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ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう

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『イタル-タス通信サンクト-ペテルブルク支局』より
2013年7月2日19時29分50秒配信
【黒海艦隊及び北方艦隊連合艦船支隊は大西洋航海を開始した】
サンクトペテルブルク、7月2日/イタルタス

黒海艦隊及び北方艦隊の艦船で構成される海軍艦隊間グループ大西洋への遠距離航海を開始した。
この間に演習を行ない、空軍戦略航空隊及び北方艦隊潜水艦隊との連携行動を果たす。
大西洋横断移動完了後、艦船はキューバ、ニカラグア、ベネズエラを訪問し、その後、逆方向のカーボベルデへ移動する。
本日(7月2日)、イタルタスロシア連邦海軍総参謀部の代理人より伝えられた。

「航海の目的は、聖アンドレイ旗を示す事と、世界の大洋の遠隔エリアでの戦闘勤務課題の遂行、ラテンアメリカ及びアフリカ諸国海軍との協力の強化です」
彼は話した。

「支隊の構成には、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワ、北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ、更には黒海艦隊の大型海洋給油船イワン・ブブノフ及び海洋曳船MB-304が含まれます」
彼は明らかにした。

当初、艦隊間グループは3艦隊-黒海艦隊、北方艦隊、バルト艦隊-の艦船で形成される計画だった。

しかし、その後に受領した計画表には、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が含まれなかった。
同艦は6月に遠距離大洋ゾーンでの戦闘勤務遂行の為、大西洋へ出ており、現在は指示された任務を続けて実施しており、その後にバルチースクへ戻る。
「従いまして、ヤロスラフ・ムードルイはラテンアメリカへ行くことはありません」
海軍総参謀部の代理人は説明した。

彼は、艦隊間グループを構成する黒海艦隊の艦船が既に航海へ向かったことを指摘した。
本日(7月2日)、「イワン・ブブノフ」セヴァストーポリを出航し、黒海海峡へ針路を取った。
「7月3日にはロケット巡洋艦モスクワが海洋曳船MB-304を伴ってセヴァストーポリを出港します。
黒海艦隊艦船は海峡ゾーンを通過し、地中海西部へ進み、ここでヴィツェ-アドミラル・クラーコフが加わります。
その後、グループはジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ出ます」


最新データによると、7月13-16日、ロシア艦船は支隊乗組員の休養と物資補充の為、ポルトガルリスボン港を訪れる。
そこから出た後、グループは大西洋横断を開始し、この間に敵の水上艦、潜水艦、航空機に対処する演習を実施する。
「演習中にグループは空軍の戦略ロケット機及び北方艦隊の戦略原子力潜水艦との連携行動を果たします。
戦闘訓練任務を果たす艦船はミサイル並びに砲射撃を実施し、甲板上から海洋航空隊ヘリコプターのフライトを実施します」

対談者は伝えた。

特に巡洋艦「モスクワ」は、その主要打撃兵装-超音速対艦有翼ミサイル「ヴルカン」を使用する。
更に、「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」も標準装備のミサイル並びに砲兵装による射撃を行なう。

移動完了後、艦船は一連の業務訪問の為にキューバハバナ港ニカラグアコリント港ベネズエララグアイラ港を訪れる。
訪問中に水、燃料、食料が補充され、ロシアの乗組員は、これらの国の海軍のゲストとなる。

その後、海軍艦船は8月末に大西洋を逆方向へ横断し、アフリカ大陸への針路を進む。
9月前半、カーボベルデプラヤ港へ寄港する。
そしてグループは9月下旬に地中海に向かい、スペインセウタ港へ業務寄港を実施する。
訪問後、艦船は地中海において暫くの間は戦闘勤務課題を遂行する。
「艦隊間グループの大洋航海は10月中旬に完了する計画です」
対談者はイタルタスへ総括した。


『イタルタス』より
2013年7月3日11時30分配信
【黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は遠距離航海の為セヴァストーポリを去った】
モスクワ、7月3日/イタルタス

本日(7月3日)、セヴァストーポリ黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の遠距離航海出発式典が開催された。
イタルタス黒海艦隊公式代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より伝えられた。

「乗組員は、地中海及び大西洋における海軍艦隊間艦船支隊の一員として任務を遂行します」
彼は指摘した。
セルゲイ・トロネフ親衛1等海佐指揮する親衛ロケット巡洋艦には、航海指揮官に任命された黒海艦隊司令官代理ワレーリー・クリコフ少将が乗る。

トルハチェフによると、大洋ゾーンで親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は水上目標への有翼ミサイル発射と、更には空中目標への艦載対空防衛複合体の発射が実施される。

黒海艦隊の公式代理人が指摘したように、巡洋艦は、スペイン、ポルトガル、キューバ、ベネズエラ、ニカラグア、カーボベルデの港を業務寄港の為に訪れる。
航海中、同艦には黒海艦隊独立海軍歩兵旅団所属の対テログループが一時的に配属される。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

今回の記事によると、カリブ海へ行くロシア海軍グループは、この4隻です。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」(北方艦隊)
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-304(黒海艦隊)


「イワン・ブブノフ」は7月2日にセヴァストーポリを出港しました。
[黒海艦隊の給油船イワン・ブブノフは遠距離航海へ出発した]

そして7月3日には「モスクワ」MB-304セヴァストーポリを出港しました。

「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は7月2日にキプロスへ寄港しています。
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはリマソールへ寄港した]


記事中で触れられているように、以前はバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」も参加する予定でしたが、取り止めになりました。
同艦は昨年(2012年)12月17日にバルチースクを出港し、既に半年以上の長期航海を行なっております。

さすがに、これ以上長期の航海は無理だと判断されたのでしょう。
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