ロシア海軍航空隊は日本海で訓練飛行を行なった
- カテゴリ:ロシアの対潜哨戒機
『日本国防衛省公式サイト』より
2013年4月27日発表
【ロシア機の日本海における飛行について】
4月27日、ロシア海軍航空隊のTu-142対潜哨戒機2機が日本海上空を飛行し、日本航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させました。

この件に関するロシア側の報道。
『イタル-タス』より
2013年4月27日13時11分配信
【2機のロシア空軍航空機は日本の領空の周囲を飛び回った-日本防衛省】
東京、4月27日/イタル-タス特派員イーゴリ・ベリャーエフ
本日(4月27日)午前、ロシア空軍の2機の遠距離対潜航空機Tu-142は日本の南西エリアの九州島沿岸と北海道島北方の領空の周囲を飛び回った。
日本軍当局の声明では、こう述べられた。
(日本の)ローカルメディアの報道によれば、日本防衛省は領空侵犯は無かったと説明した。
それにも関わらず、同国空軍は迎撃の為、空中へ出た。
日本軍当局によると、先月末、2機のロシア空軍の同型機は東シナ海上空の空域を飛行した。
モスクワのイタル-タス通信員が東方軍管区広報サービスより電話で伝えられた所によれば、Tu-142は計画飛行を実施した。
「東方軍管区航空隊の計画飛行は、戦闘訓練遂行の枠組みにおいて実施されました」
軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフ大佐は指摘した。
「全ての飛行活動は、空域使用に関する国際規則に厳密に則って実施されています」
彼は強調した。
ロシア空軍は、乗員の戦闘訓練の一環として日本海を含む国際海域で定期的に飛行活動を実施している。
そう、演習中に他国の領空を侵犯する事なく。
つまり、4月27日付の日本国防衛省(統合幕僚監部)の発表を見たイタル-タス通信の東京特派員イーゴリ・ベリャーエフ氏は、すぐさまモスクワ本社へ報告を送り、イタル-タス通信モスクワ本社はロシア東方軍管区広報部(ハバロフスク)に電話で問い合わせて得られた回答を付け加えて記事を仕上げ、それを配信したという事です。
今回の記事に登場するTu-142は、ソヴィエツカヤ・ガヴァニ近郊のカーメニ・ルチェイ飛行場に駐留する太平洋艦隊航空隊第7061航空基地所属機です。
記事中では「ロシア空軍」と記されていますが、正しくは「ロシア海軍航空隊」です。

[カーメニ・ルチェイ飛行場のTu-142(その1)]
[カーメニ・ルチェイ飛行場のTu-142(その2)]

2009年11月6日には、同基地所属のTu-142がタタール海峡へ墜落しています。
[Tu-142墜落事故]
記事中で触れられている先月末の同型機の東シナ海上空の飛行は、この件を指しています。
2013年3月22日発表
【ロシア機の日本海及び東シナ海における飛行について】
3月22日、2機のTu-142が東シナ海付近を飛行しました。
これらのTu-142の写真を見ると、機首にマークが描かれています。
これは、ロシアのトランステレコム社(トランステレコム極東)のロゴです。

【「トランステレコム極東」公式サイト】
トランステレコム極東は、カーメニ・ルチェイ基地の海軍航空隊を後援しています。
[「トランステレコムDV」社は墜落したTu-142乗員の家族に30万ルーブルを寄贈した]
【20130427ロシア機の日本海における飛行について】
なお、日本では勘違いしている人が多いようですが、航空自衛隊のスクランブルは、日本の領空では無く、日本側が設定した「防空識別圏」(ADZ)付近を飛び回る「事前に飛行プランを提出していない機体」に対し行なわれるものです。
「防空識別圏」自体は公海上空であり、領空と被らない空域を飛行する限りにおいては国際法上、何ら問題は有りません。
これはロシア軍機だけに限った事ではありません。
[正しいニュースの読み方]
[「公正」な報道とは?]
更に、スクランブル回数は、1つの飛行場から発進すれば「1回」とカウントされるので、スクランブル対象機のフライト数(飛来回数)とは一致しません。
今回のケースならば、少なくとも、この4つの航空自衛隊飛行場から戦闘機が発進しますので、スクランブル回数は計「4回」とカウントされます。
・第2航空団(千歳飛行場)
・第3航空団(三沢飛行場)
・第6航空団(小松飛行場)
・第8航空団(築城飛行場)
日本では、こういうニュースが有る度に、ロシア側には何らかの政治的意図があると思いたがる人が多いけど、ロシア側にしてみれば、単なる洋上飛行訓練或いは洋上哨戒飛行であり、いちいち政治的意図と結び付けられるのは迷惑の極みでしょう。
そもそも、統合幕僚監部公式サイトで公表されないスクランブルの方が多いんだし。
2013年4月27日発表
【ロシア機の日本海における飛行について】
4月27日、ロシア海軍航空隊のTu-142対潜哨戒機2機が日本海上空を飛行し、日本航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させました。

