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ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは巡航ミサイル「カリブル」を装備する

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『タス通信』より
2023年3月7日19時1分配信
【国防省は潜水艦「クロンシュタット」への有翼ミサイル「カリブル」の装備を計画している】
モスクワ、3月7日/タス通信

第2のプロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦B-586「クロンシュタット」北方艦隊へ加入し、それは有翼ミサイル「カリブル」、最新の航法複合体及びシステムを装備する。
火曜日にロシア国防相セルゲイ・ショイグロシア連邦軍首脳部の電話会議中に述べた。

「最初の議題は、北方艦隊へ加入する大型潜水艦クロンシュタットの建造についての問題です。
艦は有翼ミサイル"カリブル"、最新の電波位置測定(レーダー)、水中音響(ソナー)、航法複合体及びシステムの装備が計画されています。
これにより、その戦闘効率は著しく向上します」
ショイグ
は話した。

国防相は電話会議において、艦のタイムリーな引き渡しを確実にする為の措置を検討し、国家試験の実施及びロシア海軍の戦闘編制への加入の時期を決めると述べた。

プロジェクト677「ラーダ」潜水艦は、第4世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属している。
これらの水上排水量は約1750トン、水中では21ノットの速力を発揮できる。
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦は、特にミサイル複合体「カリブル」で武装する。
乗組員は35名である。

プロジェクト677ディーゼルエレクトリック潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、試験運用の後、2021年9月に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
B-586「クロンシュタット」は2005年に起工されたが、その建設は中断され、2013年になってから再開された。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。
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しかし、「ラーダ」級の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]


2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]

最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]
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2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。
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[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。


7月初頭には『アドミラルティ造船所』の浮きドックへ入渠しました。
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8月8日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験の最終段階を開始しました。
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[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは工場航行試験の最終段階を開始した]

その後もバルト艦隊のサポートの下で洋上試験が続けられました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]

9月末に一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
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10月に洋上試験が再開され、11月初頭には潜航試験が行なわれました。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海で洋上試験を続けている]

11月末にはソナーの試験を行ないました。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海でソナーの試験を行なう]

これで工場航行試験は終わり、今後は最終洋上試験となる国家試験が始まります。
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年12月末から最終洋上試験(国家試験)を開始する]

以前には「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていましたが、12月末になっても洋上試験を終える事が出来なかった為、引き渡しも2023年に延期される事になりました。
[第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]
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