ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフはシリア軍事作戦で新たな艦載機の試験を行なった

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『タス通信』より
2017年2月23日16時52分配信
【シリア作戦への参加は「アドミラル・クズネツォフ」の新たな航空機の試験を可能にした】
モスクワ、2月23日/タス通信

シリア沖での軍事行動は、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」乗組員の新たな航空機の試験を可能にした。
同艦の艦長セルゲイ・アルタモノフは、国家元首であるロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンと軍事船員の会合において述べた。

「この航海では、新たな航空機MiG-29(K)が、地上施設へ打撃を与える任務の下、初めて戦闘環境下で使用されました」
彼は話した。
「我々は更に、最新の艦上ヘリコプターKa-52(K)の試験を行ない、それが同様に信頼できるものであると認められました」
アルタモノフ
は指摘した。
「このヘリコプターの軍備採用が期待されます」
彼は付け加えた。

同時に艦長は、この航海における戦闘任務の遂行中、経験豊かな将兵のみならず、将来の航空隊を担う若い飛行士も働いた事を強調した。

「現在、巡洋艦はムルマンスクに係留され、全ての戦闘任務を遂行できます」
艦長は報告した。
「乗組員は完全に戻っており、次の任務を果たす準備を整えております」
彼は語った。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループ(空母機動部隊)は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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航空打撃艦グループは、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

航空打撃艦グループブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、航空打撃艦グループラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、航空打撃艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

航空打撃艦グループは、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、航空打撃艦グループ地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」航空打撃艦グループへ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

航空打撃艦グループは、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、航空打撃艦グループ大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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航空打撃艦グループは11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

航空打撃艦グループは、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

航空打撃艦グループは、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、航空打撃艦グループは、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

航空打撃艦グループは、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

航空打撃艦グループポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

1月30日にはノルウェー沖を北上していました。
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[正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊はノルウェー沖を北上している]

航空打撃艦グループは1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なったようです。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう]

2月3日、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はセヴェロモルスク-3飛行場への移動を開始した]

2月8日、航空打撃艦グループセヴェロモルスク泊地へ帰港しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア沖から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投した]

帰港から一夜明けた2月9日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦内(航空機格納庫)で航空打撃艦グループ将兵の歓迎式典が開催されました。
[シリア沖から帰投したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフで歓迎式典が開催された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、翌2月10日に本来の「母港」であるムルマンスク北方の第35艦船修理工場の埠頭へ戻りました。
[シリア沖から凱旋したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはムルマンスクの母港へ戻る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの艦長はシリア遠征について語った]


今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

北方艦隊広報部発表によると、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行なったとの事です。
「420回の戦闘飛行」は、艦上戦闘機シリア上空を飛行した回数であり、これ以外にも艦載ヘリコプターが750回のフライトを行なっていたという事でしょう。

3隻の給油船と2隻の曳船航空打撃艦グループシリア沖での活動を支援しました。
[ロシア海軍北方艦隊の支援船は空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征をサポートした]


帰港から約2週間後の2月23日は、ロシアの祝日「祖国防衛者の日」(1918年2月23日にドイツ軍へ対抗する為、労働者・農民から成る最初の「赤軍」が組織された事を記念する日)でしたが、この日、「アドミラル・クズネツォフ」艦長セルゲイ・アルタモノフ1佐を始めとする航空打撃艦グループの代表はモスクワへ招待され、ウラジーミル・プーチン大統領と会いました。

会合の席上でセルゲイ・アルタモノフ1佐は、シリア作戦における新型艦載機の運用についてプーチン大統領へ報告しました。

今回の遠征において「アドミラル・クズネツォフ」には、新型の艦上戦闘機MiG-29K/KUBと、試作中の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kが搭載されました。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kの試験はシリアで行なわれた]

アルタモノフ艦長によると、艦上戦闘機MiG-29K/KUBも、シリア領内テロ組織への空爆作戦に参加したようです。
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ロシア海軍北方艦隊の支援船は空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征をサポートした

