ロシア軍艦は歴史上初めてイスラエルを訪問した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年5月1日13時11分配信
【ロシア連邦海軍戦闘艦は歴史上初めてイスラエルのハイファに到着した】
ハイファ(イスラエル)、5月1日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア戦闘艦は両国間の歴史上初めてイスラエルへ到着した。
来たる戦勝記念日において、地元住民は大祖国戦争退役軍人を祝う。

遅れたイスラエルの係留曳船を待ち、大型揚陸艦「アゾフ」は港湾都市ハイファの岸壁へ接近した。
海軍将兵は係留縁石にロープを結びつけ、沿岸に降りた。

今後3日間、イスラエル人は「アゾフ」を見学し、黒海艦隊の軍楽隊及び海軍歩兵のパフォーマンスが用意される。
艦自体は寄港中に物資を補充し、乗組員は束の間の休息を得る。
艦の訪問は5月3日まで続く。

「正直に申し上げまして、一連のイベントは驚くべきものです。
これは歴史上初めての寄港のみならず、更には、私共の大祖国戦争戦勝記念日に合わせたものでありまして・・・
私は、この訪問がイスラエルとの関係において重要なイベントとなり、2国間関係を更に強化する事と思います」
ロシア連邦イスラエル大使セルゲイ・ヤコブレフは話した。
イスラエルには1万人の退役軍人が住んでおり、ロシアと同様に5月9日の勝利の日を祝う。

黒海艦隊揚陸艦旅団司令官アレクセイ・コマロフは、イスラエルへの寄港の指示は、「アゾフ」がロシア艦隊司令官フョードル・ウシャコーフ記念碑開設の為のイタリアのメッシーナ港訪問後、海上で受けたと述べた。
「私共は、ハイファ住民及び大変尊敬すべき退役軍人の皆様に満足して頂けるように全ての準備を行ないました。
私共にとって、5月9日は神聖な日であります」
コマロフはこう話し、イスラエルへの戦闘艦の最初の寄港が「1回限りのイベント」に終わらない事を希望すると表明した。

政府軍と反政府軍との間で戦闘が行なわれている近郊のシリアへ寄港する計画が無いのかという質問に「アゾフ」の航海指揮官は答え、そのような指示が有れば、ロシア人の脱出に参加する用意はあると答えた。
「私共は、シリア領内に居るロシア市民の避難を含めて準備を整えております」
彼は話した。

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テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2013年5月1日18時29分配信
【大型揚陸艦「アゾフ」は初めてイスラエル訪問に到着した】

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大型揚陸艦「アゾフ」は4月上旬に出航し、地中海入りしました。
[黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフは地中海へ行く]

4月中旬、北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」と演習を行ないました。
[ロシア北方艦隊と黒海艦隊の艦船は合同演習を行なった]

4月23日、イタリアのメッシーナへ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2013年4月23日15時27分配信
【黒海艦隊の大型揚陸艦「アゾフ」はイタリアのメッシーナ港へ到着した】

4月30日、ロシア海軍広報部よりイスラエルのハイファ港を訪問すると発表されました。
[ロシア海軍の軍艦は歴史上初めてイスラエルを訪れる]

そして5月1日、予定通りイスラエルのハイファへ入港しました。

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記事末尾で触れられていますが、今回、ロシア海軍の指揮官(黒海艦隊第197揚陸艦旅団司令官)は、初めて公の場でロシア海軍の揚陸艦がシリアからロシア人を避難させる可能性について言及しました。

『イタルタス』より
2013年5月1日14時12分配信
【地中海に居るロシア海軍艦船はシリアから自国民を避難させる為の準備を整えている】
ハイファ/イスラエル/ 5月1日/イタルタス特派員ニコライ・ケルジェンツェフ

地中海のシリア海域に居るロシア海軍艦船は、アラブ共和国からのロシア市民の避難を含む準備が整っている。
本日(5月1日)、イスラエルのハイファ港に到着した大型揚陸艦「アゾフ」艦上で、黒海艦隊揚陸艦旅団司令官アレクセイ・コマロフ1等海佐は表明した。

「シリア海域でロシア海軍艦船は戦闘訓練任務を果たしています」
彼は話した。
「そこにはバルト艦隊と黒海艦隊の艦船が居ますが、私共の艦(アゾフ)は、直接には、その任務を遂行しておりません。
私共は、シリア領内からのロシア連邦市民の避難を含む準備を整えております」

黒海艦隊の一員である大型揚陸艦は、戦勝記念日の祝賀会に参加する為、3日間イスラエルの港へ寄港する。
「艦の通常活動のみならず、私の旅団は現在、黒海及び地中海で戦闘訓練任務を果たしております」
士官は話した。
「この艦は、文字通り4月25日に更なる任務を与えられました。
5月9日は私共にとって神聖な日であり、それ故に、全てをお見せすることが出来ます」

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こちらの記事では、ロシア海軍艦船によるシリアからのロシア人避難の可能性に重点が置かれています。