デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理作業は進んでいる


『イタルタス』より
2013年5月30日10時18分配信
【火災で損傷した原子力潜水艦「エカテリンブルク」は海上へ復帰する】
アルハンゲリスク、5月30日/イタルタス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ
2011年12月にドックの火災で損傷した原子力潜水艦K-84「エカテリンブルク」は、セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「艦船修理センター"ズヴェズドーチカ"」により海上へ復帰する。
本日、同社総取締役ウラジーミル・ニキーチンは発表した。
「我々は、造船台の建造台7ヶ所を占拠して作業を行なっており、エカテリンブルクは海上へ復帰します」
彼は話した。
更にニキーチンは、原子力潜水艦の開発者も含めた一連の作業部会において、ロケット艦の魚雷発射装置は使用可能であると判断されたと述べた。
「水中音響複合体は、当初から修理不能と判断されておりましたが、艦首魚雷発射装置については、様々な意見が有りました。
結局、それ(魚雷発射装置)は、まだ使用できるという結論に達しました」
彼は話した。
以前、「ズヴェズドーチカ」広報サービスがイタルタス特派員へ伝えた所によると、作業はスケジュール通りに進行しており、「エカテリンブルク」は2014年に海軍の編制へ復帰しなければならない。
国家契約により、原子力潜水艦の就役期間の2019年までの延長が提供される。
ムルマンスク地域のロスリャコヴォ村の「第82艦船修理工場」のドックで修理中の「エカテリンブルク」で2011年12月29日に火災が発生した。
火災により、水中音響複合体は破壊され、潜水艦船体の軽量ゴム製カバーは重大な損傷を被った。
プロジェクト667BDRM(デルタIV級)2番艦K-84は1982年2月17日にセヴェロドヴィンスクで起工され、1984年9月に進水しました。
1985年12月30日にソ連邦海軍へ引き渡されました。
当初は「戦略用途ロケット水中巡洋艦」(РПКСН)に分類されていました。
1986年2月15日、赤旗北方艦隊へ編入されました。
1992年6月3日、戦略用途原子力水中巡洋艦(АПКСН)に分類変更されました。
1996年12月3日、修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクの「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。
1999年2月9日、「エカテリンブルク」と命名されました。
2003年7月8日に修理と近代化を終え、艦隊へ復帰しました。
2003年12月、潜水艦弾道ミサイルR-29RMU2「シネーワ」発射試験を実施しました。
2011年5月、潜水艦弾道ミサイルR-29RMU2.1「ライネル」発射試験を実施しました。
2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォの大型浮きドックで修理中に火災が発生しました。
12月30日1時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]
この火災により、「エカテリンブルク」は、艦首の水中音響探知ステーション(スカート-BDRM)が損傷しました。

[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]
2012年6月22日、セヴェロドヴィンスクに到着しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理の為、セヴェロドヴィンスクへ到着した]
8月29日、修理の為にドック入りしました。
[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]
「エカテリンブルク」の艦首水中音響複合体の上には魚雷発射管(533mm発射管4門)が有りますが、今回の記事によると、魚雷発射管はそのまま使えるとの事です。

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