ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ユーリー・イワノフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った
- カテゴリ:ロシア新世代水上艦

『SeverPost』より
2023年5月5日22時49分配信
【北方艦隊の偵察艦は地中海から大西洋へ向かった】
北方艦隊の電波電子偵察艦「ユーリー・イワノフ」はジブラルタルを通過し、大西洋に居る。
地中海で艦は海軍作戦連合部隊の一員として任務を遂行した。
今、「ユーリー・イワノフ」は母港セヴェロモルスクへ向かっているかもしれない。
「NATO統合海軍部隊の計画演習『フォーミダブル・シールド 2023』におけるノルウェー海での活動を道すがら監視しながら母港へ戻るか、或いはバルト海へ向かい、『北方造船所』で短期間の修理を行なうかもしれない」
テレグラムチャンネル『オペレーション・ライン』は伝えた。
フィンランドはウクライナへの新たな支援パッケージを用意している事が想い起こされる。
プロジェクト18280中型偵察艦の1番艦「ユーリー・イワノフ」は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』で2004年12月27日に起工され、2013年9月30日に進水しました。
[建造中のロシア海軍新型偵察艦ユーリー・イワノフ]
[新型偵察艦ユーリー・イワノフは進水した]
その後、『北方造船所』岸壁で艤装工事が進められていましたが、これも完了し、2014年11月27日から航海試験を開始しました。
[ロシア海軍の新型偵察艦ユーリー・イワノフは航海試験を開始した]
2014年末(12月末)、ロシア海軍へ納入されました。
[新型偵察艦ユーリー・イワノフはロシア海軍へ納入された]
2015年6月23日には洋上試験の為に出航しています。
「ロシア海軍の日」(7月の最終日曜日)の2015年7月26日、バルト艦隊基地バルチースクでの海軍記念日観艦式へ参加し、その最中に聖アンドレイ旗の初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
[新型偵察艦ユーリー・イワノフは2015年7月26日にロシア海軍へ正式に就役する]
就役後も暫くの間はバルチースクに留まっていましたが、2015年11月中旬に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航されました。
[ロシア海軍最新鋭偵察艦ユーリー・イワノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
その後、「ユーリー・イワノフ」の動向がロシア海軍(ロシア国防省)から公表される事は有りませんでしたが、2019年2月5日、遠距離航海任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投したと発表されました。
「ユーリー・イワノフ」は、2018年4月にはセヴェロモルスクに居た事は確かですが、その後、大西洋及び地中海への遠距離航海へ出発したようです。

2018年9月以降は、バルト海に居たようです。
クロンシュタットの「ユーリー・イワノフ」(2018年9月初頭)

2019年1月中旬には、バルト海で中型海洋給油船「アカデミック・パシン」の航行試験に協力しました。

[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]
その後にバルト海を離れ、2月5日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]
セヴェロモルスク基地に停泊する「ユーリー・イワノフ」(2019年9月7日)

その後の動向も公表されていませんが、2022年12月初頭頃にセヴェロモルスク基地から出航し、2023年12月末頃に地中海へ入りました。

地中海で行動した後、2023年5月4日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
今後、「ユーリー・イワノフ」は母港セヴェロモルスクへ戻るようです。
2番艦「イワン・フルス」は2018年6月25日に就役して黒海艦隊へ編入され、同年12月末には黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しています。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]

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