ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は7月にフランスへ送られる
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級


『アルムス-タス』より
2013年6月5日11時44分配信
【サンクトペテルブルクの造船所で建造されている最初の「ミストラル」の艦尾部分は7月にフランスへ送られる:統合造船業営団の消息筋】
モスクワ、6月5日(アルムス-タス)
ロシアとフランスの契約条件に沿って建造される最初の2隻の汎用揚陸艦「ミストラル」型の最初の汎用揚陸艦の艦尾部分は7月にロシアからフランスへ送られる。
本日、イタル-タスは、統合造船業営団の消息筋より伝えられた。
「サンクトペテルブルクの公開株式会社バルト工場-造船は契約条件下でヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型の1番艦の艦尾部分の進水の準備を完了しています。
フランスのパートナーから受け取った計画設計文書の残念な手落ちを含む様々な困難にも関わらず、統合造船業営団は義務を完全に履行しました」
情報提供者は話した。
「6月末に汎用揚陸艦の艦尾部分は進水し、来月にはサンナゼール造船所へ送られます。
フランスで建造されている艦の部分と結合させる為に」
以前、統合造船業営団の公式代理人アレクセイ・クラフチェンコがイタルタスへ伝えたように、ロシアが発注した汎用揚陸艦「ミストラル」型1番艦の艦尾は、完全に組み立てられた状態でフランスへ送られる。
「契約条件下では、今年夏に艦尾部分はフランスへポンツーンで海路輸送されなければなりません」
クラフチェンコは説明した。
「最初のミストラルの艦尾ブロックのフランスへの輸送は、ロシア造船所が艦の船体建造の義務を履行した事を意味します」
彼は強調した。
統合造船業営団の代理人は、艦尾ブロックはバルト工場と下請企業が建造した120の密閉接続区画から成ると付け加えた。
ロシア連邦海軍の為に2隻の汎用揚陸艦「ミストラル」型を建造する12億ユーロの契約は2011年6月に調印された。
1番艦は2014年に、2番艦は2015年末にロシアへ引き渡される。
フランス側は「ミストラル」の契約に従い、汎用揚陸艦の建造技術、そして更にフランスの汎用揚陸艦に装備される戦闘情報管理システムをロシア連邦へ提供する。
[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]
ロシア向けの「ミストラル」級の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】
ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスのサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]
船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]
バルト工場で建造されている艦尾部分は、サンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年秋にフランスへ送られる]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年6月26日に進水する]
「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]
ロシア海軍への引き渡しは2014年を予定しています。
ロシア海軍の「ミストラル」級は、太平洋艦隊への配備が予定されています。
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[フランスはヘリ空母ミストラルの為の極東の基地建設に協力する]
[太平洋艦隊はヘリ空母ミストラルの為の基地建設を準備する]
[カムチャツカ半島にミストラル級の為の基地が建設される]
ロシア海軍における「ミストラル」級の使い道ですが、最近では、地中海作戦部隊の旗艦に充てる事が検討されています。

[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]
[ロシア海軍のミストラル級は地中海作戦部隊の旗艦になるかもしれない]
[ミストラル級はロシア海軍地中海作戦部隊に加わるかもしれない]
既に太平洋艦隊からも地中海へ艦船部隊が派遣されている現状を見れば、太平洋艦隊所属の「ミストラル」級が地中海へ派遣される事は、何ら不自然ではありません。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]
その一方、ロシア国内では、「ミストラル」級導入に対する批判も表面化しています。
[ロシアのミストラル級導入見直し問題]
[ロシア軍事産業委員会はフランスからのミストラル級購入という「馬鹿げた決定」を再検討する]
当初、「ミストラル」級はフランスの造船所で2隻を建造し、続いてロシアの造船所で2隻をライセンス建造する事になっていましたが、後続の2隻の建造は先送りされています。
(一部で報じられているように「完全に断念」されてはいませんが)
このような流れにも拘らず、日本の防衛大臣小野寺五典は、6月2日にロシア海軍の「ミストラル」級導入は極東の勢力バランスを崩すなどという馬鹿げた発言をしました。
[ロシア海軍のミストラル級は極東の勢力バランスを崩す?]

これまでのロシア側の報道を見る限り、ロシアの「ミストラル」級導入は、何ら軍事的な要求や見地に立っていない事は明白なのですが・・・
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