空母ヴィクラマーディティヤはボイラー修理を完了した
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『アルムス-タス』より
2013年6月5日11時22分
【航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」のボイラー機関群は修理を完了し、6月末には海洋試験を再開できるかもしれない】
モスクワ、6月5日(アルムス-タス)
公開株式会社「バルト工場-造船」はインドの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」のボイラー機関群の機器の修理を完全に終えており、現在は「セヴマシュ」に居る同艦は、航海試験の最終段階へ向かう準備を行なっている。
本日、イタル-タスは、統合造船業営団の消息筋より伝えられた。
「航空母艦の航海試験は、数週間後、おそらく6月末には再開されるでしょう」
情報提供者は話した。
以前、「セヴマシュ」広報サービス部長エカテリーナ・ピリキナがイタル-タスへ伝えたように、造船工場はインド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(前ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)を同社の注水された貯水池へ設置する精巧な操作を実施した。
ピリキナによると「この複雑な作業の実施は、造船業界に類似するものが有りません」
泊地曳船の助けを借りて同艦は狭いゲートを通過し、注水された貯水池へ入った。
航空母艦とゲートの壁の距離は数センチメートルしかない。
風が吹けば作業は困難となるので、操作の時間は限られている。それは、注水が完了するまでの間に実行された。
「ドックの支持装置に在る艦の水中部分は、計画された艦底の付属品、スクリュー複合体の点検、外部の再塗装を実施し、今年夏に白海及びバレンツ海で実施される航海試験の準備が行なわれます」
ピリキナは説明した。
「セヴマシュ」によると、白海における航空母艦の航海試験実施中の1ヶ月以内に、艦の主動力装置のボイラーは異なる動作モードで点検作業が行なわれる。
8月3日、バレンツ海において納入された「艦上航空機」システムの艦上航空隊の航空機及びヘリコプターが参加する飛行試験が開始される。
10月前半に艦はセヴマシュへ戻り、インドへの引き渡し準備を開始する。
11月15日、航空母艦は発注者へ引き渡される。
2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1,500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。
当初の契約総額は15億ドルとされ、同艦を航空母艦へ変身させる為の全ての改造作業は2008年に完了する計画だったが、契約履行時期は遅れた。
ロシア側は、作業量の過小評価と、艦の近代化の為の追加費用の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の修理及び近代化の為の修正された価格の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシア製航空母艦の購入費用は23億3000万ドルである。
艦の就役期間は30年と見られている。
更に統合造船業営団の情報提供者は、ロシアの造船所は、次のプロジェクト11356フリゲートを間もなくインド海軍へ引き渡すとイタルタスへ伝えた。、
「5月末、沿バルト造船工場ヤンターリで建造されたインドのプロジェクト11356フリゲート"トリカンド"(弓)は、発射試験を成功裏に終えました。
近い内に、第2バッチの最終艦は、合意された期間内に発注者へ引き渡されます」
情報提供者は指摘した。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]
2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、引渡し延期?]
[空母ヴィクラマーディティヤに使われている外国製品に問題が生じた]
[中国はロシアへの耐火レンガ輸出を否定した]
2013年4月24日、「セヴマシュ」屋外ドックへ入渠しました。
[空母ヴィクラマーディティヤは屋外ドックへ入渠した]

5月初頭に修理作業が開始されました。
[空母ヴィクラマーディティヤの最後の修理作業が始まった]
今回の記事によると、ボイラーの修理は完了しました。
「ヴィクラマーディティヤ」は、早ければ6月末にも航海試験へ出発できるとの事です。
「ヴィクラマーディティヤ」は、9月末に航海試験を完了し、11月15日にインドへ引き渡される予定です。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年9月30日に航海試験を完了し11月15日にインドへ引き渡される]
搭載機の方は既にインド海軍へ納入されており、2013年5月11日に実戦配備へ就きました。
[空母ヴィクラマーディティヤMiG-29K飛行隊は正式に実戦配備へ就いた]
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