カリーニングラード州のロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27は迎撃戦闘訓練を実施した
- カテゴリ:戦闘機Su-27(バルト艦隊)

『タス通信』より
2023年3月24日23時37分配信
【カリーニングラード州で戦闘機Su-27が参加する演習が実施された】
カリーニングラード、3月24日/タス通信
カリーニングラード州に駐留するバルト艦隊海上航空隊の航空連隊の10機の戦闘機Su-27が戦術飛行演習へ参加し、ロシア連邦国境を侵犯した仮想敵との空中戦闘の要素へ取り組んだ。
金曜日に艦隊広報サービスは発表した。
「訓練計画の下と、仮想敵航空機はロシア連邦国境を侵犯し、艦隊のバルチースク海軍基地の艦へミサイル及び爆弾による攻撃を試みました」
広報サービスは話した。
自国空域への正体不明の航空機の侵入の信号を受信し、戦闘機Su-27は飛行場から離陸して迎撃し、爆撃機Su-24と多目的戦闘機Su-30SMが役割を演じる仮想敵航空機を探知、識別し、その後、空中戦闘中にそれを破壊した事を広報サービスは指摘した。
演習の枠組みで乗員は戦闘機の離陸準備の加速、ペアを組んだ離陸、そして更に空中目標への誘導ロケットの電子発射を行なった。
艦隊広報サービスは、合計70名以上の軍人が戦術飛行演習へ参加し、10機以上の戦闘機Su-27が関わっていると通知した。
Su-27(NATO分類「フランカー-B」-「側面からの攻撃」)は、多目的高機動全天候長距離行動迎撃戦闘機であり、スホーイ試作設計局により開発された。
航空機は空中での優勢獲得の為に意図されている。
更に航空機は、地上目標へのロケット-爆弾攻撃の為にも使用される。
バルト艦隊海軍航空隊の戦闘機や爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。

カリーニングラード州のチカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍で戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。


第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。

駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍の航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]
2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍の戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]
2020年4月24日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍の戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]
2020年6月15日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]
2020年10月5日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍の電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]
10月26日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]
2021年7月22日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍の戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]
2023年1月16日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cに対するスクランブル発進を実施した]
2023年3月23日から10機以上のSu-27が参加する飛行演習を開始しました。
[カリーニングラード州に駐留するロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27は演習を開始した]
3月24日には戦闘機Su-30SMと前線爆撃機Su-24Mが敵役を務め、迎撃戦闘訓練を行ないました。
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