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ラーダ級潜水艦の為の非大気依存発電装置は2015-2016年に完成する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年5月18日9時16分配信
【潜水艦の為の嫌気性装置は2年後に海軍へ登場するかもしれない】
モスクワ、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍は、2-3年後にプロジェクト677「ラーダ」潜水艦の為の最初の嫌気性(非大気依存)発電装置を取得する計画である。
土曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将ロシア通信社ノーボスチへ表明した。

この装置の開発は、現在、中央設計局「ルビーン」で行なわれている。

「僕達は、2015年-2016年には最初の嫌気性発電装置を取得するでしょう」
チルコフ
は話した。

彼は、嫌気性装置を装備する最初の非核動力潜水艦が2016年-2017年にロシア海軍へ登場するかもしれないと説明した。

「これは近代化されたプロジェクトとなり、近代化される潜水艦はプロジェクト"ラーダ"です」
総司令官は話した。

彼によると、最初の3隻のプロジェクト「ラーダ」潜水艦は、従来型のディーゼルエレクトリック発電装置になる。

嫌気性非大気依存発電装置将来非核動力潜水艦に使用される計画であり、隠密性と静粛性は大幅に改善されなければならない。


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]

今回の記事に登場する「非大気依存発電装置」は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えました。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]

今年6月には国家試験が行われる予定です。
[ロシアの新たな非大気依存発電装置(AIP)は2013年6月に国家試験を行なう]

今回のチルコフ提督の発言は、この非大気依存発電装置が2015-2016年には実用化に漕ぎ着けるという事でしょう。

プロジェクト677「ラーダ」級潜水艦は、サンクトペテルブルクアドミラルティ造船所で3隻が起工され、1隻が就役しています。

[プロジェクト667「ラーダ」級]
B-585「サンクトペテルブルク」:1997年12月26日起工/2004年10月28日進水/2010年4月22日就役
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B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工
B-587「セヴァストーポリ」:2006年11月10日起工


2番艦以降の建造工事は凍結されていましたが、2013年2月に建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2016年に就役します。
[ラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットは2016年に就役する]
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2012年9月には、「ラーダ」級2番艦にはリチウムイオン電池、3番艦に非大気依存発電装置が搭載されると報じられました。
[潜水艦ラーダ級2番艦にはリチウムイオン電池、3番艦にはAIPが搭載される]

しかし今回のチルコフ提督の発言によると、3番艦にも非大気依存発電装置は搭載されないようです。

つまり、近い内に非大気依存発電装置を搭載するように改設計された「ラーダ」級潜水艦が新たに起工され、この艦が2016-2017年に就役するという事でしょう。
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