ロシア副首相ロゴージンは、ロシア海軍向けミストラル級3・4番艦の契約の可能性について語った
- カテゴリ:ロシアのミストラル級導入見直し問題

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月20日11時29分配信
【ロゴージンは、更なる2隻の「ミストラル」契約状況についてコメントした】
サンクトペテルブルク、6月20日-ロシア通信社ノーボスチ
3隻目及び4隻目のヘリコプター空母「ミストラル」の建造に関する問題は、最初の2隻の同型艦の運用経験を踏まえて適切に精査される。
木曜日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは記者団に伝えた。
「3隻目及び4隻目の艦(ミストラル)、或いは他の船に関しまして、それを建造、調達するか否かは、最初の2隻の艦の運用経験により決定されます」
ロゴージンは話した。
副首相によると、フランス側は、ヘリコプター空母建造の為の新たな契約へ署名する機会についてのロシアの態度を知っている。
「フランス側は、この(ロシア側の)態度を認識しており、彼らは、それを容認しています」
ロゴージンは話した。
「統合造船業営団」資料によると、1隻目の「ミストラル」の艦尾は2013年7月にフランス側へ引き渡される予定であり、同型艦の艦尾は2014年6月である。
統合造船業営団とフランスのSTXフランスSAとの間の2011年7月の契約で合意された費用は8000万ユーロである。
[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]
[ロシアのミストラル級導入見直し問題 ]
6月18日、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフは、サンクトペテルブルクのバルト工場は、ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦の艦尾部分の製造を期日通りに行う事が出来ないので、フランスの造船所へ移管すると公言しました。

『イタルタス』より
2013年6月18日12時58分配信
【ロシア連邦国防省:ロシア海軍の為の1隻目のミストラルは完全にフランスで建造される】
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年6月18日19時53分配信
【「バルト工場」は1隻目の「ミストラル」の為の艦尾の製造が間に合わない】
しかし、このボリソフ氏の発言は、即座にロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」から公式に否定されました。
[ロシアで建造されているヘリコプター空母ウラジオストクの艦尾部分は6月26日に進水する]
これを受けて、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは、バルト工場を視察しました。
その結果、ロゴージン副首相もボリソフ国防相代理の発言を否定しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは期日通りに納入される]
バルト工場におけるヘリコプター空母「ウラジオストク」艦尾部分(艦の後ろ半分)の建造は、かなり進んでいます。
・・・ボリソフ国防相代理の発言とは裏腹に・・・



今回、ロゴージン副首相は、ロシア国内での「ミストラル」級3番艦及び4番艦の建造に可否についても述べています。
それは以前の発言と同様です。
[ロシアは自国でのミストラル級建造を断念していない]
ただ、「ミストラル」級3番艦及び4番艦の建造に関しては、以前にボリソフ国防相代理も「建造を断念するなどという決定は下していない」と述べています。
[「ロシア国防省の新しい指導部」は自国でのミストラル級ヘリ空母の建造を断念する決定を下していない]
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