空母ヴィクラマーディティヤの最後の修理作業が始まった
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『イタル-タス』より
2013年5月8日15時23分配信
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」はセヴェロドヴィンスクでの最後の修理となるドック作業を開始した】
アルハンゲリスク、5月8日/イタル-タス特派員ウラジーミル・アニフリエフ
インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」/前ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「セヴマシュ」での最後の修理となるドック作業を同社の貯水池で始めた。
本日(5月8日)、イタル-タス特派員は工場の広報サービスより伝えられた。
「航空母艦をドックに設置し、支持装置を連結する作業はスケジュールに沿って成功裏に実施されました」
広報サービスは話した。
今、同社の専門技術者は艦の水中部分の点検を実施している:艦底の付属品、スクリュー複合体の点検、外部の再塗装、その他の作業。
艦の計画検査を終えた後、白海とバレンツ海で今年夏に実施される航海試験の準備が行なわれる。
セヴマシュによると、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は7月3日に航海試験の為、白海へ出航する予定である。
1ヶ月以内に、艦の主動力装置のボイラーは異なる動作モードで点検作業が行なわれる。
8月3日、バレンツ海において納入された「艦上航空機」システムの艦上航空隊の航空機及びヘリコプターが参加する飛行試験が開始される。
10月前半に艦はセヴマシュへ戻り、インドへの引き渡し準備を開始する。
11月15日、航空母艦は発注者へ引き渡される。
昨年、航空母艦は海洋において明らかになった問題点を除去する為、航海試験後にセヴマシュへ戻った。
現時点で、それらの殆どは解消された事を造船所の代表者は保証した。
その上で艦の主動力装置のボイラーの修理を完了する必要が有る。
周知のように、これらの障害の為、昨年12月に「ヴィクラマーディティヤ」を納入する事は出来なかった。
作業は、ボイラーを設計した特殊設計局と、それらを生産するバルト工場の代表者の参加を得て実施されている。
セヴマシュに対し、8基全てのボイラーを復旧して納入する課題は5月に果たされる。
2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1,500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。
当初の契約総額は15億ドルとされ、同艦を航空母艦へ変身させる為の全ての改造作業は2008年に完了する計画だったが、契約履行時期は遅れた。
ロシア側は、作業量の過小評価と、艦の近代化の為の追加費用の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の修理及び近代化の為の修正された価格の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。
以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は約2000名である。
改装及び変換という新たな課題により巡洋艦の船体は最新の機器、システム、装置で満たされている。
航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、実際には完全に新たな艦が作られた。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、引渡し延期?]
[空母ヴィクラマーディティヤに使われている外国製品に問題が生じた]
[中国はロシアへの耐火レンガ輸出を否定した]
2013年4月24日、「セヴマシュ」屋外ドックへ入渠しました。
[空母ヴィクラマーディティヤは屋外ドックへ入渠した]
「ヴィクラマーディティヤ」は、2013年7月初頭から航海試験を再開し、9月末に完了、11月15日にインドへ引き渡されます。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]
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