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クリミア半島ケルチの造船工場『ザリフ』は生産設備の近代化に約80億ルーブルを投入する

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『タス通信』より
2023年7月3日13時13分配信
【『アク・バルス』はブトマ記念海洋工場の近代化に約80億ルーブルの投資を計画している】
モスクワ、7月3日/タス通信

造船営団『アク・バルス』は、『B.E.ブトマ記念ケルチ造船工場』の近代化に約80億ルーブルの投資を計画している。
国際海軍サロン(IMDS-2023)の結果を受け、営団のトップ、レナート・ミスタホフ『タス通信』へ伝えた。
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「プロジェクトは在ります。
このプロジェクトの枠組みにおいて、私達はそれ(B.E.ブトマ記念工場)を建設しています。
私達は、プロジェクトの実行にほぼ70億ルーブルを投資しました。
2020年~2027年のプログラムが策定されています。
その枠組みで、我々の資金と、私達が受けた融資・約80億ルーブルの投資を計画しております」

彼は話した。

ミスタホフによると、2023年には、先ず初めに金属加工とその切断ライン、曲げ加工ライン、縦断面切断ライン、拡大ブロックの形成と輸送、デジタル化の作業が行なわれる。
「そして、今後私達は機械工学やパイプ曲げ加工の方向性を見る事になるでしょう。
ゼレノドリスクの工場では、これは既に『数字化』されており、ブトマ記念工場でも同じ事をやりたいと考えております」

彼は話した。

現在、『B.E.ブトマ記念造船工場』は、小型ロケット艦の艤装を組織化し、2隻の汎用揚陸艦の建造を進めている。

以前、フォーラム『アルミヤ-2022』ミスタホフは、『ブトマ記念造船工場』(営団『アク・バルス』へ加入)は大容量艦の建造の為の全ての技術的能力を持っている『タス通信』へ伝えた。

『IMDS-2023』は6月21日から25日までクロンシュタットで開催された。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催した。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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参加企業の総数は290を超えた。
『タス通信』は、国際海軍サロンの戦略メディアパートナーだった。



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【造船工場『ザリフ』公式サイト】

ボリス・ブトマ記念ケルチ造船工場『ザリフ』は、ソヴィエト連邦成立後の1938年に創立されました。

同社は、ロシアの造船所でも最大規模の乾ドック(全長360メートル、幅60メートル)を有しております。
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【乾ドックと造船台】

ソヴィエト連邦時代、『ザリフ』造船所では、主に大型の民間船(タンカーなど)が建造され、海軍戦闘艦の建造経験はフリゲートクラス(排水量3000トン級)に留まりました。

1971年から1981年に掛けては、ソ連海軍向けにプロジェクト1135警備艦(クリヴァクI級)を7隻建造しました。

現在、ロシア黒海艦隊に在籍している警備艦「ラードヌイ」ザリフ造船所で建造されました。
(1980年12月29日竣工)
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旧ソ連/ロシア境界線警備隊向けに建造されたプロジェクト11351境界線上警備艦(クリヴァクIII級)は、全て『ザリフ』造船所で建造されました。
[プロジェクト11351境界線警備艦オリョールはロシア海軍へ移管される?]
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1988年には、プロジェクト10081原子力コンテナ艀輸送船「セヴモルプーチ」(排水量61880トン、全長260メートル)を竣工させています。



ソヴィエト連邦解体後はウクライナの造船所となりましたが、2014年3月にクリミア共和国ロシア連邦へ編入された為、ロシアの造船所になりました。

『ザリフ』造船所は、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『ゴーリキー記念造船工場』『ゼレノドリスク計画設計局』を擁する造船営団『アク・バルス』の傘下へ入りました。
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現在は、同じく『アク・バルス』傘下の『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』の下請けとしてロシア海軍向けの水上戦闘艦プロジェクト22160哨戒艦プロジェクト22800小型ロケット艦~を建造しています。
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[最新哨戒艦セルゲイ・コトフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[2023年にカラクルト小型ロケット艦3隻とブヤン-M小型ロケット艦1隻がロシア海軍へ就役する]

2020年7月20日には、40000トン級のプロジェクト23900汎用ヘリコプター揚陸母艦「イワン・ロゴフ」「ミトロファン・モスカレンコ」が起工されており、現在建造が進められています。
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[プロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦(イワン・ロゴフ型)]

このように、近年、ロシア海軍向けの水上艦の建造の需要が高まってきた為、艦の建造と並行して生産設備の近代化が進められており、総計で約80億ルーブルが投入されます。
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