ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している
- カテゴリ:ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設

『インタファクス』より
2013年6月6日16時28分配信
【ロシア連邦海軍部隊は地中海での任務遂行を開始した】
モスクワ、6月6日、インタファクス.RU
ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務遂行を開始した。
ロシア連邦軍参謀本部総長・第1国防相代理ワレリー・ゲラシモフは表明した。
「作戦部隊は6月1日に形成され、地中海において与えられた任務の遂行を開始しました。
現在は16隻の水上艦と3機の艦上ヘリコプターで構成されています。
部隊の構成は状況に応じて変更されます。
作戦部隊司令部は、大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフに展開しています」
ゲラシモフは話した。
2013年1月下旬、ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習が黒海及び地中海東部で実施されました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
ロシア海軍の地中海常設作戦部隊創設の話は今年(2013年)2月以降に表面化しました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]
地中海作戦部隊司令部は今年夏に創設されると発表されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊司令部は2013年夏に創設される]
そして今回、ロシア連邦軍参謀本部総長(兼第1国防相代理)ゲラシモフ上級大将は、ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日に編成されており、既に任務遂行を開始していると発表しました。

地中海作戦部隊の旗艦は、太平洋艦隊から派遣された大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が務めているとの事です。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~)]

「アドミラル・パンテレーエフ」に将旗を掲げる地中海作戦部隊司令官は、黒海艦隊参謀長代理ユーリー・ゼムスキー1等海佐です。

記事中の「16隻の水上艦」は、ロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊)から地中海へ派遣された水上戦闘艦、大型揚陸艦、各種支援船(給油船、曳船、工作船など)、「3機の艦上ヘリコプター」は、おそらく大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊)の艦載機(Ka-27ヘリコプター計3機)を指しています。
現在、地中海には、太平洋艦隊及びバルト艦隊から派遣された以下の艦船が展開しています。
[太平洋艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
救助曳船「フォーチィ・クリロフ」
中型海洋給油船「ペチェンガ」
[バルト艦隊艦船支隊]
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」
大型揚陸艦「カリーニングラード」
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」
救助曳船「SB-921」
中型海洋給油船「レナ」
この他、黒海艦隊から大型揚陸艦などが交代で派遣されています。
黒海艦隊の浮揚工場(工作船)PM-138はシリアのタルトゥースに駐留しています。
[工作船PM-138は地中海へ行く]
[ロシア海軍の工作船PM-138はボスポラス海峡を通過した]
更には、黒海艦隊所属の偵察艦1隻が交代で地中海へ派遣されています。
数日後には、新たな北方艦隊艦船支隊が地中海作戦部隊へ加わります。
[北方艦隊の2隻の大型対潜艦は地中海西部で会合した]
[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
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