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ロシア海軍太平洋艦隊向けの第5のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクはサンクトペテルブルクで進水した


『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年4月27日10時36分配信
【サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で「カリブル」ミサイル搭載潜水艦「モジャイスク」が進水した】
サンクトペテルブルク、4月27日、インテルファクス

株式会社『アドミラルティ造船所』(サンクトペテルブルク、『統合造船業営団』へ加入)で多目的ディーゼルエレクトリック潜水艦「モジャイスク」が進水した。
『インテルファクス』特派員は式典会場から報告した。

「モジャイスクが属するプロジェクト636.3潜水艦は、ロシア海軍の恐るべき兵器であり、大いなる近代化のポテンシャルを有しています」
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ
は木曜日の式典中に話した。

進水後、「モジャイスク」工場の岸壁の埠頭へ置かれ、その後、『アドミラルティ造船所』は艦の係留試験を始める。

「さらに造船所の岸壁で2ヶ月の試験を行なった後、モジャイスクは御客様へ全ての最高の特性を示す為、バルト海の射爆場へ行きます。
私はロシア海軍司令部へ、今年に潜水艦は聖アンドレイ旗を掲げる事を保証いたします」

式典中に株式会社『アドミラルティ造船所』総取締役アンドレイ・ヴェセロフは言った。

プロジェクト636.3潜水艦「モジャイスク」は、太平洋艦隊の為に『アドミラルティ造船所』が建造する6隻の艦シリーズの内の5隻目である。
既に潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」、「ヴォルホフ」、「マガダン」、「ウファ」が就役している。
「モジャイスク」潜水艦シリーズの6隻目「ヤクーツク」は、2021年8月に同社で起工された。

現在、潜水艦「ヤクーツク」は大規模な設置作業を続けており、ブロック-モジュールの接合の準備が進められていると造船所の資料には記載されている。

「モジャイスク」第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属している。
株式会社・海洋工学中央設計局『ルビーン』の専門家により設計された。

プロジェクト636.3潜水艦の戦術-技術的特性は、このようになっている。
自立航行期間-45日
限界潜航深度-300メートル
経済速力での水中航行距離-400海里
燃料補給が増加した水中エンジン動作モードでの航続距離-速力7ノットで7500海里
魚雷発射管-6門
水中速力-18ノット
乗組員-52名。

プロジェクト636.3潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」(航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』の試作設計局『ノヴァトール』が開発)を装備する。



ロシア輸出用潜水艦プロジェクト636シリーズのロシア海軍向け最新改良型であるプロジェクト06363潜水艦は、先ず黒海艦隊向けに6隻が建造され、2014年~2016年に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

その後、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になり、2016年9月7日に契約が締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年3月28日に進水し、同年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
2021年11月末にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは距離1000km以上の地上目標へ日本海から巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

2番艦B-603「ヴォルホフ」は、『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日に就役しました。
2021年11月末にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3番艦B-602「マガダン」は2019年11月1日に起工され、2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に就役しました。
2021年10月初頭にウラジオストクへ到着し、以後は日本海で行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは日本海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した後に母港ウリス湾(ウラジオストク)へ帰投した]

4番艦B-588「ウファ」は2019年11月1日に起工され、2022年3月31日に進水し、2022年11月16日に就役しました。
就役後はバルト海で訓練を続けており、2023年中にウラジオストクへ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭潜水艦ウファはバルト海で潜航訓練を実施した]

5番艦「モジャイスク」は、6番艦「ヤクーツク」と共に2021年8月23日に起工されました。
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[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

「モジャイスク」は2023年4月27日に進水しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第5のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクは2023年4月27日に進水する]

今後は造船所の岸壁で最終艤装が行なわれ、その後に係留試験を行ない、それから洋上試験(工場航行試験と国家試験)を行ないます。

「モジャイスク」ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されています。
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