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ロシア海軍のミストラル級は極東の勢力バランスを崩す?

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『アルムス-タス』より
2013年6月2日10時59分配信
【汎用揚陸艦「ミストラル」のロシアへの引き渡しにより極東の勢力バランスは壊される】
トーキョー、6月2日(アルムス-タス)

ヤポーニヤ(日本)は、ロシアへ2隻の汎用揚陸艦「ミストラル」型を引き渡すモスクワ-パリ間の合意に関し憂慮する。
本日、シンガポールで開催された所謂「シャングリラ会合」の枠組みでのアジア太平洋地域諸国の軍事指導者フォーラムにおいて、ヤポーニヤ国防相イツノリ・オノデラは、フランスの同僚(国防相)ジャン=イヴ・ル・ドリアンとの会談で、こう表明した。

「この決定は、極東の勢力バランスを壊すものです」
オノデラは強調した。

現在、フランスサンナゼール造船所では、ロシア海軍へ納入する為の2隻の汎用揚陸艦「ミストラル」型(「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」)が建造されている。
以前、ロシア軍参謀本部は、この内の少なくとも1隻は太平洋艦隊へ配備されるだろうと指摘した。

汎用揚陸艦「ミストラル」の排水量は21600トン、船体最大全長は200メートル、速力は19ノット、航行距離は、15ノットで11000海里である。
177名の乗組員と230名の航空要員で構成される。
更に同艦は、450名の海軍歩兵と60両の軽車両を搭載できる。
航空隊には16機のヘリコプターが含まれ、この内の6機は飛行甲板から同時に発艦出来る。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア向けの「ミストラル」級の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造されている艦尾部分は、サンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年秋にフランスへ送られる]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年6月26日に進水する]

「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]
ロシア海軍への引き渡しは2014年を予定しています。

ロシア海軍「ミストラル」級は、太平洋艦隊への配備が予定されています。
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[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[フランスはヘリ空母ミストラルの為の極東の基地建設に協力する]
[太平洋艦隊はヘリ空母ミストラルの為の基地建設を準備する]
[カムチャツカ半島にミストラル級の為の基地が建設される]

ロシア海軍「ミストラル」級の搭載機は、8機の戦闘ヘリコプターKa-52Kと8機の戦闘輸送ヘリコプターKa-29で構成されます。
[艦載ヘリコプターKa-52K試作機の製造が開始された]
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この他、対潜ヘリコプターKa-27の搭載も想定されています。

搭載する揚陸艇フランスから購入します。
[ロシア海軍のミストラル級の為に4隻のフランス製揚陸艇が建造される]
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建造中のロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」(2013年4月)

フランスのサンナゼール造船所
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サンクト-ペテルブルクのバルト工場(艦尾部分)
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