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ロシア海軍太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将は定年退職する

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『ロシア通信社ウラジニュース』より
2023年4月19日12時55分配信
【太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツは、そのポストを去る】

太平洋艦隊司令官セルゲイ・ヨシフォヴィチ・アヴァキャンツは、そのポストを去る。
彼は10年以上に渡り、その役職を担った。
今、その地位には臨時代行が配置される。
『ロシア通信社ウラジニュース』は伝えた。

『ロシア通信社ウラジニュース』の情報筋が話したように、セルゲイ・アヴァキャンツは休暇を取り、その後に退役する。
彼の役職には臨時代行が任命される。

太平洋艦隊広報サービスは、この情報について『ロシア通信社ウラジニュース』特派員に否定も肯定もせず、公式情報は国防省から出される事を指摘した。

2012年5月にアヴァキャンツ太平洋艦隊司令官に任命された事が想い起こされる。
彼は更に、「海軍への貢献」、第3級「ソヴィエト社会主義共和国連邦軍での祖国への奉仕」、「軍への貢献」、第2級「祖国への貢献」勲章、他の多くの勲章を授与された。


『ロシア通信社ウラジニュース』より
2023年4月20日9時39分配信
【ユーリー・トルトニョフは太平洋艦隊司令官の退任を確認した】

極東大統領全権代表ユーリー・トルトニョフは、ロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツの退任を確認した。
今、彼は新たな役職に従事する~軍事スポーツ訓練・愛国教育監督センター本部を率いる。
テストセンターを配置する為、12の地域が選択されていると『ロシア通信社ウラジニュース』『極東連邦管区全権代表』のテレグラムチャンネルを引用して伝えた。

地域のトップとの会談で極東大統領全権代表ユーリー・トルトニョフは、ロシア太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツの退任を伝えた。
提督は、軍事スポーツ訓練・愛国教育監督センター本部を率いる。

「準備期間は終了し、この間に、地域センターの活動への方法論の支援を提供し、その作業を調整する集中機関を作成しました。
この中央機関、実際には大統領により設定された課題を遂行する為の本部、最近まで太平洋艦隊を指揮していたアヴァキアン提督が率います」
ユーリー・トルトニョフ
は指摘した。

テストセンターのプログラムの1つでは、300名の研修が計画されている~10代の若者、高校生、特殊軍事作戦ゾーンで祖国へ奉仕する事を決めた人々。
準備期間は1ヶ月である。
軍事スポーツ訓練・愛国教育テストセンターを配置する12の地域が選択された:ブリヤート共和国、ドネツク人民共和国、カルムイク共和国、タタルスタン共和国、チェチェン共和国、ハバロフスク地方、ベルゴロド州、ケメロヴォ州、プスコフ州、スヴェルドロフスク州、チュメニ州、ヤマロ・ネネツ自治管区.。
センターでの作業は5月11日に開始しなければならない。



セルゲイ・ヨシフォヴィッチ・アヴァキャンツは、1957年4月6日、アルメニア共和国首都エレバンに生まれました。
父(ヨシフ・アヴァキャンツ)もソヴィエト連邦海軍士官でした。

1980年にP.S.ナヒーモフ記念黒海海軍高等学校を卒業後、1980年8月~1985年4月まで北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・ユマシェフ」で勤務しました。

大型対潜艦「アドミラル・ユマシェフ」
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1985年4月~1996年10月まで北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチノフ」で勤務し、1991年9月には同艦の艦長に任命されました。
アヴァキャンツ1等海佐が艦長を務めていた頃、同艦はサンクトペテルブルクでオーバーホール中でした。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1995年5月、サンクトペテルブルク)
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1996年~1998年に北方艦隊第43ロケット艦師団副司令官、1998~2001年に第43ロケット艦師団参謀長、2001~2003年に第43ロケット艦師団司令官、2003~2005年に第7大西洋作戦戦隊参謀長を務めた後、2005~2007年にはロシア連邦軍参謀本部軍事アカデミーに在学していました。
(第7作戦戦隊は2005年に解散)

アカデミー卒業後の2007年に黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地参謀長、2007年8月27日~2010年8月に太平洋艦隊沿海地方多種戦力連合小艦隊司令官を務めました。

2010年8月25日、太平洋艦隊参謀長に任命されました。

2010年10月29日から太平洋艦隊司令官代行を務め、2012年5月3日、正式に太平洋艦隊司令官へ任命されました。
[セルゲイ・アヴァキャンツ少将はロシア太平洋艦隊司令官に任命された]

2012年12月13日付で中将へ昇進しました。

それから2年後の2014年12月13日に大将へ昇進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツは大将へ昇進した]

以後、長期に渡り太平洋艦隊司令官を務めましたが、2023年4月6日には大将の定年である65歳となり、4月下旬に定年退職する事になりました。


アヴァキャンツ提督の退任後は暫定的に司令官代行が任命されますが、それが誰になるのかは未だ明らかにされていません。
順当に行けば、太平洋艦隊参謀長兼第1副司令官セルゲイ・レキシ中将になる筈ですが。
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