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新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は乗組員を受け入れる

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に乗組員が居住する】
2013年4月25日

サンクト-ペテルブルクセーヴェルナヤ・ヴェルフィで建造されているプロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」には、近い内に北方艦隊の正規の乗組員が定住する。
中央海軍ポータル特派員は同社の情報提供者より伝えられた。

海軍総司令部、レニングラード海軍基地、水上艦・潜水艦建造旅団が同意したスケジュールによると、発注番号のトップである921号の乗組員の点検は3段階に渡って実施される。

第1段階は2013年3月に実施された:乗組員は艦上における当直勤務の遂行に習熟した。
第2段階で、乗組員の代表者は、機械装置やユニットの設置、発電機の試運転開始作業に参加し、同艦の複合体及びシステムの習得の練習を行なった。
次の最終段階は、乗組員が発注物を直接点検し、通常スケジュールに習熟する事であり、近い内に実施される。
当初の計画によると、乗組員によるフリゲートの艦内点検は3月末に予定されていた。

建造発注主任キリール・ミャジョータ氏は、こう話した。
「同艦の乗組員と工場労働者、発注者の居住保障の為の船室、水兵室、全ての労働者・社員の船室、衛生-厚生施設、炊事室、食堂の準備が進められています。
発注のトップは、各種設備を合わせて設置する過程が複雑となり、多くの改善-備品、換気扇、ケーブル線の移動-が実施されます。
一部の作業は供給の遅延により、その時期は延期されています」


「発注品は、居住保障及び安全保障システムを、既にその用途の為に使用する準備が整っております:排水、換気、生活、真水及び海水を放水する消火システムの」
建造主任は付け加えた。
「施設の正規照明設備は一時的に少しずつ取り外されております。
通信設備の試運転の準備も進められています。スピーカーフォンとバッテリーレス通信電話、呼び出しベル及び緊急警報器の」


「数日以内に発注品の船体、上部構造、甲板上の機器及び設備の塗装作業が開始されます。
今後の係留試験の為の優先順位は定義されており、最初の段階では、機械部品、様々なポンプ、主要及び緊急用ディーゼル発電機の点検が行なわれます」

キリール・ミャジョータ氏は述べた。

工場航海試験の為のフリゲートの最初の出航は今年に予定されている。
フィンランド湾海域において、主動力装置、航海機器、通信複合体の試験が行われる。
その後、工場航海試験を続ける為にバルチースクへ移動し、試験が完了すれば北方艦隊へ行く。


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[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。

現在、サンクトペテルブルク市「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。
[ロシア海軍最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2013年3月)]

北方艦隊将兵で構成される「アドミラル・ゴルシコフ」乗組員は、2012年3月16日にサンクト-ペテルブルク市へ到着しています。
[ロシア海軍新型フリゲート及びコルベットの乗員はサンクト・ペテルブルク市へ到着した]

以前の計画では、「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年3月末に乗組員が居住できる筈でしたが、今回の記事で触れられているように、1ヶ月以上遅れています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年3月に乗組員を受け入れる]

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2013年10月以降に航海試験を開始する予定となっております。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年に航海試験を実施する]

ロシア海軍への引き渡しは2014年にずれ込む可能性も有ります。
[新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」、2014年春に就役?]

「アドミラル・ゴルシコフ」に搭載される新型130mm砲は開発が難航しており、この為に建造工事も遅れているようです。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する]
[空母とフリゲートに対するロシア海軍の不満には根拠が無い]
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