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ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグはサンクトペテルブルク市でオーバーホールを行なう

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『タス通信』より
2023年3月27日9時46分配信
【情報筋は潜水艦「サンクトペテルブルク」がクロンシュタットで修理を待っていると述べた】
モスクワ、3月27日/タス通信

北方艦隊プロジェクト677通常動力潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、現在クロンシュタットで修理を待っている。
『タス通信』防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

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「潜水艦サンクトペテルブルクは、クロンシュタットで修理を待っています。
おそらく、それ(修理)は『クロンシュタット海洋工場』ではなく、製造工場~『アドミラルティ造船所』で行なわれるでしょう」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

プロジェクト677潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、試験運用の後、2021年9月に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
更なる2隻の同プロジェクト潜水艦の契約が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』で締結された。
ロシア海軍への引き渡し時期は何度も延期されてきた。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦となるプロジェクト677「ラーダ」の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、サンクトペテルブルク市『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]


一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
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[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けました。
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[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]

2016年11月17日にはバレンツ海から有翼ミサイルを発射しました。
ミサイルの種類は明らかにされていませんが、「カリブル」の対艦攻撃型でしょう。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]

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2020年4月初頭、「サンクトペテルブルク」ポリャールヌイを出航してクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装の為にクロンシュタットへ向かった]

4月14日にバルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバルト海へ入った]

2020年4月20日にレニングラード海軍基地(クロンシュタット軍港)へ到着しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはクロンシュタットへ到着した]

その後、「サンクトペテルブルク」は、『クロンシュタット海洋工場』で近代化改装(改良された2番艦以降と同レベルにする)が行なわれました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは近代化改装を行なう]

「サンクトペテルブルク」の試験運用は2021年9月中旬までに完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月21日12時27分配信
【「ラーダ」型潜水艦のトップの試験運用は完了した】


近代化改装を終えて復帰した「サンクトペテルブルク」は、2022年1月下旬から始まったロシア海軍世界規模演習へ参加する北方艦隊艦船部隊(「マルシャル・ウスチーノフ」部隊)と共に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2022年2月に地中海東部で実施された北方艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊の艦船部隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルグは初めて地中海東部へ派遣された]

2022年春にバルト海へ戻りました。

『アドミラルティ造船所』岸壁の「サンクトペテルブルク」
(2022年6月3日)
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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2023年3月末の時点で「サンクトペテルブルク」クロンシュタット軍港に居ますが、今後は『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれます。
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