この件に関するロシア側の報道。
『イタル-タス』より
2013年4月27日13時11分配信
【2機のロシア空軍航空機は日本の領空の周囲を飛び回った-日本防衛省】
東京、4月27日/イタル-タス特派員イーゴリ・ベリャーエフ
本日(4月27日)午前、ロシア空軍の2機の遠距離対潜航空機Tu-142は日本の南西エリアの九州島沿岸と北海道島北方の領空の周囲を飛び回った。
日本軍当局の声明では、こう述べられた。
(日本の)ローカルメディアの報道によれば、日本防衛省は領空侵犯は無かったと説明した。
それにも関わらず、同国空軍は迎撃の為、空中へ出た。
日本軍当局によると、先月末、2機のロシア空軍の同型機は東シナ海上空の空域を飛行した。
モスクワのイタル-タス通信員が東方軍管区広報サービスより電話で伝えられた所によれば、Tu-142は計画飛行を実施した。
「東方軍管区航空隊の計画飛行は、戦闘訓練遂行の枠組みにおいて実施されました」
軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフ大佐は指摘した。
「全ての飛行活動は、空域使用に関する国際規則に厳密に則って実施されています」
彼は強調した。
ロシア空軍は、乗員の戦闘訓練の一環として日本海を含む国際海域で定期的に飛行活動を実施している。
そう、演習中に他国の領空を侵犯する事なく。
つまり、4月27日付の日本国防衛省(統合幕僚監部)の発表を見たイタル-タス通信の東京特派員イーゴリ・ベリャーエフ氏は、すぐさまモスクワ本社へ報告を送り、イタル-タス通信モスクワ本社はロシア東方軍管区広報部(ハバロフスク)に電話で問い合わせて得られた回答を付け加えて記事を仕上げ、それを配信したという事です。
今回の記事に登場するTu-142は、ソヴィエツカヤ・ガヴァニ近郊のカーメニ・ルチェイ飛行場に駐留する太平洋艦隊航空隊第7061航空基地所属機です。
記事中では「ロシア空軍」と記されていますが、正しくは「ロシア海軍航空隊」です。

[カーメニ・ルチェイ飛行場のTu-142(その1)]
[カーメニ・ルチェイ飛行場のTu-142(その2)]

2009年11月6日には、同基地所属のTu-142がタタール海峡へ墜落しています。
[Tu-142墜落事故]
記事中で触れられている先月末の同型機の東シナ海上空の飛行は、この件を指しています。
2013年3月22日発表
【ロシア機の日本海及び東シナ海における飛行について】
3月22日、2機のTu-142が東シナ海付近を飛行しました。
これらのTu-142の写真を見ると、機首にマークが描かれています。
これは、ロシアのトランステレコム社(トランステレコム極東)のロゴです。

【「トランステレコム極東」公式サイト】
トランステレコム極東は、カーメニ・ルチェイ基地の海軍航空隊を後援しています。
[「トランステレコムDV」社は墜落したTu-142乗員の家族に30万ルーブルを寄贈した]
【20130427ロシア機の日本海における飛行について】
なお、日本では勘違いしている人が多いようですが、航空自衛隊のスクランブルは、日本の領空では無く、日本側が設定した「防空識別圏」(ADZ)付近を飛び回る「事前に飛行プランを提出していない機体」に対し行なわれるものです。
「防空識別圏」自体は公海上空であり、領空と被らない空域を飛行する限りにおいては国際法上、何ら問題は有りません。
これはロシア軍機だけに限った事ではありません。
[正しいニュースの読み方]
[「公正」な報道とは?]
更に、スクランブル回数は、1つの飛行場から発進すれば「1回」とカウントされるので、スクランブル対象機のフライト数(飛来回数)とは一致しません。
今回のケースならば、少なくとも、この4つの航空自衛隊飛行場から戦闘機が発進しますので、スクランブル回数は計「4回」とカウントされます。
・第2航空団(千歳飛行場)
・第3航空団(三沢飛行場)
・第6航空団(小松飛行場)
・第8航空団(築城飛行場)
日本では、こういうニュースが有る度に、ロシア側には何らかの政治的意図があると思いたがる人が多いけど、ロシア側にしてみれば、単なる洋上飛行訓練或いは洋上哨戒飛行であり、いちいち政治的意図と結び付けられるのは迷惑の極みでしょう。
そもそも、統合幕僚監部公式サイトで公表されないスクランブルの方が多いんだし。
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