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潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊への移動準備を進める

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【非核動力潜水艦「サンクト-ペテルブルク」は試験の為に北方艦隊への移動を準備する】
2013年4月24日

非核動力潜水艦677シリーズ「ラーダ」「サンクト-ペテルブルク」は、現在、潜水艦の試験を実施する為、北方艦隊への移動準備を進めている。

4月24日にサンクト-ペテルブルクで開かれた会議「ロシア造船業界:業界は上向きになるのか、それとも衰退するのか?」において、公開株式会社「海洋工学中央設計局ルビーン」総取締役第1代理ワレンチン・アレクサンドロヴィチ・フローロフは報告した。

北方艦隊の乗組員は既にディーゼルエレクトリック潜水艦「サンクト-ペテルブルク」へ受け入れられ、バルト艦隊将兵と交代している。

ワレンチン・フローロフによると、北方艦隊への潜水艦移動時期はロシア海軍総司令部によって決定され、今のところは、潜水艦が参加する第6回国際海軍サロン(IMDS-2013)で提示されると見られている。
更に、非核動力潜水艦「サンクト-ペテルブルク」は、ベトナム海軍の為の輸出用潜水艦及びセーヴェルナヤ・ヴェルフィで建造される艦の試験の支援に参加しなければならない。

2隻のプロジェクト677「ラーダ」潜水艦「セヴァストーポリ」「クロンシュタット」「アドミラルティ造船所」での建造は、シリーズのトップ艦「サンクト-ペテルブルク」がプロジェクト仕様書に記載されている能力値を示していないが故、前ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー提督により凍結された事が想起される。

潜水艦が、敵の潜水艦及び水上艦船の破壊、海軍基地、沿岸、海洋連絡線の保護、偵察を実施する為に設計されている。
(水上)排水量1765トン、最大潜航深度350メートル、速力21ノット、乗員36名、自立行動期間45日。
魚雷及びロケット魚雷対空防衛複合体「イグラ-1M」で武装している。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]

プロジェクト677「ラーダ」級潜水艦B-585「サンクト-ペテルブルク」は、1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。
潜水艦「サンクト-ペテルブルク」は、バレンツ海へ移動して試験を実施すると報じられましたが、2012年中には実行されませんでした。
[ラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海及び白海で試験を行なう]
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクはバレンツ海での試験を未だ実施していない]

今回の記事によれば、「サンクト-ペテルブルク」の乗組員は北方艦隊将兵に交代するとの事です。
新たな北方艦隊の乗員により、「サンクト-ペテルブルク」ムルマンスク方面へ回航されるようです。

なお、建造が凍結されていた「ラーダ」級2番艦と3番艦は2013年2月中旬に建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2016年に就役します。
[ラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットは2016年に就役する]
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