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月19日20時29分配信
【(ロシア)海軍はシリア沖で補助艦隊の船が遂行した戦闘任務について説明した】
モスクワ、2月19日-ロシア通信社ノーボスチ

補助艦隊の船は、北方艦隊航空艦グループシリア沖での戦闘へ使用された航海の全てに渡り、その自立性を確保した。
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は述べた。

航空艦グループの一員として行動していたのは、給油船セルゲイ・オシポフ、カーマ、救助曳船ニコライ・チケル、アルタイ、中型海洋給油船ドゥブナです。
これら補助艦隊の船の助力により、航空艦グループは航海の全てに渡り、完全な自律性を提供する事が可能となりました」
コロリョーフ
は、『ロシア新聞』サイト版で日曜日に公開されたインタビューで、こう話した。

彼が通知した所によると、2隻の支援船「アルタイ」「ドゥブナ」は、現在、遠海ゾーンにおける海軍の存在(プレゼンス)任務の遂行を続けている。

「地中海での戦闘任務が成功裏に遂行された事により、ロシア海軍は、世界の大洋のあらゆる海域においても、自己完結グループを構成して効果的に活動できる事が確認されました」
ロシア海軍
総司令官は指摘した。

以前、北方艦隊艦船グループの一員であるロシア航空母艦は、戦闘勤務からセヴェロモルスクへ戻ってきた。
2月9日、海軍総司令官は、航空艦グループの艦船乗組員の歓迎式典中に「アドミラル・クズネツォフ」艦上で、遠距離航海で功績があった船員を表彰した。

2016年10月15日重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に率いられ、重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船で構成される北方艦隊航空艦グループは、北東大西洋及び地中海エリアへと出航した。
11月8日以降、北方艦隊航空艦グループは、シリア・アラブ共和国領内のテロリストとの戦闘任務を遂行した。

ロシア航空母艦の艦上には、40機以上の航空機ヘリコプターが在った。
11月15日、ロシアの歴史上初めて艦上戦闘機Su-33の戦闘への使用が実現した。
2ヶ月間の戦闘勤務で「アドミラル・クズネツォフ」航空団の海洋飛行士は、420回の戦闘飛行(この内の117回は夜間)を行ない、シリア・アラブ共和国領内の国際テロリストの1200以上の施設を破壊した。
航空母艦の艦上から700回以上のフライトが行なわれた。
北方艦隊航空艦グループの艦は、シリアの指定目標へ有翼ミサイルで打撃を与えた。



[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの艦長はシリア遠征について語った

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年2月14日9時26分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」艦長:煙が無いのは原子力推進装置を有する艦のみである】
モスクワ、2月14日、インタファクス-AVN

ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」シリア沖への航海の際の「煙」は、技術的不調が故では無い。
巡洋艦の艦長セルゲイ・アルタモノフは述べた。

「これは、如何なる不調の兆候でもありません。
煙自体は、NATO諸国の艦も同様に排出しております。
たぶん、その煙は、天上まで伸びる我々のように高くは無いのでしょう。
ですが、アドミラル・クズネツォフは、我々の全ての艦隊で最も高い煙突ですから!」
セルゲイ・アルタモノフ
『論拠と事実』のインタビューで、こう話した。

艦長によると、まったく「煙が無い」のは原子力推進装置を有する艦のみであり、そして「アドミラル・クズネツォフ」は、それを搭載していない。

セルゲイ・アルタモノフは、(ロシア)海軍空母グループ地中海への航海中、NATO諸国の60隻の艦が追跡していたと語った。

「特定の場所、例えばノルウェー海から地中海東部まで、我々のグループには、同時に10-11隻(の艦)が同行していました」
セルゲイ・アルタモノフ
は述べた。

彼によると、「アドミラル・クズネツォフ」艦上航空隊は、シリア作戦の枠組みにおいて420回の戦闘飛行を行ない、この内の117回は夜間だった。

「当然、航空機とヘリコプターは、地上からの攻撃の可能性を排除するように使用しなけばなりませんでした。
我々の飛行士は出来るだけテロリストの対空防衛力の攻撃可能ゾーンへ入る事無く打撃を与えることを目指しました」
「アドミラル・クズネツォフ」
艦長は話した。

