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「2025年までの国家軍備プログラム」でロシア将来空母が建造されるかもしれない

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『イタルタス』より
2013年6月29日13時36分配信
【ロシアは次の国家軍備プログラムにおいて同国海軍の為の航空母艦作成についての問題を復活させるかもしれない】
モスクワ、6月29日/イタルタス

ロシアは次の国家軍備プログラム-2015年から2025年まで-において同国海軍の為の航空母艦作成についての問題を復活させるかもしれない
本日(6月29日)、国防相代理ユーリー・ボリソフはラジオ局「エコー・モスクワ」の生番組で伝達した。

「航空母艦は、現行の2020年までの国家軍備プログラムにおいては実現しませんでした」
ボリソフ
は話した。
「この問題は、我々の財政能力がまず最初に有ります」
「私は、次の国家軍備プログラムにおいて航空母艦が現実のものとなる可能性は非常に高いと考えております」

彼は付け加えた。

国防相代理は、ロシアの産業は航空母艦を作成するポテンシャルを有していると指摘した。
それは「非常に高価-1隻の航空母艦で100億です」

「財政能力について考慮する必要が有ります。
1隻の航空母艦の代わりに、それ自身、或いは、他のグループを強化する為の複数のフリゲート及びコルベットの購入という方法も有ります。
航空母艦は、それ自身が支援を必要とするが故に」

国防相代理は説明した。

「私が思うに、近い将来、少なくとも2015年から2025年の間に、航空母艦に関する問題は復活するでしょう」
ボリソフ
は指摘した。

更に国防相代理は、航空母艦の作成は、このような戦闘艦が地域紛争において大きな助けとなる可能性が有るが故に支援する事を強調した。

例としてボリソフアメリカ合衆国の経験を引用した。
「これらの航空母艦を見ると、如何なる地域へも行けるし、多くの事が既に企てられています」

更に国防相代理は、我が国の海軍の為の「ミストラル」の契約の主要目的の1つは、ロシアが大型艦の建造技術を取得する事にあると伝達した。
次なる航空母艦の作成に役立てるように。
「彼ら/造船業者は、この技術を取得し、ミストラルを建造できるようになります-より興味深いのは、航空母艦の大型ブロック建造です」
国防相代理は話した。


ロシアは2000年代後半から将来航空母艦Перспективный Авианосецの開発をスタートさせていますが、これまでの「2007-2015年までの国家軍備プログラム」「2011-2020年までの国家軍備プログラム」には建造費は計上されませんでした。
(設計開発費用は計上されていますが)

将来航空母艦は、当初、45000トン程度のスキージャンプ発艦(STOBAR)原子力艦としてスタートし、その後、60000トン級に拡大され、スキージャンプ発艦から蒸気カタパルト発艦へ変更されました。
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しかしロシア海軍は満足せず、現在は改めて設計作業が行なわれています。
[ロシア海軍総司令部は原子力空母設計案を拒否した]
[空母とフリゲートに対するロシア海軍の不満には根拠が無い]

[ロシアは新たな原子力空母を開発する]
[ロシア海軍総司令官は語る]
[ロシア海軍総司令官はロシア将来原子力空母について語った]

今回、ボリソフ氏は、次に策定される「2015-2025年までの国家軍備プログラム」において、将来航空母艦が建造される可能性が高いと述べています。

ボリソフ氏は、6月11日にも『コメルサント』紙のインタビューに対し、同様の事を述べています。
[ロシア将来空母は「2025年までの国家軍備プログラム」で建造に着手される?]

ボリソフ氏が「ロシアの産業は航空母艦を作成するポテンシャルを有している」と述べているのは、インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の経験を指しています。
[空母ヴィクラマーディティヤはロシア造船業の空母建造経験の回復に役立った]

今回、ボリソフ氏は、財政上の問題にも言及しています。
結局は、ロシア連邦の台所事情により、航空母艦の建造に着手されるか否かが決まるという事でしょう。

現行の「2011-2020年までの国家軍備プログラム」においては、海軍へ4兆4000万ルーブルが支出される予定ですが、これは、新世代原潜、フリゲート、コルベットの建造、現用艦の近代化、基地インフラ整備に使われるので、航空母艦の建造にまでは金が回りませんでした。
[ロシア連邦は海軍の整備に約4兆ルーブルを支出する]
[ロシア海軍は2020年までに51隻の新型水上艦と24隻の新型潜水艦を取得する]
[ロシア海軍は2020年までに24隻の潜水艦と54隻の水上戦闘艦を受け取る]

これらの整備が一段落した後、航空母艦の建造費を拠出するか否かの判断を下す事が初めて可能になるでしょう。
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