ロシア海軍太平洋艦隊向けのプロジェクト20385コルベット6番艦(最終艦)「リェチーヴイ」は2023年6月にコムソモリスク・ナ・アムーレで起工される

『KORABEL.RU』より
2023年4月6日10時12分配信
【アムール造船工場でプロジェクト20385コルベット「リェチーヴイ」が起工される】
今年6月、『アムール造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で次の生産コルベットが起工される。
「リェチーヴイ」と命名されるプロジェクト20385戦闘コルベットは、ロシア国防省の為のコルベットシリーズの最終であり、アムールの造船業者は、その起工を職業上の祭日~造船業者の日(6月29日)に捧げる。
2017年以降、『アムール造船工場』は太平洋艦隊へ3隻のコルベットと高度な近代化を行なった通常動力潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」を引き渡した。
今年には、もう1隻のプロジェクト20380コルベットが就役し、2隻のプロジェクト20380と3隻の20385コルベットが工場の造船台で様々な準備段階に在る。
加えて、「カラクルト」級小型ロケット艦の4隻の船体を建造している。
これと同時期に『アムール造船工場』は、半潜水掘削リグが作業する為の2隻の補給船を建造し、発注者~有限会社『ガスプロムフロート』へ引き渡した。
ヴァニノ~ホルムスク線の為の旅客・貨物カーフェリーの最初の生産船は、近い内にサハリン島の係留港への移動を開始し、その「双子の兄弟」はウラジオストクの『アムール造船工場』試運転基盤で艤装が行なわれている。
コムソモリスク・ナ・アムーレの製造現場では、出力7メガワットの多機能砕氷クラス緊急救助船の建造が続いていると『アムール造船工場』テレグラムチャンネルは伝えた。

プロジェクト20385コルベットはプロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
20380の対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。
プロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]
2022年7月下旬以降はカムチャツカ半島のペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はカムチャツカ沖で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を実施した]
2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)に発生した火災で損傷した為、上部構造物を新たに造り直す事になり、就役は2024年以降に延期されました。

就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の新たな上部構造物が完成した]
[2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2024年にロシア海軍へ就役する]
2020年12月15日、極東のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]

これにより20385コルベットの3番艦以降は『アムール造船工場』で建造される事になり、2021年8月23日に3番艦(『アムール造船工場』建造艦としては1番艦)「ブーイヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第3のプロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット「ブーイヌイ」の船体の組み立てが始まる]
2022年6月12日、4番艦(『アムール造船工場』建造艦としては2番艦)「ラズムヌイ」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20385コルベット「ラズムヌイ」起工(2022年6月12日)]
2022年7月1日、5番艦(『アムール造船工場』建造艦としては3番艦)「ブイストルイ」が起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第5のプロジェクト20385コルベット「ブイストルイ」はコムソモリスク・ナ・アムーレで起工された]
そしてプロジェクト20385コルベットの最終となる6番艦(『アムール造船工場』建造艦としては4番艦)「リェチーヴイ」は、2023年6月末に起工されます。
「リェチーヴイ」の名は、元々は2015年2月20日にサンクトペテルブルクの『北方造船所』で起工されたプロジェクト20380コルベットに付けられていたのですが、同艦が2021年10月15日に「メルクーリイ」と改名された為、今度はプロジェクト20385コルベット6番艦に付けられる事になりました。
その前の「リェチーヴイ」はソ連海軍のプロジェクト1135警備艦(クリヴァクI級)でした。
プロジェクト1135警備艦「リェチーヴイ」

1976年6月12日起工/1976年8月15日進水/1976年12月28日就役
赤旗太平洋艦隊へ配備
1995年8月5日除籍、1996年に韓国で解体
太平洋艦隊へ配備されるプロジェクト20385コルベット6隻は、全てカムチャツカ半島のペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留する事になるようです。
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