セルゲイ・アルタモノフは、艦上戦闘機に加え、「アドミラル・クズネツォフ」には様々なタイプの10機以上のヘリコプターが在ったと述べた。

彼によると、遠距離航海において、巡洋艦の乗組員は、初めて完全に契約兵で揃えられた。

先週、ロシア連邦海軍打撃艦グループは、遠距離航海からロシア連邦北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ戻った。

先週木曜日(2月9日)、セヴェロモルスクでは、シリア沖で戦闘任務を遂行した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員の歓迎式典が開催された。

艦船グループは2016年10月15日にセヴェロモルスクを去った。

2016年11月15日、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内の軍事作戦へ関与した。

インタファクス-AVNが報じたように、「アドミラル・クズネツォフ」航空団の構成には、艦上戦闘機MiG-29Su-33、多目的ヘリコプターKa-27、電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31が在る。
また、「アドミラル・クズネツォフ」の為に、新世代艦上配置偵察-攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(Ka-52「アリガートル」の艦載ヴァージョン)が用意された。

「アドミラル・クズネツォフ」は、地中海で2機の戦闘機MiG-29Su-33を失った。
事故は着艦の為に進入していた際に発生し、飛行士は射出により脱出した。



[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]

[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験は同艦の近代化改装と新たな空母の建造へ生かされる


『タス通信』より
2017年年2月8日20時23分配信
【シリアでの「クズネツォフ」の経験は新たな航空母艦の必要条件の基礎となる】
モスクワ、2月8日/タス通信

ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海への航海から母国へ戻ってきた。
その航空機シリアテロリストへ打撃を与えた。

この戦闘の経験は、同艦の近代化と、(ロシア)海軍の為に建造される新たな航空母艦の必要条件の開発の際、考慮に入れられるだろう。
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任で軍事専門家のヴィクトール・ムラホフスキータス通信へ話した。
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空母グループを率いる「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、ほぼ4ヶ月間に渡る航海の後、2月8日にセヴェロモルスク泊地へ入り、(停泊用)樽を降ろした。
ロシア連邦国防省が報道陣へ伝えたように「艦の乗組員は、2月9日に予定される航空艦グループの歓迎式典の準備を行なっています」

[航海の結果についての長所と短所」
海軍
空母グループは昨年10月末に地中海へ入り、11月8日にはシリア沖に在った。
11月10日に艦上戦闘機MiG-29KSu-33シリア上空の飛行を開始した。
戦闘の後、東アレッポは完全にテロリストから解放された。

「クズネツォフ」戦闘機は、戦闘員の本部と指揮所、人員と戦闘車両の詰所、火砲陣地と拠点へ打撃を与えた。
2ヶ月間に海洋飛行士は420回の戦闘飛行(この内117回は夜間)を実行し、1000以上のテロリストの施設を破壊した。

「クズネツォフ」が初めて戦闘へ用いられた事により、同プロジェクト艦(1143.5)の長所と短所が明らかにされたとムラホフスキーは考える。

「同艦の能力に触れる際に確認されたのは、空母グループを介して高精度精密打撃兵器により地上目標を破壊する任務を遂行し、更には打撃艦グループの一員として対空防衛任務を果たす事が可能であるという点です」
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任ヴィクトール・ムラホフスキー


更に、「クズネツォフ」は、シリアに形成された軍種間戦闘管理システムとの適合性が極めて良好である事が確認された。

ムラホフスキーは、航海期間中、戦闘行動と関係の無い事故で2機の艦上戦闘機MiG-29KSu-33が失われた事を想い起した。

「これは、航空母艦のシステムと管理システムに、幾つかの技術的状態における問題点がある事を語っています。
私が考えますに、これは、艦の戦闘使用の問題において、かなり経験が不足している事を示しております。
当然、これらの不具合と問題点全ては、大規模修理と近代化の際に考慮されるべきでしょう」
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任ヴィクトール・ムラホフスキー


