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ロシアは2013年にウクライナのニートカを使用しない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年7月11日17時29分配信
【ウクライナ:ロシアは2013年に演習場「ニートカ」を使用しない】
キエフ、7月11日-ロシア通信社ノーボスチ

モスクワキエフへ公式に通知した。
2013年にクリミア半島航空訓練場「ニートカ」を使用する予定は無いと。
ウクライナ国防省は、ロシア通信社ノーボスチの問い合わせに対する公式回答において、こう述べた。

「ロシア側は、2013年4月24日付の書簡でウクライナ国防省へ通知しました。
2013年に演習場ニートカを使用する予定は無いと」

防衛当局の回答では、こう述べられた。

今年3月、 ウクライナロシアの軍当局は、「ニートカ」運用問題について討議し、その後、ウクライナ国防省広報サービスの声明によると、ロシア側は航空訓練場の継続使用に関心を表明している。

今年5月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将ロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
ユニークなシミュレーター「ニートカ」(クリミア半島サキ)のロシアの類似物はクバンエイスクで2013年から2014年の境目に稼働を開始する。
更に彼は、シミュレーターが艦上飛行士の為だけでは無く、ロシア海軍海洋航空隊飛行士の為の本格的な訓練センターである事を強調した。

その後、チルコフは記者団に伝えた。
北方艦隊海洋航空隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、今年に地上工学技術航空複合体での訓練の予定は無いと。
北方艦隊艦上航空隊の飛行士は、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」艦上での任務遂行の為の準備を進めている。
今年末、北方艦隊の飛行士は、遠距離航海を行なう巡洋艦の艦上で一連の任務を遂行するとチルコフは話した。

航空複合体「ニートカ」(НИТКА-航空隊地上試験訓練複合体)は、艦上航空隊飛行士の訓練の為に使用されている。
このシミュレーター(ニートカ)は、艦の飛行甲板と同様のトランポリン台航空機拘束装置を装備した鋼鉄の飛行場である。
飛行場の大きさは、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の飛行甲板の大きさに等しい。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年7月11日17時32分配信
【キエフは第3国が演習場「ニートカ」を使用する契約を締結していない】

ウクライナ国防省は、現在の所、「ニートカ」を第3国が使用する為の契約は締結されていないと述べています。


ウクライナには、航空母艦の飛行甲板を模した発着艦訓練施設「ニートカ」が在ります。
[地上試験・訓練複合体「ニートカ」]
[サキ飛行実験センター(ニートカ)]
[Нитка(ニートカ)~知られざる旧ソ連の蒸気カタパルト開発の経緯~]

ソ連邦解体後はウクライナに接収され、ロシアウクライナと協定を結んでニートカを使用しています。

その一方、ロシアは、クラスノダール地方エイスク市に新たな「ニートカ」を建設しています。
[ロシアは、2010年に空母パイロット訓練センターの建設を開始する]

記事中でも触れらていますが、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、この新「ニートカ」が2014年初頭から稼働開始できると述べています。
[ロシア海軍の新ニートカは2014年初頭に稼働開始する]

チルコフ提督は、ロシア海軍唯一の「航空母艦」である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が今年末に地中海遠征を実施するとも述べています。
[空母アドミラル・クズネツォフは年末に地中海へ行く]

ロシア側にしてみれば、地上のシミュレーターでは無く、本物の「航空母艦」を使用する機会があるから、「ニートカ」を使う必要は無いという事のようです。

ましてや、ロシア国内の新「ニートカ」が完成間近とあっては・・・
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