1隻が配備されています。
ロシア海軍の潜水艦救助船は、最古参の「コムーナ」(1915年7月14日就役)が船齢100年を超え、それ以外の各艦隊の船も1970年代末~1980年代に建造された船であり、こちらも船齢は30年を超えています。
ソヴィエト連邦解体後に建造されたのは、プロジェクト21300S救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)のみです。
プロジェクト20360M海上兵器輸送船は、ロシア内陸部ルイビンスクの造船所で2隻が起工されています。
[ブラチエフ・ノベーリ造船所で建造]
「ウラジーミル・ピャロフ」:2018年3月15日起工

[ヴィンペル造船所で建造]
「ゲンナジー・ドミトリエフ」:2017年5月5日起工/2021年6月1日進水/2022年7月15日にセヴァストーポリへ到着、艤装中

ロシア海軍の現役の給油船(補給船)も殆どは船齢40年を超えており、その代替となるプロジェクト23130中型海洋給油船は1隻が就役、1隻が建造中であり、今年には3番船の起工が予定されています。
現在の所、少なくとも4隻の建造が予定されています。
[ロシア海軍の為に4隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される]
この他、プロジェクト03182小型海洋給油船が1隻就役、2隻建造中です。
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