最新コルベット「ボイキー」はバルト艦隊創設310周年記念観艦式に参加する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年5月16日14時43分
【バルト艦隊の「ボイキー」の最初の仕事は祝賀行事への参加である】
モスクワ、5月16日-ロシア通信社ノーボスチ
5月16日にバルト艦隊の戦闘編制へ加入した最新コルベット「ボイキー」は、バルト艦隊創設310周年記念観艦式に参加する。
木曜日、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は記者団に伝えた。
ロシアで最も古い艦隊は、5月18日に創設310周年を迎える。
1703年のこの日、ピョートル大帝指揮下のプレオブラジェンスキー連隊及びセミョーノフ連隊の兵士と30隻の帆船から成る帆船小艦隊がスウェーデンの軍艦「ゲダン」と「アストリルド」を捕獲した。
これは、ロシア海軍の英雄的な歴史の中で初の勝利だった。
「本日、海軍旗初掲揚及び同艦のバルト艦隊戦闘編制加入記念式典を終えた後、コルベット"ボイキー"はセーヴェルナヤ・ヴェルフィ水域を去り、クロンシュタットへ向かいます。
同艦は、レニングラード海軍基地の艦とバルト艦隊主要海軍基地バルチースク市から来る艦と共に、ロシア最古の海軍組織の創設310周年記念行事へ参加します」
マトヴェーエフは話した。
ロシアのバルト艦隊創設310周年記念観艦式はクロンシュタット湾中部で5月18日10時から始まる事を艦隊の代理人は想起した。
パレード及び軍事スポーツ祭にはクロンシュタットに元から駐留している艦船及びバルチースク港から来る艦船が合計で約30隻参加する。
プロジェクト20380コルベットの2隻目の生産艦となるコルベット「ボイキー」はバルト艦隊の為に建造された。
シリーズのトップ艦・コルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
最初の生産艦であるコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、2011年10月に海軍へ引き渡された。
同プロジェクト艦は、100mmの汎用砲複合体、高射ロケット砲複合体、超音速ミサイル及び自動砲装置で武装する。
艦の航空隊には1機のヘリコプターKa-27PLが含まれている。
コルベットの建造には、艦を敵から目立たなくする事を可能にする「ステルス」技術が用いられている。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。
納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]
2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]
2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]
更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]
3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]
3月15日、最終試験となる国家受領試験が開始されました。
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]
3月末に対艦ミサイルの発射試験を実施しました。
[最新コルベット「ボイキー」は対艦ミサイルを発射した]
4月上旬に国家受領航海試験は完了しました。
[最新コルベット「ボイキー」の航海試験は全て完了した]
4月15日、最終検査の為に建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻ってきました。
[最新コルベット「ボイキー」は最終検査の為にサンクトペテルブルクへ戻った]
そして2013年5月16日、ロシア連邦海軍への引き渡し証書への署名とロシア海軍旗の初掲揚式典が行なわれました。
同時にバルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]
バルト艦隊の一員となった「ボイキー」の初仕事は、5月18日にクロンシュタットで挙行されるバルト艦隊創設310周年記念観艦式への参加です。
なお、プロジェクト20380コルベット2番艦「ソーブラジテルヌイ」もバルト艦隊創設310周年記念観艦式に参加する為にクロンシュタットへ向かいました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」は修理を終えて復帰した]

プロジェクト20380コルベット1番艦「ステレグーシチー」は、元からクロンシュタットに駐留しています。


5月18日のバルト艦隊創設310周年記念観艦式には、プロジェクト20380コルベット3隻が揃うかもしれません。
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