ロシア海軍戦略原潜は2012年に5回の海洋パトロールを実施した
- カテゴリ:ロシアの潜水艦
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【アメリカ人はロシア潜水艦の海洋パトロールを追跡した】
2013年5月15日
2012年、合計8隻のロシア戦略原子力潜水艦・プロジェクト667BDR「カリマール」と667BDRM「デリフィン」は、公海水域のパトロールの為、5回しか海洋へ出航しなかった。
5月3日に公開されたアメリカ科学者連盟(FAS)の報告書には、こう記載されていた。
報告書で述べられているように、情報公開法の一環としてアメリカ合衆国海軍から公表されたデータによれば、ロシア潜水艦は平均して40-60日間海洋へ出た。
ロシア国防省は、2012年半ば以降、少なくとも1隻の戦略潜水艦による公海パトロールを継続的に行う事を計画した。
現在、ロシア軍には12隻の戦略原子力潜水艦が有り、この内の4隻は近代化、修理、改装が行なわれている。
太平洋艦隊の編制には古いプロジェクト667BDR(NATO分類デルタIII)のK-433「シヴィャトイ・ゲオルギー・ポベドノセッツ」、K-233「ポドリスク」が就航している。

北方艦隊(海軍基地ガジェヴォ)には、プロジェクト667BDRM「デリフィン」(NATO分類デルタIV)潜水艦K-51「ヴェルホトゥリエ」、 K-114「トゥーラ」、K-117「ブリャンスク」、K-18「カレリア」、K-407「ノヴォモスコフスク」、更には最新潜水艦プロジェクト955「ボレイ」の「ユーリー・ドルゴルーキー」が居る。

現在、アメリカ合衆国海軍は18隻の「オハイオ」型戦略潜水艦を有しており、この内14隻は核弾頭ミサイル「トライデントII」を持っている。
FASの報告書で述べられているように、これらの潜水艦は、それぞれ弾道ミサイルを24基搭載し、毎年2、3回のパトロールを行なっている。
【アメリカ科学者連盟(FAS)公式サイト】
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト667BDR「カリマール」(NATOコード名「デルタIII」】
太平洋艦隊のK-223とK-433は作戦可能状態に在りますが、もう1隻のK-44「リャザン」は沿海地方のボリショイ・カーメニで修理中です。
【プロジェクト667BDRM「デリフィン」(NATOコード名「デルタIV」)】
北方艦隊の6隻の内、K-84は2011年12月末に火災事故で損傷し、セヴェロドヴィンスクで修理中です。
2012年8月にK-407が第1次近代化を終えて艦隊へ復帰し、2013年1月にK-51が第2次近代化を終えて艦隊へ復帰しました。
つまり、昨年(2012年)1年間を通じて作戦可能状態に在ったのは3隻(K-114、K-117、K-18)です。
FASのレポートでは、2012年に海洋パトロールを実施したロシア戦略原潜の名前までは明らかにされていません。
太平洋艦隊のK-433が2012年秋に戦略パトロール任務に就いていた事は確かです。
[デルタIII級戦略原潜シヴィャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセッツは11月9日に帰港する]
この他の4回の海洋パトロールですが、稼働状況から見て、おそらくは北方艦隊のK-114「トゥーラ」、K-117「ブリャンスク」、K-18「カレリア」、そして太平洋艦隊のK-223「ポドリスク」といった所でしょうか。
北方艦隊には2013年1月に最新鋭戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」が配備されていますが、同艦が海洋パトロール任務に就くのは2014年初頭からになります。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2014年初頭から戦闘任務に就く]
【アメリカ人はロシア潜水艦の海洋パトロールを追跡した】
2013年5月15日
2012年、合計8隻のロシア戦略原子力潜水艦・プロジェクト667BDR「カリマール」と667BDRM「デリフィン」は、公海水域のパトロールの為、5回しか海洋へ出航しなかった。
5月3日に公開されたアメリカ科学者連盟(FAS)の報告書には、こう記載されていた。
報告書で述べられているように、情報公開法の一環としてアメリカ合衆国海軍から公表されたデータによれば、ロシア潜水艦は平均して40-60日間海洋へ出た。
ロシア国防省は、2012年半ば以降、少なくとも1隻の戦略潜水艦による公海パトロールを継続的に行う事を計画した。
現在、ロシア軍には12隻の戦略原子力潜水艦が有り、この内の4隻は近代化、修理、改装が行なわれている。
太平洋艦隊の編制には古いプロジェクト667BDR(NATO分類デルタIII)のK-433「シヴィャトイ・ゲオルギー・ポベドノセッツ」、K-233「ポドリスク」が就航している。

北方艦隊(海軍基地ガジェヴォ)には、プロジェクト667BDRM「デリフィン」(NATO分類デルタIV)潜水艦K-51「ヴェルホトゥリエ」、 K-114「トゥーラ」、K-117「ブリャンスク」、K-18「カレリア」、K-407「ノヴォモスコフスク」、更には最新潜水艦プロジェクト955「ボレイ」の「ユーリー・ドルゴルーキー」が居る。

現在、アメリカ合衆国海軍は18隻の「オハイオ」型戦略潜水艦を有しており、この内14隻は核弾頭ミサイル「トライデントII」を持っている。
FASの報告書で述べられているように、これらの潜水艦は、それぞれ弾道ミサイルを24基搭載し、毎年2、3回のパトロールを行なっている。
【アメリカ科学者連盟(FAS)公式サイト】
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト667BDR「カリマール」(NATOコード名「デルタIII」】
太平洋艦隊のK-223とK-433は作戦可能状態に在りますが、もう1隻のK-44「リャザン」は沿海地方のボリショイ・カーメニで修理中です。
【プロジェクト667BDRM「デリフィン」(NATOコード名「デルタIV」)】
北方艦隊の6隻の内、K-84は2011年12月末に火災事故で損傷し、セヴェロドヴィンスクで修理中です。
2012年8月にK-407が第1次近代化を終えて艦隊へ復帰し、2013年1月にK-51が第2次近代化を終えて艦隊へ復帰しました。
つまり、昨年(2012年)1年間を通じて作戦可能状態に在ったのは3隻(K-114、K-117、K-18)です。
FASのレポートでは、2012年に海洋パトロールを実施したロシア戦略原潜の名前までは明らかにされていません。
太平洋艦隊のK-433が2012年秋に戦略パトロール任務に就いていた事は確かです。
[デルタIII級戦略原潜シヴィャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセッツは11月9日に帰港する]
この他の4回の海洋パトロールですが、稼働状況から見て、おそらくは北方艦隊のK-114「トゥーラ」、K-117「ブリャンスク」、K-18「カレリア」、そして太平洋艦隊のK-223「ポドリスク」といった所でしょうか。
北方艦隊には2013年1月に最新鋭戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」が配備されていますが、同艦が海洋パトロール任務に就くのは2014年初頭からになります。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2014年初頭から戦闘任務に就く]
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