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ロシアで建造されているヘリコプター空母ウラジオストクの艦尾部分は6月26日に進水する

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【バルト工場は最初のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の艦尾部分を6月26日に進水させる】
2013年6月19日

公開株式会社「バルト工場-造船」は、ロシア連邦海軍の為にサンクトペテルブルクにおいてフランスと協力して建造されている1隻目のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の艦尾部分の進水期日を2013年6月26日とする事でフランス側と合意した。
『Portnews』公開株式会社「統合造船業営団」広報サービス発表を引用して報じた。

この事に関し、公開株式会社「統合造船業営団」は、ロシアの為に2隻が建造されるヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型の内、1隻目の船体ブロックの建造をフランスへ移管するという複数のメディアで登場した情報は現実に対応していないと表明した。

公開株式会社「統合造船業営団」は、ロシア最大の造船会社である。
株式は連邦政府が100パーセントを保有しており、2007年にロシア連邦大統領令により設立された。
約60の企業や団体(主要造船所及び修理工場、主要設計局)が同社へ加入している。
現時点で、「統合造船業営団」は国内造船企業体の約80パーセントを統合している。
ロシア市場は同社にとってメインであり、更には世界中の20ヶ国に製品を輸出している。


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

ロシア向けの「ミストラル」級の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市の「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造されている艦尾部分は、サンナゼール造船所へ送られ、ここで結合されます。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年秋にフランスへ送られる]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は2013年6月26日に進水する]
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの艦尾部分は7月にフランスへ送られる]

「ウラジオストク」は、2013年9月進水予定です。
[ヘリ空母ウラジオストクは2013年9月に進水する]
ロシア海軍への引き渡しは2014年を予定しています。

2013年6月18日は2番艦「セヴァストーポリ」フランスサンナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]


なお、記事中で述べられている「1隻目の船体ブロックの建造をフランスへ移管するという複数のメディアで登場した情報」とは、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏の発言を指しています。

『イタルタス』より
2013年6月18日12時58分配信
【ロシア連邦国防省:ロシア海軍の為の1隻目のミストラルは完全にフランスで建造される】

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月18日19時53分配信
【「バルト工場」は1隻目の「ミストラル」の為の艦尾の製造が間に合わない】

ボリソフ氏は、「バルト工場」ヘリ空母「ウラジオストク」の艦尾部分を期日通りに製造できないのでフランスの造船所へ製造を移管すると公言したのですが、ロシア造船業界サイドから見れば、「今月末に進水する所まで漕ぎ着けているのに、何を言っているんだ?」という事になるでしょう。
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