[近代化と新たな必要条件の方向性]
「アドミラル・クズネツォフ」
は、2017年第1クオーター(1-3月)に修理へ入り、その後、兵装を交換する近代化作業の開始が計画されている。
それは約2年間を要するであろうが、その期間と作業量は調整されるかもしれない。

今、「クズネツォフ」は、対艦ミサイル「グラニート」と強力な対空防衛システムを装備している。
艦は、30機までの戦闘機MiG-29K/KUBSu-33に加え、攻撃ヘリコプターKa-52K対潜ヘリコプターKa-27Ka-29(輸送ヴァージョン及びヘリコプター目標指示ヴァージョン)を艦上に搭載できる。

シリア航海において、同艦には10機の戦闘機Su-33、3機の戦闘機MiG-29KR、1機のMiG-29KUBR、18機の様々なタイプのヘリコプターが在った。
(註:実際には合計で約40機の搭載機を擁しており、特にMiG-29KRは少なくとも4機、MiG-29KUBRは3機が確認されている)

ムラホフスキーによると、「クズネツォフ」の戦闘使用は、近代化プロジェクトに使用される事が確実な広大な情報を与えた。

「ソヴィエト社会主義共和国時代に形成された航空グループは、主として、艦船グループの一員として加わり、対空防衛任務を果たす為に意図されていました。
同時に、それは、遠距離対艦ミサイルにより敵の水上目標へ打撃を与えなければなりませんでした。
今日、クズネツォフの航空グループは、打撃任務の分野においては、例えば、アメリカ合衆国の艦よりも弱いように見えます。

私の見解では、この艦は、ミサイル複合体による任務遂行を削減し、航空艦としての機能向上へ集中する必要が有ります。
更には、電波電子戦闘システムと、既に今使用されている現代的な部隊及び兵器自動管理システムの統合の分野において、その能力を抜本的に向上させるべきでしょう」
雑誌『祖国の兵器庫』編集主任ヴィクトール・ムラホフスキー


「クズネツォフ」シリアでの経験は、海軍の歴史上初めての国産航空母艦の戦闘使用経験であり、それは
「疑い無く、このクラスの新たな艦を国防省へ提示する為の必要条件の基礎となるでしょう」
専門家は指摘した。

同時に彼は、シリアへの航海を考慮に入れたロシアの新たな航空母艦の最終設計は、以前の展示会でロシア造船所が出展し、更には設計局が開発しているものに近くなるだろうと考えている。
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[NATOとメディアの注目]
ロシア海軍
航空艦グループ「地中海」への航海は、NATO軍西側メディアから多大な注目を集めた。

例えば、ノルウェー海軍は10月18日に北東大西洋「クズネツォフ」戦闘機Su-33の訓練飛行を監視した。
間を置かずに偵察機オライオン艦船グループを追尾する動画が登場した。
ノルウェー海においてロシア艦船にはノルウェーフリゲート「フリチョフ・ナンセン」ブリテン駆逐艦「リッチモンド」が随行していた。

航空母艦シリア沖に居た昨年11月9日、「ワルラス」と見られるネーデルラントディーゼルエレクトリック潜水艦艦船グループの追尾を試みた。
軍艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、距離20kmで水中音響複合体ヘリコプターKa-27PLの助力を得て潜水艦を追い払い、その後、同艦は海域外へ離脱した。

11月6日からの母国への帰路で、ロシア海軍空母グループの動きは、ラマンシュ海峡でのグレートブリテン海軍の活発な行動を引き起こした。
「クズネツォフ」には、王立海軍フリゲート1隻が付き添い、ブリテン戦闘機「タイフーン」艦上航空機が上空を飛行した。

