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スラヴァ級ロケット巡洋艦はセヴェロドヴィンスクで近代化される

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『イタル-タス』より
2013年6月25日11時41分配信
【セヴェロドヴィンスクで黒海艦隊と太平洋艦隊の旗艦が近代化される】
アルハンゲリスク、6月25日/イタル-タス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

セヴェロドヴィンスク防衛造船所「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」は、水上ロケット巡洋艦「モスクワ」「ワリャーグ」-黒海艦隊太平洋艦隊の旗艦-の修理と近代化を実施する。
本日(6月25日)、イタル-タス特派員は工場の広報サービスより伝えられた。

現在、 「ズヴェズドーチカ」では、北方艦隊の同型艦「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化が行なわれている。
昨夜、巡洋艦はドックの船台を出渠し、海上での艤装を行なう為、岸壁の浅瀬に係留されている。
専門技術者は、ミサイル複合体、通信、情報複合体の近代化の為、艦のケーブル配線の50パーセント以上を交換した。

「巡洋艦の修理作業は2014年中に完了します」
広報サービスは話した。
「2015年に艦のミサイル複合体の近代化が実施され、その後にマルシャル・ウスチーノフは(ロシア)海軍の戦闘編制へ復帰します」

原子力潜水艦の修理と近代化、解体を専門とする同社の歴史上初めて、セヴェロドヴィンスク造船所は、このような大型水上艦の作業を行なった。

ロケット巡洋艦「モスクワ」ロシア海軍黒海艦隊所属、プロジェクト1164「アトラント」トップ艦
61コムーナ記念ニコラエフ造船工場「スラヴァ」の名で建造された。
プロジェクト1123対潜巡洋艦「モスクワ」の除籍後、その名を受け継ぎ、ロシア黒海艦隊の旗艦となった。
1982年に進水し、1983年から運用を開始した。
排水量11490トン、最大速力32ノット、航続距離6000海里、自立行動期間30日。
兵装:砲、高射ミサイル装置、魚雷発射管、航空グループ-ヘリコプターKa-27
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ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(チェルヴォナ・ウクライナ)-ソヴィエト及びロシアロケット巡洋艦、プロジェクト1164「アトラント」3番艦、ロシア太平洋艦隊旗艦。
1979年に61コムーナ記念ニコラエフ造船工場で起工され、1983年に進水し、1989年10月16日に編制へ加入した。
ソヴィエト社会主義共和国連邦解体後、巡洋艦ロシアへ移管され、1996年に「ワリャーグ」と改名された。
排水量11280トン、最大速力32ノット、航続距離7500海里、自立行動期間30日。
兵装:対艦、対潜、対空(ミサイル)発射機、航空グループ-ヘリコプターKa-27
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「スラヴァ」級ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]
この時、「ズヴェズドーチカ」総取締役ウラジーミル・ニキーチンは、「マルシャル・ウスチーノフ」の同型艦2隻の修理と近代化も近年中に同社で実施すると表明しました。

そして今回、「ズヴェズドーチカ」広報部より改めて発表されました。

「ズヴェズドーチカ」広報部によると、「マルシャル・ウスチーノフ」は、「ミサイル複合体」を近代化するとの事です。
おそらくは「モスクワ」「ワリャーグ」も同様でしょう。

どの「ミサイル複合体」を近代化するのかについて詳細は明らかにされませんでしたが、プロジェクト1164に搭載されている「ミサイル複合体」は3種類あります。

・対艦ミサイル複合体「バザーリト」(ヴルカーン)
・高射ミサイル複合体「フォルト」
・近距離高射ミサイル複合体「オサ」


この他、「通信・情報複合体」も近代化されるとの事ですから、指揮巡洋艦へ改装されるのかもしれません。

旧ソ連海軍「ジダーノフ」「アドミラル・セニャーウィン」のように。
[指揮巡洋艦ジダーノフ]
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[指揮巡洋艦アドミラル・セニャーウィン]
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