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北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは最終航海試験を終えて艦隊へ復帰する

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『イタルタス』より
2013年7月1日11時28分配信
【セヴェロドヴィンスクで近代化された北方艦隊の非核動力潜水艦「カルーガ」は、海洋での最終航海試験から戻った】
アルハンゲリスク、7月1日/イタルタス特派員ソーフィヤ・アヌフリエワ

セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」で近代化された北方艦隊大型ディーゼルエレクトリック潜水艦B-800「カルーガ」は、海洋での最終航海試験から戻った。
本日(7月1日)、イタルタス特派員は工場広報サービス部員エウゲニー・グラジシェフより伝えられた。

「7月2日火曜日、潜水艦はロシア海軍への納入証書への署名が行なわれる予定です」
彼は話した。

「カルーガ」「ズヴェズドーチカ」造船所において20年ぶりに近代化された自国(ロシア)海軍最初の非核動力潜水艦である。
潜水艦の就役期間は更に10年間延長された。

「カルーガ」は、2002年に定期修理及び近代化の為「ズヴェズドーチカ」へ到着した。
同社広報サービスの説明によると、国家軍備プログラムからの資金提供は限られており、原子力潜水艦部隊の戦闘即応性の維持を最優先させる為、国防省は2010年まで「カルーガ」の作業の為の資金供給を許可しなかった。
この間、同艦はセヴェロドヴィンスク造船所の造船台に在った。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「カルーガ」は、ニジニ·ノヴゴロド「クラスノエ・ソルモヴォ」工場で1989年に建造されたプロジェクト877「パルトゥス」(ワルシャワンカ)・NATO分類「キロ」級に属する。
潜水艦は最初に黒海艦隊の戦闘編制へ加入し、その後、北方艦隊へ転属した。
潜水艦は、サンクト・ペテルブルク海洋工学中央設計局「ルビーン」で設計された。

潜水艦の満載排水量は3000トン以上、全長73メートル、水中速力17ノット/時速32キロ、自立行動期間45日、潜航深度300メートル、乗組員52名、標準武装は、口径533mm魚雷発射管6門である。
同プロジェクト潜水艦は、水上艦及び水中艦との戦い、機雷敷設、偵察実施の為に設計されている。
それは、ロシアで生産された最も静粛な潜水艦の1つである。
このような潜水艦20隻が輸出され、外国の海軍へ引き渡されている。

「統合造船業営団」へ加入している「ズヴェズドーチカ」は、原子力潜水艦の修理と解体を専門とする。
造船所は更に、ディーゼル潜水艦の近代化の豊富な経験を有する。
1997年以降、セヴェロドヴィンスクの企業は、インド海軍の発注により、船台で5隻のディーゼルエレクトリック潜水艦を近代化した。
更に「ズヴェズドーチカ」は、インドヴィシャーカパトナム港においても、潜水艦の修理および近代化を支援している。


潜水艦B-800「カルーガ」は1987年3月5日に起工され、1989年5月7日に進水、1989年9月30日に当時のソ連邦海軍へ納入されました。

「カルーガ」は、プロジェクト877LPMBと呼ばれるサブタイプに属しており、それまでの6枚羽根スクリューに代わり、7枚羽根スクリューが装備されました。
続いて建造されたロシア/旧ソ連海軍向けのプロジェクト877後期建造艦(4Bとも呼ばれる)8隻の試験艦的な役割の艦です。
就役時は黒海艦隊所属でしたが、1991年6月に北方艦隊へ転属しました。

2002年、オーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」へ回航されましたが、資金不足の為、実際には修理に着手される事はありませんでした。
そのまま「ズヴェズドーチカ」に係留され続けた「カルーガ」は、2010年から待望の修理及び近代化作業が開始されました。

2012年5月28日に進水しました。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは再進水した]

2013年6月13日、最後の航海試験へ出発しました。
[キロ級潜水艦カルーガは6月13日に航海試験へ出発する]


最終航海試験は成功裏に完了し、ロシア海軍へ引き渡されます。

2020年までに、「カルーガ」を含め北方艦隊所属のプロジェクト877潜水艦5隻が近代化されます。
[北方艦隊のキロ級潜水艦5隻は2020年までに修理される]
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