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ロシア海軍は2013年に10隻の救助船と救助艇を受領する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年5月4日11時07分配信
【ロシア連邦海軍は2013年に10隻の新たな救助艇及び曳船を受領する】
モスクワ、5月4日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊及び黒海艦隊、更にカスピ小艦隊は、今年末までに10隻の救助艇及び救助船を受領する。
海軍捜索・事故救助作業サービス部長ダミール・シャイフトジノフ1等海佐は、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう述べた。

「救助船イーゴリ・ベロウソフの他、2013年末までに救助曳航船ヴィクトル・コネツキー(ヤロスラブリ造船工場)、そして4隻の将来型事故救助保障艇がバルト艦隊へ、4隻の複合事故救助保障艇が黒海艦隊へ受け入れられる予定です」
シャイフトジノフは話した。
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更に、救助曳航船SB-45(アストラハン造船工場)カスピ小艦隊へ配備される予定であるとシャイフトジノフは付け加えた。
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2014年には、北方艦隊の為の救助船が(造船工場「ペラ」で)建造される予定である。
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「新規建造の他に、救助潜水装置プリズ型(計画設計局-公開株式会社「中央設計局ラズリート」)の近代化が続けられています。
救助潜水装置AS-26が近代化されました」

サービス部長は指摘した。

現在、サンクト-ペテルブルクカノネルスキー造船工場は、救助潜水装置AS-30の近代化を完了している。
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近い内に、救助潜水装置AS-34及びAS-36の近代化が予定されていると彼は付け加えた。


救助船「イーゴリ・ベロウソフ」(プロジェクト21300S)は2005年10月24日に起工され、2012年10月30日に進水しています。
2014年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]
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救助曳船「ヴィクトル・コネツキー」(プロジェクト745MBS)は2012年12月14日に進水しました。
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こちらも、今年(2013年)末までにロシア海軍へ引き渡されるとの事です。


記事後半で登場する救助潜水装置プリズ型は、1980年代後半に4隻が建造されました。
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト1855「プリズ」】
AS-28:1986年8月12日就役、太平洋艦隊
AS-26:1987年11月25日就役、バルト艦隊
AS-30:1988年11月12日就役、太平洋艦隊
AS-34:1989年11月30日就役、北方艦隊


太平洋艦隊所属AS-30AS-28は、2009年11月の対潜哨戒機Tu-142墜落事故タタール海峡へ出動しています。
[Tu-142墜落事故(旧ブログ)]

AS-28は2005年8月4日にカムチャツカ沖で遭難し、8月7日、イギリス無人潜水艇「スコーピオン」に救助されました。
その後、近代化改装が行なわれました。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]

救助潜水装置AS-36は、1996年に就役したプロジェクト18270の1番艇であり、北方艦隊へ配備されています。
【プロジェクト18270「ベステル」/18271「ベステル-1」】

2番艇は改正型の18271となり、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」に搭載されます。
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今回の記事によると、AS-36も近代化されるとの事ですが、こちらも18271仕様になるのでしょうか。
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