ロシア海軍バルト艦隊航空隊の多用途複座戦闘機Su-30SM2/Su-30SMはカリーニングラード州東部で地上攻撃訓練を実施した
- カテゴリ:多用途複座戦闘機Su-30SM

『Aviation EXplorer』より
2023年3月30日配信
【バルト艦隊の飛行士は地上目標への打撃へ取り組んだ】
2023年3月30日、AEX.RU
バルト艦隊海上航空隊の多目的戦闘機Su-30SMとSu-30SM2の乗員は、計画戦闘訓練活動の枠組みにおいて、昼間及び夜間の地上目標への打撃へ取り組んだ。
ロシア国防省の西方軍管区広報サービスは発表した。
パイロットは指定区域への飛行を行ない、地上の状況を明確にしてから、耐熱練習航空爆弾P-50T及び30mm機関砲弾により敵の指揮所、強化陣地、人員、車両を模した実物大標的への照準爆撃及び砲打撃を行なった。
訓練は、カリーニングラード州東部の航空射爆場の標的場において、高度500メートル~1000メートルで行われた。
飛行士の実際の行動は、戦闘車両及び戦闘使用地域の地上に設置された客観的観測複合体により記録された。
演習中、航空攻撃手段を使用する20回以上のフライトが行なわれた。
飛行には10名以上の飛行乗員と50名以上の整備-技術スタッフが関わった。
多用途複座戦闘機Su-30SMは、インド空軍などが導入しているSu-30MK系列機をロシア軍向けに改正した機体であり、ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍航空隊への導入が進められています。
ロシア海軍航空隊の為のSu-30SMの購入契約は2013年12月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為に戦闘機Su-30SMと練習機Yak-130が購入される]
最終的には50機程度の調達が計画されています。
[多用途複座戦闘機Su-30SMはロシア海軍基地航空隊の主力となる]
現在までに、ロシア海軍航空隊では、黒海艦隊へ12機、バルト艦隊へ8機、北方艦隊へ2機が配備されています。


2016年12月初頭にはチェルニャホフスク飛行場に駐留するバルト艦隊航空隊のノヴゴロド-クライペダ赤旗・航空元帥I.I.ボルゾフ記念第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊へSu-30SMの最初の1機が配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]
2017年には、計5機のSu-30SMがバルト艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊は2機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は3機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した]
2018年7月2日、2機のSu-30SMがバルト艦隊のチェルニャホフスク飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]
これでバルト艦隊のSu-30SMは合計8機になりました。
今後に調達されるのは改良型Su-30SM2となり、更にはロシア航空宇宙軍及びロシア海軍航空隊の現用のSu-30SMもSu-30SM2仕様へアップグレードされます。
[ロシア航空宇宙軍とロシア海軍航空隊の多用途複座戦闘機Su-30SMはアップグレードされる]
アップグレードの主眼は、要するに、Su-30SMを第4++戦闘機Su-35Sに準じた仕様へ改良する事です。
より具体的には、Su-35Sと同じエンジン(AL-41F1S、117S)及び同じレーダー(フェーズドアレイレーダー「イルビス」)への換装です。
AL-41F1Sエンジン

フェーズドアレイレーダー「イルビス」

2021年末までにロシア海軍向けの4機のSu-30SM2が製造されました。
[ロシア海軍の為の最初の4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が製造された]
2022年1月27日、この4機はカリーニングラード州のチェルニャホフスク飛行場へ到着しました。
[2022年にロシア海軍バルト艦隊航空隊へ多用途複座戦闘機Su-30SM2の配備が始まる]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]
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