露米仏英海軍合同演習FRUKUS-2013の最終打ち合わせが行なわれる


『イタルタス通信サンクトペテルブルク支局』より
2013年5月29日13時57分25秒
【フランスのブレストで国際海軍演習「FRUKUS-2013」の最終会議が開かれる】
カリーニングラード、5月29日/イタルタス
国際海軍演習「FRUKUS-2013」の最終会議は、5月30日から31日までフランスのブレスト市で開催される。
本日、これに参加する為、艦隊戦闘訓練管理部長代行ワレーリー・ホルン1等海佐率いるバルト艦隊代表団がカリーニングラードから出発した。
西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトベーエフがイタルタスへ伝えた所によると、この会議には、フランス海軍、アメリカ合衆国、ブリテンの代表団も参加する。
「FRUKUS-2013」参加国代表は、演習計画の最終プランに同意、承認する。
演習は、2013年6月24日から7月2日までの期間にフランス沿岸で実施される。
ロシア海軍からはバルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、フランス海軍からはフリゲート「プリモゲ」、ブリテンからは「サザーランド」、アメリカ合衆国からは「ニコラス」が派遣される。
「FRUKUS-2013」の海洋段階は6月27日から30日に実施される。
参加者は、水上での遭難者の避難活動、艦の連携機動、海上及び空中目標への砲射撃の実施、艦載航空機の発着艦の演習を仕上げる。
FRUKUSは、この演習に参加する4ヶ国France、Russia、United Kingdom、United Statesの頭文字の略です。
当初はロシア、アメリカ、ブリテンの3ヶ国の「RUKUS」として1993年に初めて実施されました。
当時は図上演習のみでしたが、1996年から海洋での演習が行なわれるようになりました。
2003年にフランスが加わり、FRUKUSとなり、現在まで毎年行われています。
ただ、2008年の「FRUKUS-2008」はロシアとフランスだけが参加しました。
[フランス海軍フリゲート、ウラジオストク訪問]
昨年(2012年)6月末に実施された「FRUKUS-2012」にも警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が参加しました。
[バルト艦隊フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は、国際海軍演習「FRUKUS-2012」に参加する]
「ヤロスラフ・ムードルイ」は2年連続参加になりますが、現在、同艦は地中海東部に居ます。
[黒海艦隊の大型揚陸艦2隻はロシア海軍地中海合同グループに参加した]
「ヤロスラフ・ムードルイ」は2012年12月17日に母港バルチースクを出港し、地中海へ向かいました。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]
2013年1月下旬に実施されたロシア海軍3艦隊(北方、バルト、黒海艦隊)合同演習にも参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
その後も地中海に留まり続け、3月中旬にはレバノンのベイルートを訪問しました。
[ベイルートにロシア海軍旗は翻った]
この他、ギリシャのピレウス港へ少なくとも2回は寄港しています。
「FRUKUS-2013」は1ヶ月後には始まるので、「ヤロスラフ・ムードルイ」は、それまでにフランスのブレストへ到着しなければなりません。
このまま地中海からフランスへ直行するのでしょうか・・・?
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