西側メディアにとって重要な「部分」の1つは、航海の初期段階において、ロシア航空母艦の煙突からの濃い煙が艦尾に残された事であった。
このテーマでは、複数の西側の専門家が積極的に誇張した嘲笑を表明した。
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しかし、「クズネツォフ」の「黒い帽子」は、シリア沖での航空母艦の活動が始まった時に姿を消した。
造船業界の情報提供者がタス通信へ説明したように、排煙の増加は、同艦の動力装置の調整作業に関連するものであった。
そこには如何なる政治的な真相も存在せず、技術的障害の結果では無かった。




[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]


『アンドレイ旗』:重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の戦闘航海(第1部)


『アンドレイ旗』:重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の戦闘航海(第2部)

正規空母アドミラル・クズネツォフを中核とする空母機動部隊のシリア遠征の経験はロシア海軍の新型艦の設計と建造へフィードバックされる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月9日13時2分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」のシリアへの航海の経験は艦の建造の際に考慮される】
航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」(セヴェロモルスク)、2月9日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」と他の種類の艦のシリアへの航海の経験は、新たな艦の設計と建造において考慮される。
木曜日、シリアから戻ってきた船員及び飛行士の歓迎会中に(ロシア)海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は記者団へ話した。

「新たな艦を設計する際、我々は考慮に入れます~この作業は既に進められています。
全ては、航空艦グループから直接に航空隊を戦闘へ使用した今回の航海と関連付けられます」

彼は話した。

総司令官は、新たな艦船の作成には、更に「海上での空母グループの全ての種類の保護と防衛」が考慮されると付け加えた。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

ロシア海軍空母部隊は、10月27日から29日に掛けてアルジェリア沖で支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」、「ドゥブナ」、「カーマ」)から洋上補給を行ないました。
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[ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った]

11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行ないました。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]

その後、ロシア海軍空母部隊地中海を東へ進みました。


11月3日にセヴァストーポリを出航し、11月4日にボスポラス海峡を通過した黒海艦隊警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」ロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

ロシア海軍空母機動部隊は、11月9日にはロードス島の南東海域で訓練飛行を実施しました。
11月10日~15日、11月17日~22日の期間には、キプロス島シリアの間の海域で訓練飛行とミサイル発射を実施します。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊はシリアのアレッポ空爆を準備する]

11月9日、ロシア海軍空母機動部隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見しました。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

11月10日にはキプロス島南東海域へ進出し、シリア上空へ作戦の事前調査の為に艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRを飛ばしました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は作戦行動の事前調査の為にシリア上空を飛行する]

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ロシア海軍空母機動部隊は11月12日までにシリア沖へ到着し、艦載機の飛行訓練を始めました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを中核とするロシア海軍空母機動部隊はシリア沖へ到着した]

11月13日には艦上戦闘機MiG-29Kが墜落しました。
[地中海東部のロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで艦上戦闘機MiG-29Kの墜落事故が発生した]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機MiG-29KRの墜落事故(2016年11月13日)・続報]

11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]


同じ11月15日には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア有翼ミサイルを発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」Su-33は、2016年に地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24を装備しています。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

Su-33イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]


11月17日、ロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSシリア領内のテロ組織『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルを発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33シリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

11月20日頃、「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(8機のSu-33と1機のMiG-29KR)は、初めてシリアフマイミーン航空基地(ラタキア郊外)へ着陸しました。
その後、艦載機は「アドミラル・クズネツォフ」へ戻りました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリアのフマイミーン基地へ着陸した]

12月5日、1機のSu-33「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦した際、着艦拘束装置のケーブルを切ってしまった為に停止できず、海中に落ちました。
パイロットは脱出に成功しました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は地中海東部(シリア沖)で空母への着艦に失敗して海中へ落ちた]
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の海中落下事故(2016年12月5日)・続報]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする空母機動部隊は、その後もシリアタルトゥース沖に留まりました。
[空母アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍空母群は完全に自立して行動している]

