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ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンは8ヶ月間の地中海遠征を終えて母港ムルマンスクへ帰投した


『ズヴェズダーテレビ』より
2023年3月22日15時47分配信
【北方艦隊の給油船「アカデミック・パシン」は遠距離航海からムルマンスクへ到着した】

中型海洋給油船「アカデミック・パシン」は遠距離航海からムルマンスクへ到着した。
北方艦隊は伝えた。

給油船の乗組員は8ヶ月に渡り、ロシア海軍の艦船の物資-装備供給任務を遂行した。
それは北東大西洋、地中海、ノルウェー海、バレンツ海エリアで行われた。

「アカデミック・パシン」は、約19000海里を走破した。
船員は艦船へ118回の給油を行ない、地中海大西洋で18500トン以上の物資を補充した。

給油船は昨年8月6日にムルマンスクから出航し、230日間の航海を行なった事が想い起こされる。
「アカデミック・パシン」は、シリアタルトゥース港へ無事に入港した。

給油船の船長ミハイル・スハノフは、乗組員は健常であり、船体には異常が無い事を報告した。
備蓄の補充後、給油船は再び任務を遂行する準備が整う。



ロシア海軍の新世代補給船・プロジェクト23130中型海洋給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日にシュリッセリブルク市に在る『ネヴァ川造船・修理工場』で起工され、2016年5月26日に進水し、2020年1月21日に就役し、北方艦隊へ編入されました。

[新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

1982年9月末に就役したプロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャジマ」以来、実に38年ぶりの新造給油船となりました。
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2020年3月6日にはフリゲート「アドミラル・カサトノフ」への洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で洋上補給訓練を行なった]

その後に英仏海峡海域へ進出し、2020年4月下旬まで滞在していました。
[ロシア海軍はフランス海軍最新鋭原潜の情報を収集していた?]

2020年8月にムルマンスクを出航し、9月上旬に地中海東部大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と合流し、以後、同艦と行動を共にしました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部(キプロス南方沖)で最新給油船アカデミック・パシンから洋上補給を受けた]

2020年10月19日から22日までギリシャピレウス港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはギリシャのピレウス港を去った]

2020年10月末にシリアタルトゥース港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシリアのタルトゥース港を去った]

その後、地中海を西へ進み、2020年11月8日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去り、大西洋へ入った]

2020年11月16日に英仏海峡を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンと救助曳船アルタイは北海へ入った]

その後、暫くグレートブリテン島北部(スコットランド)のマレー湾(Moray Firth)付近に滞在していました。
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2020年12月11日にムルマンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船アカデミック・パシンは地中海遠征を終えて母港ムルマンスクへ帰投した]

2021年8月~12月にも大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海(大西洋、地中海、ギニア湾)へ同行しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2021年8月-12月)]


2022年8月6日にムルマンスクを出航し、地中海へ向かいました。

8月16日頃に英仏海峡を通過しました。
【The Lookout氏のツイート・2022年8月17日17時50分】

8月24日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
【Daniel Ferro氏のツイート・2022年8月24日16時19分】

その後は地中海に滞在し、同海域で行動中のロシア海軍艦船への洋上補給に従事しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは再びイタリア沖へ進出した]

2023年3月8日午後に「アドミラル・カサトノフ」と共ににジブラルタル海峡を西進し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はジブラルタル海峡を通過して地中海を去った]

その後、スペイン・ポルトガル沖、ビスケー湾を進み、グレートブリテン島へ接近しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はイギリス本土へ接近する]

その後、英仏海峡へ入り、3月15日にはパ・ド・カレー海峡(ドーバー海峡)を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北海へ入った]

3月22日にムルマンスクへ帰投しました。
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