ロシア太平洋艦隊は2014年から新造艦を受け取る
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2012-2015年)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年7月18日19時25分配信
【太平洋艦隊への新たな艦の大規模な引き渡しは2014年から始まる】
モスクワ、7月18日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア太平洋艦隊への新たな艦の大規模な引き渡しは、ほぼ4分の1世紀の休止後、2014年から始まる。
木曜日、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴャキャンツ中将は発表した。
「太平洋艦隊は、2014年から充分な規模の新たな機器、新たな艦の納入を始めます」
アヴャキャンツはテレビ局『ロシア24』の生放送でこう話し、艦隊が最後に艦を受領したのは1991年だった事を想い起した。
以前から(ロシア)国防省幹部は繰り返し表明している。
太平洋艦隊には2隻のヘリコプター空母「ミストラル」型が駐留し、その1隻目は2014年に軍備採用されなければならないと。
しかし6月末、ラジオ局「エコー・モスクワ」の生放送でロシア国防相代理ユーリー・ボリソフは、ヘリコプター空母の駐留に関する質問に対する直接の回答を避けた。
更に、新たな原子力潜水艦「ボレイ」型は、北方艦隊並びに太平洋艦隊へ引き渡されると報じられている。
7月初頭、「セヴマシュ」のトップであるミハイル・ブドニチェンコは、3隻の原子力潜水艦(2隻の「ボレイ」と1隻の多用途原子力潜水艦「ヤーセン」型)を納入する為の計画は今年中に実施されると表明した。
太平洋艦隊司令官アヴァキャンツ中将は、1991年以降、太平洋艦隊が新造艦を受け取っていないと述べていますが、これは大型水上戦闘艦を指しています。
アヴァキャンツ提督がいう所の「1991年に受領した最後の艦」というのは、おそらく大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の事でしょう。

原子力潜水艦も含めれば、1996年末にロシア海軍へ引き渡され、1998年に太平洋艦隊へ編入された原子力水中巡洋艦K-150「トムスク」が有ります。

ロシア海軍向けのヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、フランスのサンナゼール造船所とロシアのバルト工場で分割建造されていましたが、バルト工場で建造された艦後部は2013年6月末に進水し、7月初頭にフランスへの曳航が開始されました。

[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]
「ウラジオストク」は2014年にロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ配備されます。
2番艦「セヴァストーポリ」も起工されています。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦が起工された]
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦の後部はバルト工場で起工された]
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリは2014年10月に結合され進水する]
2014年には新世代のプロジェクト955原子力ロケット水中巡洋艦「ボレイ」級も太平洋艦隊へ配備される予定であり、現在、インフラ整備が進められています。
[2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される]
[ボレイ級戦略原潜2番艦と3番艦は太平洋艦隊へ配備される]
[新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備はカムチャツカ半島で進められている]
この他、今回の記事では触れられていませんが、太平洋艦隊向けに新世代コルベット2隻が建造されています。
その1隻目となる「ソヴェルシェンヌイ」は建造工事が遅延しており、就役は早くても2014年になるようです。
[ロシア太平洋艦隊の為の新型コルベットの建造は遅延する]
むろん、ロシア太平洋艦隊向けの新造艦は、これだけで終わりではありません。

その先には、新世代フリゲート・プロジェクト22350、新世代多用途原潜プロジェクト885「ヤーセン」などが控えています。


そして更に先には、将来原子力嚮導駆逐艦と将来(原子力)航空母艦が・・・
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