「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2017年の新年を地中海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の空母アドミラル・クズネツォフは地中海で新年(2017年)を迎える]

シリアではロシアトルコ主導による停戦が成立し(2016年12月30日から発効)、国連安全保障理事会も、これを支持しています。

これを受け、ロシア海軍空母部隊は、2017年1月6日以降にシリア沖を離れる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2017年1月に地中海を去る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはシリア沖を去る]

ロシア海軍空母部隊は、1月10日にはクレタ島西方海域へ到達しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは地中海東部を去る]

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1月11日にはリビア沖(おそらくはリビア東部沖)へ到達した「アドミラル・クズネツォフ」を、リビア国民軍司令官ハリーファ・ベルカシム・ハフタル元帥が訪れました。
[リビア国民軍司令官はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを訪れた]

1月17日の時点では地中海西部に居ました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは地中海西部に居る]

1月20日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを中核とするロシア海軍航空打撃艦グループはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た]

ロシア海軍空母部隊ポルトガル沿岸を北上し、1月23日には同国沿岸海域を離脱しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはポルトガル沖を去った]

1月24日の午後にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入った]
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1月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)から北海へ入りました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを含むロシア海軍航空打撃艦グループは北海へ入った]

1月30日にはノルウェー沖を北上していました。
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[正規空母アドミラル・クズネツォフ率いるロシア海軍空母機動部隊はノルウェー沖を北上している]

ロシア海軍空母部隊は1月31日~2月1日にルイバチー半島の東方海域で実弾射撃演習を行なったようです。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを伴うロシア海軍航空打撃艦グループは帰投前にバレンツ海で演習を行なう]

2月3日、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、セヴェロモルスク-3飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はセヴェロモルスク-3飛行場への移動を開始した]

2月8日、ロシア海軍空母部隊セヴェロモルスク泊地へ帰港しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはシリア沖から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰投した]

帰港から一夜明けた2月9日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦内(航空機格納庫)でロシア空母部隊将兵の歓迎式典が開催されました。
[シリア沖から帰投したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフで歓迎式典が開催された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、翌2月10日に本来の「母港」であるムルマンスク北方の第35艦船修理工場の埠頭へ戻りました。
[シリア沖から凱旋したロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフはムルマンスクの母港へ戻る]


今回のシリア遠征において、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB、救難ヘリコプターKa-27PS、対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送戦闘ヘリコプターKa-29、早期警戒ヘリコプターKa-31、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを合計で約40機程度搭載しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月中旬から12月末頃までにシリアテロ組織(イスラム国アル=ヌスラ戦線)の施設1252を破壊しました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ航空隊は1252のシリアのテロリスト施設を破壊した]

北方艦隊広報部発表によると、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行なったとの事です。
「420回の戦闘飛行」は、艦上戦闘機シリア上空を飛行した回数であり、これ以外にも艦載ヘリコプターが750回のフライトを行なっていたという事でしょう。


そして、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督は、「アドミラル・クズネツォフ」の初の実戦参加となった今回の北方艦隊航空打撃艦グループシリア遠征の経験が、今後の新型艦の設計と建造へフィードバックされると述べました。

コロリョーフ提督は、具体的な艦のタイプには全く触れていませんが、今後、ロシア海軍が建造を計画している新型艦には、「アドミラル・クズネツォフ」及び「ピョートル・ヴェリキー」の後継艦も存在します。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の後継となる将来原子力航空母艦は、予備設計が進められています。
[ロシア将来航空母艦]

艦種は「駆逐艦」とされていますが、実質的には「ピョートル・ヴェリキー」(プロジェクト11442)の後継となる将来原子力駆逐艦「リデル」の設計も進められています。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

コロリョーフ提督は、特に「海上での空母グループの全ての種類の保護と防衛」について考慮すると述べているので、対空・対潜・対魚雷防衛能力などが重視されるようです。