ロシア海軍のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイは船体の形成を進めている

『タス通信』より
2023年6月2日1時22分配信
【プロジェクト955A原子力潜水艦「ドミトリー・ドンスコイ」はもうすぐ進水する】
モスクワ、6月1日/タス通信
近代化プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略原子力水中ロケット巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」の建造は計画通りに進んでおり、艦はもうすぐ進水する。
重原子力水中ロケット巡洋艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」艦長オレグ・ツィビン1等海佐は述べた。

「計画によると、巡洋艦はもうすぐ進水し、試験が始まります。
我々の艦はその役目を果たしましたが、ドミトリー・ドンスコイという輝かしい名前は残ります。
誇り高いドミトリー・ドンスコイの名の下で艦は海上へ出て海軍旗を掲げます」
木曜日に『ロシースカヤ・ガゼータ』メディアセンターで行われたドキュメンタリー映画『ドミトリー・ドンスコイ、夢をありがとう』の先行上映会でツィビンは話した。
次に、『セヴマシュ』社の軍事造船管理部副部長エフゲニー・スロボディアンも、プロジェクト955A「ボレイ-A」原子力艦「ドミトリー・ドンスコイ」の建造はスケジュール通りに進んでいる事を指摘した。
「今日においては良い状況であり、ドミトリー・ドンスコイは新たな姿で船台に在ります。
既に主船体は形成されており、大型設備はほぼ準備が整っております。
近い将来には御引き渡しし、我々の祖国を護ります。
これは良い事であり、この艦の名前は、我々と共に永遠に残るでしょう」
スロボディアンは話した。
近代化プロジェクト955A「ボレイ-A」原子力巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、2021年8月23日に『セヴマシュ』社で起工された。
その建造契約は2020年に署名された。
北方艦隊で勤務する事になる巡洋艦の引き渡しは、2026年末に予定されている。
プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦シリーズは、計10隻が起工され、この内の5隻が就役しています。
1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは就役10周年を迎えた]
2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーは長期洋上任務を終えてヴィリュチンスクへ帰投した]
3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてカムチャツカ半島の基地へ帰投した]
4番艦からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、その1番艦K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工され、2017年11月17日に進水、2020年6月12日に就役し、、北方艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは常駐基地ガジエヴォへ到着した]
5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工され、2020年7月17日に進水、2021年12月21日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはカムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した]
6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工され、2022年1月11日に進水し、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはカムチャツカ半島への移動準備を進めている]
7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工され、2022年12月29日に進水しました。
[最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は2023年6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍へ就役する]
就役は2023年に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]
就役は2024年に予定されており、北方艦隊へ配備されます。
955「ボレイ」と955A「ボレイ-A」は、セイルや艦尾の形状が異なっています。
(上が「ボレイ」、下が「ボレイ-A」)

当初は「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了する筈でしたが、その後に追加建造が決まり、「ボレイ-A」2隻の建造契約が2020年8月にモスクワ州の愛国者公園で開催される軍事機器展示会『アルミヤ-2020』の会場で締結されました。
[ロシア海軍の為の新たなボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻の建造契約は2020年8月に締結される]
9番艦「ドミトリー・ドンスコイ」と10番艦「クニャージ・ポチョムキン」は2021年8月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]
9番艦の艦名は、プロジェクト941重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(2023年2月に退役)から引き継がれました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は原子炉の炉心の寿命の為に退役した]
「ドミトリー・ドンスコイ」は2026年、「クニャージ・ポチョムキン」は2027年の就役が予定されています。
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